覇気なしファイターズ打線「鎌ヶ谷デー」開催もジャイアンツ相手に3安打完封負け。
早いもので今年も「鎌ヶ谷デー」の季節になった。毎年この時期に「鎌ヶ谷デー」と銘打って行われる試合はファンに鎌ヶ谷市の名産である梨が振る舞われ、地元の支援団体が大量の無料招待券をばらまくので多くのファンが来場する。ましてや今年は大人も休める<!?>お盆休みの週のジャイアンツ戦。12:05の開場を待つ列にはいつものファイターズグッズばかりでなく、ジャイアンツグッズも場所取りに置かれていた。
敗戦処理。のような無料招待券で入場した人を含め、1,805人の来場があった今日(12日)のファイターズスタジアム。だがファイターズはあえなくジャイアンツに敗れた。今季のここまでの成績と対戦成績を考えれば、不思議なことではないが…。
今節のこのカードは今日(12日)のみが鎌ヶ谷で開催のファイターズ主催で、明日から三日間はジャイアンツ球場に場所を移して三連戦が行われる、火曜から金曜までの変則四連戦である。今季、このカードはジャイアンツ球場で4月3日と6月11日、12日、鎌ヶ谷で5月21日と計4試合もこれまでに中止またはノーゲームで未消化試合がたまっているのだ(5月21日の鎌ヶ谷中止分は振替済み)。
個人的には「鎌ヶ谷デー」云々より、このタイミングで最大で四日間連続して贔屓チーム同士の対戦を生観戦出来る可能性が出来たのがありがたい。もちろん今日、無料招待券で観戦出来たので、明日からのジャイアンツ球場はG-po会員特典でもとより無料観戦出来るので、無料観戦三昧な日々になるのだ。(残念ながら四日間全部を生観戦とはいかないが…)
「鎌ヶ谷デー」ということで無料チケットだけでもありがたいが、先着1,000人に梨がプレゼントされる。もちろんファンだけでなく、両軍監督にも進呈された。
岡崎郁監督に渡されている箱の方が大きいようにも見えるが、気にしない、気にしない…。
上の写真の後ろ姿の荷物を背負っている方が、お約束の、鎌ヶ谷市の農産物のマスコットかまたんだ。
背中に背負っているのは鎌ヶ谷市の緒農産物一式だそうだ。C☆Bはいつも狙っている<笑>。そして声優の高橋美佳子がファイターズのスターティングメンバーを発表したり、始球式を務めた。
千葉県出身でファイターズファンだそうだ。不勉強な敗戦処理。は知らないが、有名な声優さんらしい。女性の声優さんはプロフィールで誕生日は明かしても生まれ年は公にしない場合が多いそうだが、この人、Wikipediaを見てビックリ!ファイターズでは木佐貫洋と同年齢。早い話が“松坂世代”
敗戦処理。が生観戦した試合で声優さんが出演したのはたぶん椎名へきる以来だろう。しかし早いものだ。昨年の今頃にはAKB48の藤江れいなが来たが、あれからもうすぐ一年だ…。
そして「鎌ヶ谷デー」と言えばこの人、“ミスター鎌ヶ谷”こと尾崎匡哉…じゃなかった清水きよし市長(清水聖士)。
挨拶に立ち、「最近ふなっしーがやたらに船橋市の梨をPRしていますが、鎌ヶ谷市の梨の方が断然おいしい」と珍しく手短にスピーチを終わらせた。そう「スカートの丈とスピーチは短い方がいい」ようやくわかってきたようだ。
清水市長は今年7月に行われた市長選に当選し、現在四期目だ。前回三期目の時には鎌ヶ谷市長選が衆院選と重なり、衆院選の当確情報に注目が集まる中、テレビ画面に清水市長の当確が打ち出されると、twitterでは\はむほー/とファイターズが試合に勝ったときのお決まりの勝ちどきツイートがなされ、多くのRTがあった(余談だが敗戦処理。の記憶ではファイターズの試合でもないのに\はむほー/のツイートが流れて多くRTされたのは清水市長の当確と、菅野智之の交渉権を確保したとき…)。
だが、清水市長がファイターズスタジアムに来るとファイターズが敗れるという不吉なジンクスも一部では囁かれている。しかし今年は心配あるまい。市長が来ようとそうでなかろうとも、ファイターズはそもそも弱い。
そんなこんなで試合は始まった。ファイターズの先発は榎下陽大で、ジャイアンツが阿南亨。ファイターズスタジアムでの観戦試合で二試合続けて榎下の先発にぶつかった。前回は不本意だったが、今回は…!?
一回表のジャイアンツは二番の松本哲也が四球で出ると、すぐ二盗に成功。三番の隠善智也がセンター前に運び、松本哲生還で早くも先制。
しかもこの時のセンター岸里亮佑からのバックホームが低い返球でなかったため易々と隠善に二塁を奪われた。
榎下はこの回、さらに辻東倫にも四球を与え、1失点にとどめたものの先々の不安を抱かせた。
案の定というか、榎下は二回にもジャイアンツ打線に捕まる。一死から和田恋にレフト前に運ばれると、鬼屋敷正人に死球。一死一、二塁となって立岡宗一郎の詰まった一塁前のゴロを一塁手の宇佐美塁大と榎下と二人で取りにいって連携が悪く、結局一塁手宇佐美からの送球を榎下が一塁ベース上で捕球するより早く立岡が駆け抜けて内野安打で一死満塁。
続く松本哲にはフルカウントからファウルで粘られ十球を超す球数を費やし、いつ根負けして押し出しの四球になるかと冷や冷やしたが何とか見逃し三振に仕留めた。やれやれと思ったのもつかの間、第一打席で先制タイムリーを打たれている隠善に初球を再びセンター前にゴロで運ばれ、2点タイムリーとなった。
三回の途中でKOされた前回観戦日の二の舞いかとイヤな予感がしたが、ここでも四番の矢野謙次を三振に仕留め、大量失点にはならなかった。
ジャイアンツでは現在、大田泰示、中井大介、橋本到の外野手のホープ三人が揃って一軍に上がっており、もちろんめでたいことなのだがファームの外野は誰が守るのだろうかと気になったが先輩格の隠善がきちんと仕事をする。やはり層が厚い!
しかし、そうは言っても二回表終了で早くも3点のビハインド。ファイターズは少しずつでも挽回したいところ。
二回裏のファイターズは先頭の松本剛が三遊間を破ると、森本龍弥が四球。阿南も榎下ほどではないがまだ制球が定まっていない。無死一、二塁から宇佐美に送りバントのサインが出るが、定石通りに三塁手に取らせようとする宇佐美の送りバントが二球ともファウルになり、追い込まれて強攻するも空振り三振。
石川亮の打席で何か仕掛けてくるかと思ったら普通に打って二飛。二死になって渡邉諒の打席の初球にダブルスチール。これが見事に成功して二死二、三塁。
渡邉も四球を選んで二死満塁と攻めるが、岸里が阿南の緩い変化球に合わせられず空振り三振。阿南を崩せなかった。
榎下の方はこの後、三回、四回とややまとまった投球で無失点に切り抜けるが、四回の途中で80球を超えるなどこれ以上の続投に期待出来ないとみなされたのか、四回で降板した。
ファイターズが阿南につけいることが出来れば、とんでもないノーガードの点の取り合いになるかとも思えた試合だったが、ファイターズが榎下を早めに降板させたことと、ファイターズ打線が淡泊だったからなのか、この後、試合は淡々と進む。
五回表に榎下に代わってマウンドに上がった二番手の武田久はイースタンで早くも13試合目の登板。このところイースタンの登板で失点が続いている。7日のマリーンズ戦では1イニングに3失点して敗戦投手になった程だ。
この試合でも先頭の辻に左翼線ぎりぎりに落とされるシングルヒットを許してピンチを迎えるが、そこから坂口真規を三振、奥村展征を二ゴロ、和田恋を三振と今日は貫禄を見せた。
武田久の後を受けた石井裕也も2イニングを抑え、試合を引き締めた。
だが肝心のファイターズ打線から、反撃の兆しが見えてこない。C☆Bが三塁側のスタンドに来て応援する四回裏には森本初球三ゴロ、宇佐美初球遊ゴロ、石川亮二球目を二直とわずか4球で三者凡退に仕留められた。C☆Bと羽生瑞希女史は応援に集中する間もなく五回終了時のラジオ体操第一の準備に向かわざるを得なかった。
結局リリーフ陣の踏ん張りもむなしく、ファイターズ打線はその後もチャンスらしいチャンスは少なく、七回裏には一死から石川亮がセンターのフェンスを直撃する二塁打で出るも、途中出場の大嶋匠の代打、尾崎匡哉が左飛、岸里が二ゴロ。八回裏に先頭の途中出場の赤田将吾が、この回から登板の香月良太から左前打を放って出るも、四番の石川慎吾が遊ゴロ併殺打と続かない。結局0対3で敗れた。
【12日・ファイターズスタジアム】
G 120 000 000 =3
F 000 000 000 =0
G)○阿南、香月、S福田-鬼屋敷
F)●榎下、武田久、石井、運天、佐藤祥-石川亮
本塁打)両軍とも無し
この時期、ファームの試合では高校野球と比較されるヤジが出るのが常套だが、甲子園では先日の石川県の予選に続いてまた8点差がひっくり返ったという。一方で二回を終えての3点差がいっこうに縮まる気配が感じられない野球がここにはあった。
試合開始から、いや、開場時から試合終了まで小雨が降ったり止んだりする展開の中、梨や声優さん目当てでなく、ファイターズの野球を目当てにファイターズスタジアムを訪れた人には何とも手応えのない試合と写ったのではないか…。
入口では梨をもらい、スタンドでは覇気なしを見せられたのではシャレにならない…。
ファイターズを支援する地元の団体が大量にばらまいたと言われる無料招待券の効果もあってか、今日も1,805人ものファンがファイターズスタジアムを埋めた(冒頭の写真)。有料入場者数がどれほどかが気になるところだが…<苦笑>。
ジャイアンツとファイターズを両方応援している敗戦処理。としては「ジャイアンツが勝ったんだから良かったじゃないか」と言われるかもしれないが、そういうものでもない。今日はホームであるファイターズ側に座り、ファイターズ寄りの立場で観戦したが、イースタン・リーグ最下位の身で、8.5ゲーム差も離れた3位のジャイアンツ相手にこれで8連敗。対戦成績も4勝9敗となった。
よく「一軍とは異なり、ファームは勝敗が全てではない。」と、贔屓チームが負けた時だけ言うファンがいるが、どの球団も勝敗にこだわるより育成に重きを置いた上でリーグ戦に臨んでいるとしたら、その同じ条件で戦ってこれだけの差が付くのは何故だろうか?これを、多くの育成選手を抱え、資金も最も潤沢な球団と好対照な球団との差、の一言で片付けていてはこのチームに未来は無いと思う。もちろん球団は考えているのだろうが、ファンが理解出来る形の上での結果も欲しい所だ。
そんなファイターズだが、このところ、ドラフト1位ルーキー渡邉諒が戦列に復帰している。
既にライオンズ戦で復帰後初の本塁打を放つなど、右踵腓靱帯断裂という、何と読むのかわからなくても痛々しく思える故障で休んでいた分を取り返そうと頑張っている。
今日は「一番・三塁」でスタメン出場。第一打席、第二打席とも四球で、四回表の守備から退いた。
また、ミチェル・アブレイユの復帰に伴い外国人枠の関係で二軍落ちしていたホアン・ミランダが「三番・DH」でイースタン初登場。
左対左となる阿南と二打席対戦して左飛、三飛とともに差し込まれた感じだった。第三打席に代打を送られた。
ジャイアンツでは阿南が7イニングを被安打2の無失点と好投。昨年、シーズン終盤に一軍入りを果たし公式戦初勝利を記録して期待された。今季も交流戦期間の6月3日に一軍入りを果たすと、すぐにホークス戦に敗戦処理的にリリーフ登板。イニングまたぎを含む1回2/3を無失点と好投してアピールしたが、翌4日に、内海哲也の予告先発回避に伴う代役先発に抜擢され、1回2失点で降板。こればっかりは不可抗力だろうと思えたが、この三日後に登録抹消。その後はファームで先発ローテーションを守っている。菅野の復帰は早いと目されているが、出来ればその前に一軍で投げたいものだ。
最後を締めた福田聡志は一軍では阿南が緊急先発した試合で二回から登板。2回2/3、打者17人に被安打8で6失点と散々だった。散々にもかかわらず2回2/3も投げたのはイニングを稼ぐためで、三番手の青木高広も2回1/3を投げる羽目になった。悪いのは内海で、誰かが泥を被ってでも試合を終わらせなければならない訳で、阿南同様、福田も泥を被る役を担ったのだが共に二軍落ち。その後、再び一軍には上がっていない。
特に福田は2012年に一軍で50試合二登板して8勝1敗、1.61の好成績。序盤で先発投手が崩れた時などに本領発揮し、“ミスター緊急登板”とまで崇められた存在だ。原辰徳監督率いる一軍は故障知らずの山口鉄也を除けば、福田や久保など、一時的に救世主的な存在になる投手がその後故障等で不遇になり、そこからまた這い上がるの繰り返しで成り立っていることをジャイアンツファンは忘れてはならないだろう。
明日(13日)はこのカードをジャイアンツ球場で生観戦予定。ジャイアンツのホーム、一塁側に陣取る予定だ。大田泰示も中井大介もいないジャイアンツ球場は寂しく感じられるかもしれないが、約二ヶ月半ぶりのジャイアンツ球場を堪能したいものだ。
P.S.
【今日のオマケ】
試合中、ジャイアンツファンで埋まる一塁側スタンドの最上段で坂本勇人ユニの男性にサインや記念撮影を求めるファンが列を為すシーンが…。
いくつかの情報を整理すると、フジテレビ系列「とんねるずのみなさんのおかげでした」の「細かすぎて伝わらないモノマネ」シリーズで坂本のモノマネを披露したさかともという人物らしい。明日からのジャイアンツ球場に来た方が注目を集めやすいと思うが、梨が大好物なのか、高橋美佳子の大ファンなのか…。
※情報提供 HARA88氏( @T6191 )他
もう一つオマケ。
次のファイターズスタジアムでの試合は8月23日の対ライオンズ戦。
この日もゲストにアイドルが来るとか来ないとか…現時点では未確認情報ですが…
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