やっぱり田中将大は凄かった!日本シリーズは1勝1敗で東京ドームへ!
敗戦処理。が勝手に“巨人四連勝”と目論んだ今年の日本シリーズだったが、当たり前ながら田中将大は難攻不落で、寺内崇幸の本塁打で完封負けこそ免れたものの内容的には完敗だった。
それでもさすがは頂上決戦。菅野智之も途中までよく健闘したし、敗戦処理。のもう一つの贔屓チームのように三回くらいで勝負あったとならず最終回まで試合の興味を繋いでくれた。
舞台は東京ドームに移る。原辰徳監督にはまだ東京ドームで胴上げの可能性が残されている!
もちろん星野仙一監督にも東京ドームで胴上げの可能性はあるが…
(写真:球団史上初の日本シリーズ勝利をもたらした田中将大。展開次第では日本での最後の登板になるのかも…!? 写真は2011年9月撮影。以下本エントリーの写真はすべて過去に撮影したものです。)
田中将大の凄さに関しては今さら書くまでもあるまい。敗戦処理。はパ・リーグでファイターズが為す術もなくやられ続けるのを見ているから、ジャイアンツ打線とて簡単に攻略できる相手とは思っていない。第1戦のように何とかして点を奪って、その少ない得点を守りきるしかないと思っていた。だが残念ながら逆に少ない失点が命取りになった。
敗戦処理。の四連勝構想は第1戦で田中が登板してこなかった時点で実は崩れていたのだが、実際に構想が崩れた以上、ここから先は現実を見ていこう<苦笑>。
もっとも、田中が第2戦に先発し、完投したことで田中の次の登板が気になる。
前エントリージャイアンツには田中将大を攻略しての日本一を目指して欲しい!で言及した、星野仙一監督が“昭和の日本シリーズ野球”に踏み切るかどうかだ。
◆敗戦処理。の先発予想
第3戦 杉内俊哉-美馬学
第4戦 ホールトン-辛島航
ジャイアンツはオーソドックスに、第3戦の結果にかかわらず第4戦はデニス・ホールトンが出てくると思う。ゴールデンイーグルスは第3戦を落とすようだと第4戦に則本昂大、第5戦に田中を前倒しして先発させるのではないかとの見方も出来、これが“昭和の日本シリーズ野球”なのである。
第3戦に勝ったチームが有利になることは間違いないだろうが、ジャイアンツが勝った場合、それでもゴールデンイーグルスがローテーションを守るとしたら、最悪の場合、田中の二度目の登板がないままに終わってしまう可能性があるのだ。ジャイアンツから見れば、田中の登板機会を減らすことが日本一に繋がるのだから、次回田中登板前に出来れば王手をかけるくらいがいい。
もちろん美馬学にしろ辛島航にしろ、田中や則本に比べれば圧倒的な脅威はないにしろ、実際にマリーンズ相手のクライマックスシリーズファイナルステージではこの両投手が先発した試合にゴールデンイーグルスは揃って勝っている。
まさかジャイアンツ打線がなめてかかるとは思わないが、パ・リーグをあまり見ないジャイアンツファンには甘く見ない方がいいと言っておこう。
それでも敗戦処理。の“願望”はあくまで東京ドームで三連勝してジャイアンツファンが多くを占める東京ドームで原辰徳監督に宙を舞って欲しいのだ。ゴールデンイーグルスのファンには申し訳ないが、日本での田中の登板は今日が最後だったなんてことにもなりかねない。そんな展開にして欲しいものだ。
何度か書いているように、敗戦処理。は日本シリーズの結果に関して最終的に相手チームが日本一になっても贔屓チームを批判しないことを旨としているから、逆に東京ドームで星野仙一監督が胴上げされることになってもそれは割り切るしか無いのだが、今日の第2戦を振り返って敢えて言わせてもらう。
先制点を奪われた後の六回裏の菅野智之から澤村拓一へのスイッチは仕方ない判断だったとしても次の七回裏の澤村から青木高広へのスイッチは出来れば避けて、澤村に託して欲しかったと思っている。
それは青木を評価していないのではなく、日本シリーズは延長十五回まであるということを考えれば、可能な限り澤村を引っ張って欲しいという意味でだ。逆転出来れば第1戦同様の勝利の方程式に移ればいいが、同点が精一杯とも考えられる。
ビジターであるジャイアンツは勝ち越さない限り不利だが、継投合戦になればゴールデンイーグルスに劣るとは思えない。
青木が藤田一也にタイムリー内野安打を打たれ、0対2となった。
寺内崇幸のソロ本塁打が出て1対2となったものの八回裏にはビハインドのままスコット・マシソンを投入せざるを得なくなった。DH制のあるパ・リーグの球場での日本シリーズでは若干のビハインドの試合では澤村を出来るだけ引っ張るべきではなかったか。
澤村がリリーフに回っているのは先発でなかなか結果が出なかったからだが、こんな時こそ元先発投手のスタミナに託して欲しかった。
いずれにせよ、イーブンで東京ドームでの三連戦に臨むことになる。星野監督は東京ドームに行けば打線が爆発するだろうと勝利監督インタビューで語っていたが、どちらのチームも相手投手のコンディションによっては大量点なんてことにならず、第1戦、第2戦ほどではないにしてもロースコアになるのではないか…。
不幸なことに敗戦処理。は月末最終週はオシゴトが珍しく多忙で、下手をすると三日とも試合が終わるくらいの時間まで働かされているかもしれない。東京ドームあるいはテレビの前でジャイアンツを応援する皆さんにおかれましては、今年最後のホームゲームを精一杯後押ししていただきたい。
P.S.
【今日のオマケ】
前エントリーで冒頭の写真に田中のヒーローインタビューの写真を使ったらそれが現実になってしまったので、最後にこの写真を!
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コメント
長緯様、毎度お世話様です。コメントをありがとうございます。
> ペナントレースを勝ち抜くには、投手陣において先発投手、中継ぎ、抑えの役割をきっちりとすることで、ジャイアンツがリーグ連覇できたのも、その役割がきちんと出来ていたことはもちろんですが、短期決戦となると、若干様相が違ってきますね。
投手起用において短期決戦特有の考え方はあるでしょうね。
> その意味では田中、則本という強力先発陣でペナントを制したイーグルスが、彼らを登板間隔を詰めて投入することでシリーズを制する可能性もまだ十分あると思っていますし、他の投手も侮れません。
CSみたいにあの二人をリリーフにつぎ込みますかね!?
私なんて第4戦はハウザーでなく辛島だと思っていましたから、今日の第3戦の八回の阿部の打席でハウザー投入かと思っていました。
余談ですが広岡達朗監督はレギュラーシーズンで先発ローテーションで投げていた投手の中で、リリーフに向かない人を先発に回すと言ってました。
> ジャイアンツファンとしては、決してこれからも楽な試合はないと覚悟しております。
勝つにしても大量点という訳にはいかないと思ってました。そういう意味では今日のように二回で0対4というのは命取りかなと。
それと長引くとジャイアンツは不利だと思います。それで4勝0敗だ!4勝1敗だ!と個人的に吠えていたのですが、現実に東京ドームで原監督が宙に舞うことがなくなったので、明日と明後日勝つしかないでしょう。
> 余談ですが、昨夜の2点目の藤田の適時内野安打の判定について全く述べられていない点について、さすがだな、と感銘を受けております。
書いても仕方ないですからね。
第4戦を観戦予定とのこと。今日のリベンジが見たいですね。
ジャイアンツが先行する形で、ゴールデンイーグルスは投手の打順で代打を使わざるを得ず、結果、金刃の凱旋登板が見たいなと<笑>。
投稿: 敗戦処理。 | 2013年10月29日 (火) 23時57分
ペナントレースを勝ち抜くには、投手陣において先発投手、中継ぎ、抑えの役割をきっちりとすることで、ジャイアンツがリーグ連覇できたのも、その役割がきちんと出来ていたことはもちろんですが、短期決戦となると、若干様相が違ってきますね。
その意味では田中、則本という強力先発陣でペナントを制したイーグルスが、彼らを登板間隔を詰めて投入することでシリーズを制する可能性もまだ十分あると思っていますし、他の投手も侮れません。
ジャイアンツファンとしては、決してこれからも楽な試合はないと覚悟しております。
余談ですが、昨夜の2点目の藤田の適時内野安打の判定について全く述べられていない点について、さすがだな、と感銘を受けております。
投稿: 長緯 | 2013年10月29日 (火) 01時01分