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2014年7月27日 (日)

勝てなかった!?負けなかった!?天気もころころ変わり京成バスもなくなる4時間超え鎌スタ延長戦祭…

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今日
(27)は約一ヶ月ぶりにファイターズスタジアムに行ってきた。今年は月一回ペースが定着、しかもイベントの無い日にまったり試合を観戦というパターンが続いていたが、今日は年に一度の「鎌スタ☆祭」の最終日。賑やかな鎌スタを久々に満喫した。


いや、満喫しすぎたと言った方が良かっただろうか。ファイターズもゴールデンイーグルスもどちらも決め手を欠く延長戦。イースタン・リーグ規定の最長となる延長11回を終えて5対5の引き分け。熱中症との戦いから始まり、試合終盤には雨が降ったり止んだりし、雷まで鳴ったかと思えば再び陽が差し、そしてまた小雨になるという展開。ついには京成バスの路線バスの最終便、17:19発迄に試合が終わらないという展開。試合後に行われる選手とファンの「ふれあいイベント」は突然の天候変化で場所をグラウンドから室内練習場に変更して行ったようだが、4時間以上も試合にふれあっていたので敗戦処理。は鎌ヶ谷駅行きのシャトルバスに駆け込んだ。


(写真:イースタン・リーグ規定で延長戦の最終回十一回表を終えた時点のスコアボード。ゴールデンイーグルスの勝利はなくなったが、17:19を過ぎ、京成バスの最終は出発済み…)



例年「鎌スタ☆祭」はマスコットのC☆Bの誕生日と設定している「海の日」に年間最大級の規模のお祭りをファイターズスタジアムで行い、その中の一環として野球の試合が行われているかのような錯覚に陥るほど。イースタン・リーグの球団の中には試合を有料で行っていない球団があるとはいえ、初めて「鎌スタ☆祭」を開催した
2006年から一年を除いて必ずホームゲームを開催している営業努力はなかなかなものだと敬服するが、今年は「鎌スタ☆祭」とC☆Bの誕生日を切り離し、「海の日」にはC☆Bの誕生日祝いと銘打ったイベント試合を行い、その次の週末となったこの土日を「鎌スタ☆祭」と銘打った。


要は一度で済むことを三度に分けて行い、集客を増やそうという魂胆だったのだろう。


敗戦処理。は昨日は観戦しなかったのだが、イベントの演者が熱中症にかかったと聞いたし、今日鎌ヶ谷駅前から乗車したシャトルバスでは運転手さんが「昨日は熱中症で十数名の方が搬送されました…」とアナウンスしていた。確かに朝から無茶苦茶暑かった。


このところイベントのない日の観戦が続いていた敗戦処理。にとっても、球場の正面広場が賑やかなのはいいものだ。
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前日の反省からか、正面広場にテントが置かれたが、「松尾ジンギスカン」などの出店、真夏の雪など、やはりこの賑々しさは(たまには)いいものだ。

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この人工雪、粒が大きくて当たると痛いけど、でも爽快だ…。



ただ、年間最大のお祭りの割にはお客さんの数が今一?
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開場の
1130分の10分前になっても開場待ちの列がライトのフェアゾーンにまで延びない。せいぜいファウルエリアだった。


スタンドに入る。ファイターズスタジアムのイベントには欠かせないドナルドが今日も登場。恒例のベースランニングを盛り上げてくれた。
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しかしドナルド、今日はいつもと声が違った。さすがのドナルドも夏風邪を引いたか、それとも期限切れのチキンマックナゲットでも食べたのだろうか?



ゴールデンイーグルスは星野仙一監督の復帰に伴い、二軍監督に復帰した大久保博元監督は今日が二試合目。
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さすがに「お帰り~」との声はかからなかった様だ。


始球式争奪カビージャンケン大会が行われないと思ったら今日の始球式はゲストのカブトムシゆかりが務めることに決まっていた。
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なんでも過去にはカブトムシを最多で300匹飼っていたこともあるという「虫ドル」だそうだ。今日も希望者先着30名にカブトムシをプレゼントすると言っていた。詳しいプロフィールはWikipediaあたりを参照していただきたい。球界では田中将大、坂本勇人、前田健太らと同年齢だ。


残念ながらスタンドの反応も今一で、少なくともファイターズファンの知名度は低かったようだが、昨年の最終戦に来場した筧美和子 もその時点では「誰!?」という感じだったがその後雑誌媒体での活躍が著しくなった。続けるかどうか…。



他には8月25日と91日(どちらも月曜日)にファイターズスタジアムで試合を開催することになった女子プロ野球アストライアレイアからそれぞれ渚、中野菜摘小久保志乃、里綾実そしてアストライアのマスコットのアストライアちゃんが来場。試合中に選手達がスタンドに入ってチラシを配布していたが、あっという間に即席サイン会に早変わり。
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そりゃそうなるわな、でも空気読めよ!


ようやく試合に入る。先発はファイターズが榎下陽大、ゴールデンイーグルスが二年目の期待の左腕、森雄大


このカード、5月のゴールデンウイークには松井裕樹の登板試合を観ることが出来たが、今日は森とラッキーだ。


先制したのはファイターズ、一回裏、昨日もサウスポーのトラビス・ブラックリーから本塁打を放った四番の佐藤賢治が安打で出た赤田将吾を一塁に置いてセンターオーバーのツーランホームラン。
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交流戦までは一軍で打っていただけに、左投手からも打てるアピールになったことだろう。


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森はこの回、牽制死で自分のピンチを防いだこともあったが三本の安打を浴び、不安を感じさせた。


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ファイターズの先発、榎下もぴりっとしない。



二回表、小斉祐輔、中川大志の安打で二死一、二塁のピンチを招くと、八番の伊志嶺忠に右中間を破られ、すぐに2対2の同点とされる。
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森もぴりっとしない。その裏、二死から森本龍弥に四球の後、宇佐美塁大の二塁手と右翼手の間にふらふらっと上がったウライを右翼手の中川に落球される失策で二死二、三塁のピンチを招く不運な面もあったがここで松本剛に左翼線に
2点タイムリー二塁打を打たれてしまう。
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二回終了時点で榎下が54球、森が46球。なんともはや…。気の早いファンはこの時点で「ふれあいイベント」の短縮を心配し始めた…。


失点直後に勝ち越してもらって立ち直らなければならない榎下だったが、直後の三回表に三好匠、後藤光尊、枡田慎太郎、小斉の四連打であっという間に4対4の同点に追いつかれる。さらに無死二、三塁のピンチから二死を取って伊志嶺に四球を与えたところで榎下は降板。
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二番手の齊藤勝がマウンドに上がって北川倫太郎を三振に斬って辛うじて同点で留めた。



森もその裏、先頭の赤田に四球を出し、二死まで漕ぎつけるも二死二塁で、「六番・DH」でスタメン出場している金子誠を迎えたところで降板。二番手は身長216cmの長身で話題のルーク・ファンミル
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でかい…。



ファンミルが金子誠を遊直に仕留めてピンチを凌ぐと、ここからは両軍の繰り出すリリーフ投手が好投し、試合を引き締める。


それでもファイターズは五回裏、ファンミルに代わる三番手の相原和友から二死を取られてから佐藤賢が四球。鵜久森淳志の右翼線を破るタイムリー二塁打で1点を勝ち越す。
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五回が終わると、これまた恒例の「ラジオ体操第一」。
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ZAQ、女子プロ野球の四選手とマスコット、カブトムシゆかりらも混ざって豪華なラジオ体操に!
ただGAORAの放送席の光山英和はやりそうでやらなかった。
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ファイターズは齊藤勝が四回まで投げ、大塚豊が五回と六回の
2イニング。武田久が七回表に登板した。
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先頭の三好を三塁ゴロエラーで出塁させてしまい、後藤、枡田と対戦という武田久にとっても試金石になる場面だったが、後藤を中飛、枡田の初球に牽制で三好の代走で出た島井寛仁を刺すと、枡田も二塁ゴロに打ち取り1イニングを無失点。わずか9球だった。


八回表には乾真大を投入。



だが乾は中川、代打の中島俊哉といった右のパワーヒッターに短長打を浴びてあっさりと同点に追いつかれる。


ここから先はファイターズは守勢一方。十回表には六番手の白村明弘がいきなり連続四球、それも9球投げて枡田が3-0からウエイティングした1球のみストライクという制球難で無死一、二塁のピンチを招くが、中川を投ゴロ併殺打に仕留め、後続も断って無失点。
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十一回表には七番手の佐藤祥万が先頭の中島に安打を打たれ、続く小山桂司の送りバントの構えに翻弄されたか四球、これを榎本葵が送って一死二、三塁のピンチ。しかし阿部俊人を投ゴロ、後藤を左飛に打ち取ってともに無失点。



冒頭の写真の様に、この時点で路線バスである京成バスの西船橋駅行きの最終便の時刻、17:19を超えていた。後はもう、シャトルバスだけが頼り…。


試合は結局、5対5の引き分け。


27日・ファイターズスタジアム】
モ 022 000 010 00 =5
F 220 010 000 00 =5
モ)森、ファンミル、相原、菊池、小山伸、上園、武藤-伊志嶺、小山桂
F)榎下、齊藤勝、大塚、武田久、乾、白村、佐藤祥-尾崎、荒張
本塁打)佐藤賢4号2ラン(森・1回)


展開を考えると、ファイターズは勝たなければならない試合だったが、終わってみると実感したのは、負けなかったのが不思議なくらいだ。特に白村と佐藤祥が投げた延長の2イニングは見守るファンにとっては苦行だったろう。


熱中症を心配していた中盤までとは裏腹に試合終盤には雨は降るわ、雷は鳴るわ、そしてまた晴れるわ、にわか雨は降るわ…の繰り返しで、試合後に予定された「ふれあいイベント」は試合後のグラウンド使用から室内練習場に切り替えられた。敗戦処理。は試合終了後直ちにシャトルバスで帰路へ向かったので確認出来なかったが、おそらくは内容変更だけでなく時間も短縮されたことだろう…。


初の試みとなった、C☆Bの誕生日と「鎌スタ☆祭」の分断、そして「鎌スタ☆祭」の土日連続二日間開催だが、最後に気まぐれな天候と長時間試合に翻弄された形になった。


して結果的にはファンの来場は分散したのか、「海の日」(21)の入場者数が2,628人、「鎌スタ☆祭」(26日、27)の入場者数が1,916人、2,346人だった。
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もちろんその数字は多いのだが、昨年の「鎌スタ☆祭」
(2013715)4,173人やその前日の3,502人には遠く及ばなかった。


もちろんファームの試合で入場者数が2,000人を超えるというのは凄いことなのだが、いろいろなイベントをこれでもか、これでもかと仕掛ける割には今季、最も多くの入場者数を集めたのは今日と同じゴールデンイーグルスと対戦した55日で、松井裕樹の先発登板が事前にわかっていた日で5,025人を集めた。これは、鎌ヶ谷開催公式戦52試合で73,625人という球団最多入場者数の記録を更新した昨年の最多入場者数をも上回る。


イベント試合の濫発を頭から否定するつもりはないが、何をすれば多くのファンが球場に詰めかけるかは一考の余地があるのかもしれない。

 

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