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2014年5月25日 (日)

好い投手が好い投球をしたらファームの打線では打てない…。

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今日
(24)はジャイアンツ球場でジャイアンツ対ベイスターズ戦を観戦してきた。最近試合に出始めた亀井善行の状況も気になるし、関東地方が暑いくらいだと言っても午後4時からの試合ならちょうど良いだろうとのことで足を運んだ。


その亀井は昨日に続いてレフトの守備に付き復調ぶりをアピール。しかしそれ以上に復調ぶりをアピールしたのはファームに落ちているベイスターズの今季の開幕投手、三嶋一輝でジャイアンツ打線は完全に抑えられた。


勝てば6位脱出の可能性もあったジャイアンツだが、今日はならなかった。


(写真:試合に敗れ、スタンドのファンに挨拶をする岡崎郁二軍監督を始めとするコーチ、選手達。後方は勝利に歓喜するベイスターズナイン。)


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を書き始めるようになってから、生観戦した試合はほとんど拙blogにエントリーを立てているが、今日の試合はあまり書くことがない。タイトルに書いたとおり、好い投手によい投球をされたら、ファームの打線では攻略できないという、いわば当たり前の結果が出た試合だった。

球場に入ると、ジャイアンツのマスコット、ジャバがネット裏に集まったファンとジャンケン大会をしていた。グッズがもらえたり、一回表の試合開始時にポジションに付き、始球式の権利を貰えたりする。

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今日は女性ファン限定だったそうだ。明日は中学生以下限定。
40歳以上男性限定とかいう企画はないのだろうか…。


今日は試合開始前に表彰式も行われた。
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ファイターズ鎌ヶ谷の会、もといイースタン・リーグの3、
4月度月間MVPに輝いたジャイアンツの土田瑞起発表から二週間以上経っての表彰になったのは土田が一軍に行っていたからか!?


始球式も、試合前のジャバとのジャンケン大会で選ばれた女性。

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一応顔が写っていない写真を選んだが、子供さんではない。大人の女性である。クリス・セドンがでかいのか、おばちゃんが小さいのか…。たぶん両方だろう。



因みにジャイアンツのマスコットでは今年は球団創立80周年ということでおじいちゃんジャビットが東京ドームに出現しているが、その割を食ったか、555番のジャバが二軍落ち<!?>したようだ。イトコ、ハトコは何処へ!?


試合はジャイアンツがセドン、ベイスターズが三嶋一輝の先発。ベイスターズは右手親指末節骨骨折からの復帰を目指す黒羽根利規がマスクをかぶり、今年の一軍の公式戦の開幕戦のバッテリーが再現された。投手の三嶋の方はジャイアンツのセドン同様、結果が伴わずの二軍落ちだけに結果を求めたいところ。


一軍経験投手らしく、両投手とも安定した立ち上がりを見せる中、二回裏、ジャイアンツは「四番・レフト」でスタメン出場の亀井善行が一、二塁間を破るチーム初安打。
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亀井は第二打席でも三遊間を破る安打を放ち、この日は3打数2安打。イースタンでは6試合の出場で通算21打数8安打1本塁打8打点、打率.381と格の違いを見せている。


故障の内容が右手人差し指の骨折だっただけに、打撃が復調したら後は守備の問題なのだろうが、この試合では特にスローイングの見せ場はなかった。ファウルフライの追い方に距離感を誤ったのかというシーンがあったが…。


この回は先頭の亀井が出塁しただけに先制点に結びつけたいジャイアンツだったが、続く五番の石井義人が二塁ゴロ併殺打。
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四番亀井、五番石井のコンビは四回裏にも亀井安打、石井併殺打というパターンを繰り返す。三番の大田泰示もノーヒットで、これでは得点出来ない。


試合が動いたのは四回表。四番の宮崎敏郎、五番の柳田殖生が共に右方向に流す安打で無死一、二塁。赤堀大智四球で無死満塁とセドンを攻める。
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渡邉雄貴がセンターに犠牲フライ。これで三塁走者が生還するだけでなく、二塁走者の柳田も三塁へ。そしてそれを刺そうとした和田凌太の三塁送球の間に赤堀も二塁に進み、なお一死二、三塁。

続く黒羽根利規の打球は前進守備のショートへのゴロ。本塁を突く柳田の動きに焦ったか辻東倫がボールを捕り損なうタイムリーエラー。さらに一死一、三塁から九番の乙坂智が一、二塁間を破り、ベイスターズは3点を先制。
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セドンは辻のエラーで足を引っ張られた感もあるが、それ以前に安打、安打、四球での無死満塁にする時点がいただけないし、犠飛とタイムリー安打を打たれているだけに一軍の先発ローテーション投手としては物足りない。この後は立ち直りを見せるが、結局6イニングで被安打7の3失点と復調をアピールとは言えない内容だった。特にこの先、レスリー・アンダーソンが実戦に復帰したら新加入のフレデリク・セペダを含めた一軍外国人枠四人に入るのが難しくなると思う。


一方の三嶋は不調で二軍落ちしているとはいえ、さすがは二年目で開幕投手を射止める実力者。Cdsc_0061_2
ジャイアンツ打線は亀井以外は太刀打ちできない感じだった。三回に大累進奥村展征の連打で二死から一、二塁のピンチを招くが和田凌太を一ゴロに切り抜け、六回には二死からその和田凌にレフト線に二塁打を打たれるが大田から三振を奪い、亀井の前で打線を区切るなど
7イニングで被安打5の無失点。
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一軍復帰は近いのではないか。なおバッテリーを組んだ黒羽根は
25日から一軍昇格とのこと。


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試合はその後、九回表にベイスターズがジャイアンツの四番手、雨宮敬から加藤政義のタイムリーで
1点を加え、4対0で快勝した。


24日・ジャイアンツ球場】
B 000 300 001 =4
G 000 000 000 =0
B)○三嶋、小杉、萬谷-黒羽根、嶺井
G)●セドン、越智、田中、雨宮-河野
本塁打=両軍とも無し



なおチームの采配に反逆したとみなされて二軍落ちした中村紀洋は不出場。試合前のシートノックでも姿を見かけなかったので、チームと別行動だったと思われる。


敗戦処理。はジャイアンツを応援しているのだから、ファームの試合といえどもジャイアンツナインに期待するが、一軍級の投手にそれなりの投球をされたら為す術がないという感じの試合で、かえって悔しさがなかった。ベイスターズの一軍がこの日、ファイターズの中村勝に完封負けを喫し、中畑清監督が「工夫がなさ過ぎる…」と嘆いたらしいが、ファームのこの試合を観ていて、工夫では及ばない差を感じた。ジャイアンツは前日には三浦大輔に土を付けたが、5イニングで1点しか奪っておらず、攻略したとは言えない。一軍のレベルの高さを身にしみて感じるのも良い勉強だろう。


開幕から低迷するジャイアンツのファーム。下には春先にインフルエンザが猛威を振るってろくにメンバーを組めなかったライオンズがいるだけという状況が続いていたが、5位のファイターズに1ゲーム差と迫ってきた。この日の結果次第ではジャイアンツの5位浮上もあり得たが、敗れたため実現しなかった。



ただ、例えば亀井がファームで守備に付き始めて一軍復帰が近いという状況で一軍では横川史学が本塁打を放つなど生き残りにアピールしている一方で、アンダーソンが休んでいる間に復調をアピールしなければならないセドンの投球にはがっかりした。
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そしてセドンがこの状況だと、一軍の先発投手が足りなくなる。小山雄輝25日のファイターズ戦に先発する。チャンスを摑んで欲しいものだ。



P.S.
【今日のオマケ】
ジャイアンツのファームで開幕から二塁のポジションをつかんでいるルーキーの奥村。
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見逃し三振すると、打席の土を馴らしてからベンチに戻る。こんなプロ野球選手初めて見た!

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