十三球団ファーム本拠地生観戦コンプリート達成!…「生」観戦した野球場(65)-雁の巣球場
いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。だからどうしたと言われればそれまでですが。
毎月2日、2月にスタートしたマイセレクトベストナインを偶数月に、 敗戦処理。が生観戦したプロ野球- my only one game of each yearを奇数月に掲載していますが、今回は5月10日にホークスのファームの本拠地、雁の巣球場で初めて「生」観戦したので、「生」観戦した野球場でいきます。【回想】敗戦処理。生観戦録-第39回 2010年(平成22年)編は9月2日に掲載予定です。
1974年3月に初めて後楽園球場でプロ野球を生観戦して以来、いろいろな野球場でプロ野球を観てきました。チケット代よりもはるかにかかる交通費をかけて北へ南へ…。社会人になって多少経済的に余裕が出てからは「十二球団の本拠地をすべて回ろう」と考え、それを2000年に達成してからは地方球場、ファームの試合を行う球場を積極的に回りました。そうしてついに65箇所を数えました。
なおバックナンバーは左欄のカテゴリー別から敗戦処理。が「生」観戦した野球場を選び、ダブルクリックして下さい。
第65回 雁の巣球場 観戦球場ファイル-65-
2000年8月にプロ野球十二球団本拠地「生」観戦制覇を果たした敗戦処理。だが、正直ファームの本拠地球場を全部回ろうとは考えていなかった。関東圏に球場が集中しているイースタン・リーグはともかく、ウエスタンは最も近いナゴヤ球場でも愛知県。観戦計画を立てても突然の降雨中止などで交通費が無駄になるなんてこともあり得る。自分の中で現実味を帯びなかった。2004年のお盆休みに関西野球観戦旅行を組んでタイガースのファームの本拠地である鳴尾浜球場と旧バファローズのファームの本拠地、藤井寺球場での観戦を果たしたが、残すブルーウェーブ(当時)、カープ、ホークスのファームの本拠地で「生」観戦しようとは特に考えなかった。
だが2012年に「球界の秘境」と言われる、カープのファームの本拠地、由宇練習場での陸路日帰り「生」観戦を果たしてから欲が出た。最後の関門がこの雁の巣球場になったのだが、その顛末は前回2013年10月2日付「生」観戦した野球場(64)久留米市野球場 を参照されたい<苦笑>。
JR鹿児島本線で香椎に出て、香椎駅からJR香椎線に乗り換えて雁ノ巣駅へ。さらに二駅足を伸ばして西戸崎まで行くとホークスの寮と練習場があるが、時間が無く見物出来なかった。
雁ノ巣駅はいわゆる無人駅。ICカードの精算が出来る様にICカードタッチするコーナーがあるだけだ。
余談だが敗戦処理。は福岡空港から博多に出て博多から香椎経由で雁ノ巣まで来て、帰りはバスを利用したが福岡現地で移動に関しては現金を一銭も使わずに済んだ。関東のICカードですべてまかなえたのはありがたい。
ちなみに駅の名前は“雁ノ巣”で球場の名前は“雁の巣”球場だ。球場が所在するレクリエーションセンターの名称も“雁の巣”レクリエーションセンターだ。
東京で言えば“市ヶ谷”駅と“市谷”の様なものか…
雁ノ巣駅から雁の巣球場までは曲がる回数も少ないわかりやすい行き方だ。だが雁ノ巣駅に案内図らしきものは見当たらなかった。スマホなどで位置検索が可能な方はまず迷わないと思う。
一見すると小中学校のようなたたずまいの正面。入口はこの脇にある。両翼98mで中堅は122m。外野は天然芝で内野は土。入場無料だが、一部のイベント試合では有料となり前売り券も出るという。球場の外でやきそばなどの出店有り。資料によると3,470人収容とのことだが、スタンドがあるのはネット裏と一、三塁の内野だけ。外野は芝生席で敗戦処理。が生観戦した5月10日のホークス対ドラゴンズ戦はホークス側のライト側のみ芝生席を開放していたようだ。敗戦処理。はネット裏に近い三塁側で観戦したが、周りは一塁側に座れなかったホークスファンが多かった。土日は内野はかなり埋まるのだろう。
試合中の演出は演出と言うほどのものもなく、場内アナウンスで観客に過度のヤジを慎む定期アナウンスが流れた程度。鎌ヶ谷のような過激なヤジでも飛ぶのかと思ったが、特にそんな雰囲気はなかった。この日の試合ではドラゴンズの先発、山本昌が見るも無残に打ちまくられたが、ホークスファンもそれには触れてはいけないとでも悟ったのか、特段きついヤジはなかった。
ホークスのファームは2016年から筑後市に移転する。 昨年大々的に公募していたが、決定したようだ。一軍の本拠地がヤフオクドームで、ファームの本拠地が雁の巣。練習場と寮がさらにそこから離れた西戸崎という効率の悪さを改善しようということだろう。
ただ、この雁の巣球場はホークスが南海からダイエーになって福岡に移転した年に開業した繋がりの深い球場だ。ホークスが移転するということは一つの時代が終わるといっても過言では無いだろう。
ホークスが目指すのはファイターズタウンのような構図だという見方もある。ファイターズの鎌ヶ谷は十二球団で最も一軍の本拠地と離れたファームの本拠地ではあるが、ファームの試合の専用球場であり、室内練習場と寮が隣接している。ファンとの接点を意図的に作っており、地元との密接化も計画性を持って行っている。ホークスもその形を目指しているという。2016年に新ホークスタウンが完成したら、訪ねてみたいものである。
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