横浜DeNAベイスターズ公式ドキュメンタリー「ダグアウトの向こう 2013」
先週の18日、仕事が横浜方面で終わった敗戦処理。はみなとみらい線新高島駅からほど近いブリリア・ショートショートシアターに向かった。横浜DeNAベイスターズ公式ドキュメンタリー「ダグアウトの向こう 2013」の上映を見るためだ。19時50分からの上映に間に合うようにと19時30分には着いたが収容人数130人のシアターは満員札止め。そこでやむなく、その日から発売を開始したDVDを購入して帰宅。
DeNAが親会社になった初年度の昨年一年間を追った「ダグアウトの向こう~横浜DeNAベイスターズ1年目の記録」の評判を聞いて今年の第2弾を楽しみにしていたのでDVD購入に躊躇はなかったが、見て度肝を抜かれた。
球団公式映像と言うことで、なおかつ「ダグアウトの向こう」というタイトルだから、カメラがダグアウト(ベンチ)の奥まで選手を追いかけるであろうことくらいは想像していたが、追いかけ方が半端じゃない。選手ロッカー、監督・コーチ室、トレーナー室等の映像がふんだんに使われている。もちろん試合中のベンチも…。
シーズンを開幕から追う。もちろん節目の試合のハイライトシーンも迫力ある映像で綴られている。3位に位置していた時期はやはり盛り上がり方が一味違う。
特筆すべきはキャプテンを務める石川雄洋を監督室に呼びつけ、中畑清監督が二軍落ちを通告するシーン。当初、監督室に呼ばれたことの重大さに気付いていなかった感じの石川が中畑の言葉に最初はちょっと反抗的に言い返すが、あきらめて二軍落ちという現実に向かい合う所は本当に生々しい。しかも、監督室から出た石川のカメラマンに向けての愚痴<!?>が中畑監督の真意を理解し切れていないのではと思えるのが余計に生々しい。実際5位に終わったシーズンなのだから、悔しい負け試合もけっこう出てくる。また、ドクターストップがかかるほどの重症を負った荒波翔が練習だけでも参加しようとしているところを多村仁志がアドバイスしているシーンにはつい笑ってしまう…。
各球団、おそらくシーズンを通してのダイジェスト集、テレビ中継映像の良いところ取りをしたようなDVDを出しているだろう。グラウンドでの選手だけでなく、人気選手のプライベートにまで迫ったものもあるだろう。しかし、これは明らかにそうしたものとは一線を画している。まさにドキュメンタリーだ。これで池田純球団社長と波留敏夫打撃コーチの口論が収録されていればパーフェクトだ<笑>。
まだ発売して一週間なのでネタバレはまずいので内容に関してはこの辺で…
ただ、よくよく考えれば、こうした試みはDeNAの前の親会社、TBSこそが試みなければならなかった企画だとも思えてくる。親会社がテレビ局であることの最大の強みを発揮しなかったのは今にしてみれば残念だ。
TBS時代にはスタジアム側の言いなりだったのが、DeNAになってからは(“身売り→移転”をちらつかされたからかもしれないが)スタジアムとも良好な関係になったと言う。中には「負けたら返金…」などと言ういささか勇み足的なサービスも垣間見られるが、この新会社が新たな一石を投じ、それが実を結び始めようとしているのは確かなようだ。外堀から固めつつある。あとは球団本体が「試合」でファンを如何に満足させるかだ。
ベイスターズファンは2013年シーズンの総決算として、他球団ファンでも画期的なドキュメンタリー映像として、楽しめる作品だと思う。
○横浜DeNAベイスターズ公式ドキュメンタリー「ダグアウトの向こう 2013」追加上演残り日程 12月26日(木)、27日(金)、29日(日)、各日19:50~21:30 (ブリリア・ショートショートシアター みなとみらい線新高島駅徒歩5分 横浜市西区みなとみらい5-3-1 フィルミー2階 045-633-2151 大人(高校生~)1,500円/子供(4歳~中学生)1,300円/車椅子席1,300円)
※ 収容人数130人のシアターなので前売りがオススメ
○公式ドキュメンタリーDVD「ダグアウトの向こう 2013 」(税込み3,990円)
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