今年初の生観戦はジャイアンツが完敗。調整遅れを露呈…
今年もようやく生観戦のシーズンになってきた。ジャイアンツはこの週末は本拠地東京ドームでオープン戦を組み、その後、各地を転戦。最後に再び東京ドームに帰ってくる。まだまだ調整段階ではあるが、野球シーズン到来を待ちわびる敗戦処理。はジャイアンツの本拠地初戦のチケットを購入した。
思えば、昨年はクライマックスシリーズのファイナルステージの第六戦、日本シリーズ第六戦と敗戦処理。が確保していたチケット二試合が幻となり、約五ヶ月ぶりの東京ドームでのジャイアンツ戦生観戦となった。
昨年は球団創立80周年の節目の年で、記念行事が相次いだジャイアンツだったが、今年も新たな試みを展開。
年間で、のべ100,000人のファンに観戦試合の試合前なり試合後にグラウンドに降りてもらおうというプロジェクトだ。今日も早速、1,000人のファンを試合前のグラウンドに迎え入れ、選手会長の村田修一がそのファンの前で決意表明をするという趣向だ。
そして村田が喋るのだが、村田は1,000人のファンに背を向けてスピーチ。しかも、自分でマイクのスイッチを入れなければならないのを失念する段取りの悪さ。
せっかく1,000人ファンをグラウンドに招いたのだから、村田もそのファンの方を向いてスピーチする設定にすればよいものを、グラウンドのファンより内野スタンドのファンを向いてスピーチさせるセンスの無さ。このあたりがどうも本気でファンサービスというものを考えていないように思えてしまう。
なお、本拠地初戦ではあったが新入団選手のお披露目はなく、チームヴィーナスが一人一人自己紹介していた。
試合はともに入団三年目の菅野智之と小川泰弘が先発。どちらも開幕投手の最有力候補だろう。
菅野は初回、二死からラスティング・ミレッジ、雄平、田中浩康に三連打を浴びる。早々と失点すると、三回表にはミレッジに2ラン本塁打を浴びて、結局3イニングで自責点、失点共に3という内容だった。開幕まであと四週間。次回以降の登板に課題を残した感じだ。
一方の小川は2イニングのみの登板。初回も二回も連打を浴びながら後続を断った。特に一回裏は先頭の坂本勇人と井端弘和に右方向に運ばれて無死一、二塁のピンチを招くも三番の亀井善行を三振、四番の大田泰示を遊ゴロ併殺打に仕留め、走者を置いてからの粘りに本領を発揮した。
なお、降板後に真中満新監督から、開幕投手に任命されたそうだ。
ジャイアンツは菅野が3イニング投げたあと、同じく先発要員の小山雄輝が登板。
4イニングを投げ、代わりっぱなに一塁手の堂上剛裕のエラーから自らの暴投もあって一死三塁のピンチを招くが、一番・山田哲人、二番・川端愼吾という真中新監督の肝いりの一、二番コンビを討ち取って無失点にしのぐと、そのあとはスイスイ。結局被安打1で無失点だった。
スワローズは対照的に二番手以降は小刻みな継投。五回裏には三番手で身長2m03cmの長身の新外国人投手、ローガン・オンドルセクが登板。
先頭の坂本の一塁ゴロでの一塁ベースカバーがスムーズだったので、長身の割には動けるのかなと思ったが、続く井端の投手返しの打球には反応出来ず中前安打としてしまうと、井端の代走、片岡治大を警戒して一塁に牽制悪送球。片岡に一気に三塁まで進塁されると、二死から大田の打席で暴投と、ほとんど独り相撲での失点だ。
ちなみに、ホームインした片岡は身長176cm。オンドルセクとは27cm差…。
オンドルセクは今季のスワローズの守護神候補だが、今日の投球、動作を見る限りではまだまだ調整が必要な感じだ。
小山の好投で僅少差のまま試合は終盤に進んだが、八回に登板した久保裕也が試合をぶちこわしてしまった。
連打と四球で一死満塁のピンチを招くと、八番の荒木貴裕に2点タイムリー安打を打たれてしまう。
そして二死から、昨年、日本人右打者年間最多安打を記録した山田にも2点タイムリー安打を浴びた。
これで勝負あった…。オープン戦序盤で、勝った、負けたと一喜一憂するにはまだ早い時期かもしれないが、一方的な展開ではショックが大きい。
Ys)○小川、古野、オンドルセク、児山、寺田、中沢、土肥-中村
G)●菅野、小山、久保、澤村-相川、小林
本塁打)ミレッジ1号2ラン(菅野・3回)
被安打11の7失点も酷かったが、攻めても9安打を放ちながら上述の相手バッテリーのミスによる1点止まりというのも情けない。
そんななか、最終回に登板した、今季の守護神候補、澤村拓一の投球がジャイアンツファンにとっては救いだった。
テンポ良く小気味よいストレートを投げ込み、大差が付いていたとはいうもののスワローズ打線を寄せ付けなかった。圧巻の三者凡退!
ジャイアンツは昨年までの勝利の方程式、スコット鉄太朗を解体。西村健太朗が先発に回り、先発ローテーション投手の澤村がスコット・マシソンとともに守護神の座を争うという。
澤村のリリーフ転向というと、大方のファンは澤村のストレートの威力を短いイニングに集約させることを想像するだろうが、敗戦処理。は小学校や中学校の担任の先生がクラス委員の重責を問題児に当たらせるのを思い出す。出来の悪い子、問題児に敢えて責任を持たせて目を覚まさせる意図<笑>。
スコット鉄太朗は西村のみでなく三人共に金属疲労という感じ。澤村の転向が二人にも好影響を及ぼせばいいのだがどうだろうか…。
なお、ホセ・ロペスに代わる新外国人、5年契約、総額50億円とも言われるアンダーアーマーは旧アディダスショップの跡地に建つと言われているが、まだ間に合っていないようだ。
ただ、アディダスの撤退のせいで、七回裏攻撃前恒例の「闘魂こめて」の大合唱の際の巨大横幕がなくなったのがちょっと残念…。
菅野はまだまだ。大田も、最終打席に先頭打者として安打を放ったものの、本拠地初の「四番」は敷居が高かったという感じだ。
昨年の優勝決定直後の試合といい、このところの対外試合といい、原辰徳監督はかつて自ら聖域と例えた「巨人の四番」に大田を座らせるのだろうか?大田贔屓の敗戦処理。が見ても時期尚早だと思う。早く村田や阿部慎之助に調子を上げてもらいたいものだ。
こうして、敗戦処理。が楽しみにしていた今年初の生観戦はジャイアンツの大敗、完敗という結果に終わった。敗戦処理。自身、これからの長いシーズンに向けてのオープン戦的な観戦になった。独自のスコアシートを付け、blogネタ用に撮影をしながら観戦。敗戦処理。自身もまだまだ調整半ばといったところか<笑>。
さて、最初に書いた、「さらなる調整遅れぶりを露呈した」のは誰かというと、東京ドームのウグイス嬢さんだ。
スターティングメンバー発表の際、オープン戦なのに「練習試合」と言い、スワローズがDHを採用しているのに「九番ピッチャー小川」と言ってしまった。まだまだキャンプが必要<!?>
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