今日は一日ジャイアンツ球場三昧!!
今日(1日)はジャイアンツ球場で二試合観てきた。午前11時からのジャイアンツと群馬ダイヤモンドペガサスとの練習試合と、午後4時からのイースタン・リーグ公式戦、対マリーンズ戦。
群馬ダイヤモンドペガサス戦ではアレックス・ラミレスが不出場だったのは残念であったが、ジャイアンツの、イースタンでもなかなか観ることが出来ない育成選手らを観る良い機会となった。
マリーンズ戦ではマリーンズの、ファームとは思えない福浦和也、今江敏晃、グレッグ・ブラゼルのクリーンアップが炸裂した。
結局、一日の就業時間より長くジャイアンツ球場にいたことになった<笑>。
(写真:試合後に挨拶を交わす群馬ダイヤモンドペガサスの川尻哲郎監督とジャイアンツを指揮した阿波野秀幸投手コーチ。川尻監督は謹慎処分が解けたようだ…。)
今も育成選手を多く抱えるジャイアンツだが、「清武の乱」で清武英利球団代表兼GMが解任されてから、いわゆる「第二の二軍」は解体され、育成選手の多くは二軍のベンチ入りに至らない控え扱いとなった。「第二の二軍」時代は独立リーグの球団や社会人、クラブチーム、大学野球部との実戦が数多く組まれていたが、そのスタイルも豹変し、練習形式の積み重ねの日々だという。同じ大所帯でも二軍の下に三軍を置くという階層をはっきりさせているホークスとは現在では好対照だ。
そういう意味では、今日の群馬ダイヤモンドペガサス戦は二軍の練習試合ではあるが、イースタン・リーグ公式戦も同日開催だけに、イースタン・リーグにはあまり出場出来ない選手にはチャンスである。ダイヤモンドペガサス戦のジャイアンツのスターティングメンバーはこんな顔ぶれだ。
(左)立岡宗一郎
(二)和田凌太
(遊)辻東倫
(一)坂口真規
(捕)井野卓
(三)和田恋
(右)北之園隆生
(指)芳川庸
(中)高橋洸
(投)雨宮敬
一軍で実績らしい実績があるファーム選手はせいぜい立岡宗一郎くらいだろう。半数の五人が育成選手。大田泰示あたりも昼夜兼行かと思ったが、いつの間にかえらくなったようだ<冗>。
なおスタメン発表時に審判員名の紹介がなかったが、ユニフォームを観ると球審と二塁塁審がBCリーグの審判員で一、三塁の塁審がNPBの審判員だったようだ。
3月29日のファイターズ戦では4対4と引き分けたダイヤモンドペガサス。この日は序盤からジャイアンツの先発、雨宮敬に襲いかかる。茂原、安田の長短打で作った無死一、三塁から新井の犠飛でまず1点を先制すると、二死後、バファローズに在籍していたフランシスコ・カラバイヨの安打の後、宇佐美と大松の連続二塁打で2点を追加。
いきなり3点を先行すると、その後もジャイアンツの五人の投手から17安打9得点と打ちまくった。ジャイアンツの投手は最後にリリーフした公文克彦以外は育成選手ばかり。この試合だけで評するのは早計であろうが、ジャイアンツの育成レベルの投手ではダイヤモンドペガサス打線を抑えきれないと言う印象を強くした。
ダイヤモンドペガサスの先発は、対ジャイアンツと言うこともあってか、ベイスターズから派遣されている今井金太。
ベイスターズでは育成選手登録だが伸びのあるボールを低めに投げていた。2イニングだけだったが力強い投球だった。16時からイースタン公式戦が組まれているため、試合開始から3時間後の14時を超えて新しいイニングに入らないという特別ルールを意識しての早めの継投策だったのか、それともスタンドの酔客(昼間から…)が再三「今井金太負けるな!」と叫んでいたからか!?
今井の後はダイヤモンドペガサスからタイガースに入団し、再び戻ってきたロバート・ザラテ。
なるほどNPBのジャイアンツを意識した継投だ。
ジャイアンツ打線もしぶとくしぶとく得点を返して反撃していくが、それ以上に投手陣が失点を重ねる悪い展開。リードどころか一度も追い付くことなく敗れてしまった…。
【1日・ジャイアンツ球場】
群 302 101 11 =9
G 012 100 20 =6
(14時以降新しいイニングに入らない特別ルールのため八回で終了。)
群馬)今井、ザラテ、川名、岡本、堤-宇佐美、廣神
G)雨宮、田原啓、森、成瀬、公文-井野、鬼屋敷
本塁打)両軍とも無し。
なお冒頭に書いたとおり、謹慎処分が解除された川尻哲郎監督が指揮を執っていたが、一方でアレックス・ラミレス兼任コーチと松永浩美コーチの姿が無かった。
ツイッターをやられる方はハッシュタグ #群馬DP で検索していただくと打者一人ごとの経過がほぼたどれます。より詳細はジャイアンツの公式サイトへ。
ここでスタンドのファンも一度外に出てスタンドとグラウンドの整備。10分強だったろうか、入口の外に並び直して再びスタンドへ。16時からジャイアンツ対マリーンズ戦。
グラウンドでは両球団で練習時間の割り振りで何か揉めているようだった。
たぶん決まり事があるのだろうが、何か連絡の行き違いがあったのか…。ジャイアンツが守備練習を始め、その後マリーンズが守備練習を行った。
ジャイアンツの先発は一軍で一度だけ先発し、その後ファームで再調整中の宮国椋丞。マリーンズは阿部和成。ちなみにダブルヘッダーとなるジャイアンツのスタメンはこんな感じ。
(左)立岡宗一郎
(遊)大累進
(中)大田泰示
(指)石井義人
(右)横川史学
(一)坂口真規
(二)奥村展征
(三)辻東倫
(捕)河野元貴
(投)宮国椋丞
何人か昼夜兼行の選手も…。しかしスタンドがどよめいたのはジャイアンツよりマリーンズのスターティングメンバー発表。
既に守備練習で福浦和也や今江敏晃の姿を見ていたとはいえ、この並びには驚いた。一軍は今日どんなクリーンアップだったのか!?
宮国はいきなりつかまる。一回表に荻野貴司にいきなりセンターオーバーのソロ本塁打を浴びる。
すかさずクリーンアップが続く。
福浦がセンター前、今江が一、二塁間を破る。グレッグ・ブラゼルは豪快に右中間を破り、本塁打の後も三連打で1点追加。さらに一死二、三塁と大量点のチャンスだったが、宮国が踏ん張り、清田育宏と高濱卓也が倒れて2点止まり。
ジャイアンツも反撃。二回裏にエラーで出た石井義人を一塁に置いて坂口真規がレフトに豪快に同点2ラン本塁打!
26日のファイターズ戦では初回の守備ミスで直ちに交代させられるなど二年目に入って壁に突き当たっている感じだが、持ち前の長打力が発揮された。
宮國は不安定なまま恐怖のクリーンアップと二度目の対戦。三回表は先頭の福浦にレフト前に運ばれると、今江の火の出るようなライナーは三塁の真正面に飛んでライナーアウト。ブラゼルの流し打ったレフトへのライナーも立岡宗一郎のファインプレーに救われた。何とか二死まで漕ぎつけたが、清田に安打、高濱に四球で二死満塁とされると、翔太改め大嶺翔太に三遊間を破られてマリーンズに再び勝ち越される。さらに二死満塁と今度こそ宮國にとどめを刺すチャンスだったが、大嶺翔が直後に牽制死してしまい、マリーンズは1点止まり。
1点を追うジャイアンツはその裏、二死から大累進の投ゴロを阿部が一塁に悪送球。三者凡退で終わるところがクリーンアップを迎えた。ここで大田がフルスイングすると、打った瞬間にそれとわかる打球がレフトのフェンスを軽々と越える!
大田の4月27日のファイターズ戦、29日のこのカードに続く三試合連続本塁打でジャイアンツが4対3と逆転。敗戦処理。も“背番号44”になって初めて大田の一発を生で観ることが出来た!
宮國は五回表に、福浦に代わって出場の青松敬鎔と今江の連打から二死一、三塁のピンチを招き、一塁走者の清田の二盗を防ごうと二塁送球した河野の送球が悪送球となる間に青松に生還されて同点になってしまった。
続く六回表も二本の安打に暴投が絡んで二死二、三塁となって、今江に代わって途中出場の左打ちの角晃多を迎えたところでついに交代。須永英輝を投入。宮國は四回表を除く毎回被安打で12被安打。4月12日の凱旋登板での5回2/3で自責点11に次ぐめった打ちだった。
このピンチを託された須永は、今季ここまで1イニング前後のショートリリーフばかりながらここまで14試合に登板して11回で自責点1と安定感抜群。直近の二登板はいわゆるイニングまたぎも経験。ここも角と次のブラゼルまで任されたのだろう。だがこのピンチを、粘る角を見逃し三振に仕留めた。
失策で出した走者を本塁打で返される阿部だったが、ジャイアンツ打線はその裏、一死からの三連打で満塁とし、このところ極度の打撃不振でスタメンを外れたり、開幕当初の三番から下位に落とされている辻東倫がレフト前に弾き返して2点を勝ち越し。
さらに二死後、立岡がライトオーバー、これも打った瞬間にわかる豪快な3ランでこの回一気に5点を奪ってマリーンズを突き放した。
直後の七回表、六回のピンチを切り抜けた須永が続投。マリーンズはブラゼルに代えて右打者のG.G.佐藤を代打に起用。それを見たジャイアンツベンチは須永から右の田原誠次にスイッチ。
ところが橋本信治球審がこれを認めない。
橋本球審の主張は昨年から採用された、“すでに試合に出場している投手がイニングの初めにファウルラインを超えてしまえば、その投手は、第1打者がアウトになるかあるいは一塁に達するまで、投球する義務がある。”(公認野球規則3.05(d))という遅延行為対策のルールの適用だったようだが、この文言には続きがあり、“ただし、その打者に代打者が出た場合、またはその投手が負傷または病気のために、投球が不可能となったと球審が認めた場合を除く。”とあるのでジャイアンツの投手交代は正当。岡崎郁監督の抗議で橋本球審も気付いたようだ。正直お粗末だ。技術委員の山崎夏生さんが見ていたら説教されていることだろう。
この田原誠が七回、八回を完璧に抑え、攻撃でも坂口に二本目の2ラン本塁打が出て11対4と突き放し、ジャイアンツは快勝した。
【1日・ジャイアンツ球場】
M 201 010 000 =4
G 022 005 20× =11
M)●阿部、吉原、大谷-金澤、肘井
G)宮國、○須永、田原誠、土田-河野、井野
本塁打)荻野貴2号ソロ(宮國・1回)、坂口2号2ラン(阿部・2回)、大田4号2ラン(阿部・3回)=3試合連続、立岡1号3ラン(阿部・6回)、坂口3号2ラン(吉原・7回)
入場者数504人。
須永はジャイアンツに移籍した2011年からは一度も一軍に上がっていない。一昨年から昨年にかけては肘の故障で長いリハビリを要した。正直、昨年は戦力外通告を受けるのではないかと敗戦処理。なりに覚悟したが、幸いにも免れた。ジャイアンツの左のリリーバーといえば、山口鉄也が一枚看板で二番手との差がありすぎる。昨年途中に移籍して大車輪の活躍だった青木高広が不調で二軍落ちし、ファームでも今一な今、高木京介に挑戦出来るのは須永か、星野真澄だろう。
ファイターズ一年目から応援している敗戦処理。としては好調が持続しているうちに一軍入りを果たし、出来るなら11年目の公式戦初勝利を手中に収めて欲しいのだ。ちゃんと調べたのではないが、現役の未勝利投手では須永が最古参ではないか?球団が待ってくれたのは須永に何か期待しているからだろう。
何しろあの辻内崇伸を斬っても須永を残したのだ。ラストチャンスを何とか摑んで欲しい!
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