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2014年3月26日 (水)

戦力構想外通告を受けた横綱…

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日本相撲協会は今日
26日、大相撲五月場所の番付編成会議と理事会を開き、三月場所で優勝した大関鶴竜力三郎の横綱昇進を正式に決めた。これで五月場所の新番付では白鵬翔、日馬富士公平、鶴竜とモンゴル出身の三人の横綱がそろい踏みする。

一方、年に一回発行される日本野球界番付では昨年限りでNPBから離れた横綱のアレックス・ラミレスが番付から消えただけでなく、西横綱の小笠原道大の名前も見当たらない。


(写真:2014年版の日本野球界番付。昨年までの横綱、アレックス・ラミレス、小笠原道大の名前が消えた!?)



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年の歴史を持つ野球界番付では些かの無理はありながらも、プロ野球選手の一年間の成績を大相撲の本場所十五日間の勝敗に換算し(幕下以下の取的は七番もしくは八番)、翌年の番付に反映させている。番付に載るのはあくまでNPBに所属する選手だけで、田中将大のように大リーグに移籍した選手や、アレックス・ラミレスのように独立リーグに所属する選手は番付から消える。したがってベイスターズから戦力外通告を受け、群馬ダイヤモンドペガサスに所属するラミレスの名が消えることは不思議なことではないが、ジャイアンツからFA移籍でドラゴンズに入団した小笠原道大の名前が消えるのはおかしい。もちろん横綱は大相撲同様、格下げはない。現役である以上“横綱”に居続けるはずなのだ…。


実は昨年オフの小笠原のFA移籍を野球界番付の番付編成会議では実質的にジャイアンツからの戦力外通告に準ずると見なし、「相撲の規定にならって横綱の地位は据え置くが、番付の筆頭ではなく欄外に記載する」(塩村和彦代表)という措置を講じたのだ。
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確かに序ノ口や審判員らと同じく最下段に小笠原の名前を見つけることが出来る。

こんな措置は野球界番付においては晩節を汚したと言われる第八代横綱金本知憲でもなかった。東関脇田中将大15戦全勝で終わった先場所の横綱小笠原の成績は1311休とおよそ横綱とは思えない惨憺たる成績だった。357休に終わった東横綱のラミレスとともに、両横綱が途中休場する有様だった。

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(2013年版の番付。ラミレスと小笠原の両横綱は定位置に…)


大相撲では横綱に降格はない。その代わり横綱としての成績、立ち居振る舞いを続けられなくなったら引退しなければならない。引退しない不成績の横綱に対しては、横綱審議委員会から引退勧告をされることもある。

プロ野球はどんな選手でも球団から戦力外通告を受ければクビになるから、ラミレスのように番付上、引退扱いということはまだ考えられるが、今回の小笠原の措置は極めて異例。実は野球界番付における番付の昇降も、幕下以下の下位力士に関してはいわゆる“飛び級”的な一気の昇格もあるが、番付が上がるにつれて数年の成績で上がるようになる。

例えば小笠原も、
2006年に大関で好成績を挙げたものの、オフのジャイアンツへのFA移籍で、翌年の成績が下がることを危惧して横綱昇進を見送られたことがある。翌2007年にジャイアンツ移籍一年目でセ・リーグMVPに輝いて、それを幕内優勝とみなされて翌2008年からようやく横綱に昇進したのだ。小笠原以外の歴代横綱も、横綱に昇進した頃には野球選手としてのピークを過ぎ、成績が降下を始めている力士が多いのだ。おそらくこれは番付編成会議、横綱審議委員会でも頭の痛いところであろう。


また、野球界番付がスタートした頃には想定していなかったこととして、日本プロ野球から大リーグへの移籍も挙げられる。それこそ横綱や大関を目指して年々番付を上げている力士が大リーグに行ってしまうのだ。一時は大リーグに移籍しても番付は据え置きで張出○○とした時期もあったが、近年は番付から消え、東方の最下段に別枠で記載されている。日本球界に復帰した選手に関しては相応の番付上の地位に復帰する。

毎年、新しい野球界番付が発行されると、野球と大相撲の違いを理解していないと思われる的外れな感想がネットを賑わしがちだが、大阪の一流ホテルで番付編成会議を開くほどの規模になったといえども、結局はユーモア、お遊びの世界である。それぞれの特性を考慮しながらの熱心なファンによる編成会議を私はユーモアとして捉えて、毎年購入している。また代表者に一度だけ断って、拙blogの顔として使用させてもらっている。たぶん意識して見ている人はいないだろうが、新しい番付を入手するとアイコンを変えているのだ<>。ツイッターのアカウントも同様。


戦力外構想通告を受けた小笠原の奮起にも期待したいところだ。


野球界番付は下記の住所に番付表、星取表それぞれ各1部につき、200円分の切手を送り、返送先の住所などを書けば入手出来ます。

530-0043
大阪市北区天満
3-6-19
野球界番付社

※ 
電話番号も公開されていますが記載は控えます。ネットでお調べください。
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なお、購入者には翌年DMで案内が届きます。

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コメント

シュボ様、コメントをありがとうございます。

> 私も先日ツイッターでの敗戦処理さんとのやり取りで買い方を教えて頂いたので購入して届きました。
相撲も好きなので本物の番付も相撲雑誌に付いてくるので見ていますが、これもよく出来ているなと思い感動しました(笑

お役に立てて何よりです。意外と本物そっくりでしょ!?

> >>1勝3敗11休とおよそ横綱とは思えない惨憺たる成績

> 仰るとおり本物の横綱であれば間違いなく引退勧告の成績ですよね。

小笠原にしろラミレスにしろ、登録抹消の期間を“休み”とカウントしているのでしょうね。

> 本物の横綱についても大関までと違い現役が短くなる等、その議論はたまに出ますが(伝統があるので変える可能性は低いですが)、あくまで野球番付としては降格制度があった方が作りやすいでしょうね(苦笑

それをやらないのが野球界番付の面白さであり、難しさなのだと私は思います。

小笠原や、かつてのイチローの昇進時には“伝達式”もあったとのこと。番付編成会議の皆さんが羨ましいです。

投稿: 敗戦処理。 | 2014年3月29日 (土) 22時24分

こんばんわ

私も先日ツイッターでの敗戦処理さんとのやり取りで買い方を教えて頂いたので購入して届きました。
相撲も好きなので本物の番付も相撲雑誌に付いてくるので見ていますが、これもよく出来ているなと思い感動しました(笑

>>1勝3敗11休とおよそ横綱とは思えない惨憺たる成績

仰るとおり本物の横綱であれば間違いなく引退勧告の成績ですよね。

本物の横綱についても大関までと違い現役が短くなる等、その議論はたまに出ますが(伝統があるので変える可能性は低いですが)、あくまで野球番付としては降格制度があった方が作りやすいでしょうね(苦笑

今年は中日でそれなりに調子がよさそうなので来年返り咲いてくれる事を願います。

この野球番付は私は相撲好きなのはあり楽しめました。本当の相撲の番付制度を知っていればより楽しめますよね。もちろん知らない人も楽しめるとは思いますが。

投稿: シュボ | 2014年3月29日 (土) 00時22分

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