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2015年3月23日 (月)

ドラフト1位が投げ合った鎌ケ谷で二人より光ったのは…

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今日
(22)はファイターズスタジアムに行ってきた。今月8日に観戦予定で出向いたが雨天中止になってしまったので今季初の鎌ケ谷生観戦。心地よい暖かさと、日曜日とは思えぬまったりとした観客の少なさ<!?>のなか、観戦を堪能した。ライオンズがドラフト1位の高橋光成を先発させれば、ファイターズもドラフト1位の有原航平をリリーフで初登板させた。


だが、この両ルーキーを凌駕するインパクトを見せたのが、一年先輩で、昨年のファイターズのルーキーの中で唯一人一軍に上がれなかった選手だった。

 

 



ようやく野球観戦日和に恵まれた。今季、敗戦処理。は東京ドームでの観戦を別にすれば、教育リーグ観戦は天候には恵まれていない。今月7日の大和スタジアムでのイースタン教育リーグ、ベイスターズ対ジャイアンツ戦は試合開始時刻までに完全に雨が止んだので寒さの中で試合が行われたが、翌8日のファイターズスタジアムは一度は止んでいた雨がまた降り出して開場前に中止になってしまった。



今日(22)は昨日生観戦した知人がツイッターで「西武ドームにいるみたい」とツイートしていたので念のため防寒に配慮した服装で出かけたが不要だった。


しかし、そんな野球観戦日和の日曜日ながら、いつもの西船橋駅発のファイターズスタジアム行きの始バスに乗り込んでも乗客は少ないし、ファイターズスタジアムに着いても、会場待ちの列は短かった。


土曜日の昨日行われた、ファイターズスタジアム本拠地開幕戦の入場者数が1,318人だったから、今日はもっと行くと思ったのだが


いつものようにチケットを買うと、今季から土日祝日恒例の試合前サイン会が先着順から抽選に変わっていた。
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昨年までは開場と同時にコンコースで先着で
50人にサイン会の整理券を配布していた。入場待ちの列の自分の位置で自分が50人に入るかの目処が立ったが、今年から抽選でその場で当否がわかるようだ。これは敗戦処理。のような、地元近隣からでないファンにはありがたいサービスのリニューアルだ。因みに今日の試合前サイン会は二人のルーキー。

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ドラフト5位の瀬川隼郎とドラフト6位の立田将太の両投手。
28歳の瀬川は宮西尚生に次ぐ左のリリーバーとして一軍に帯同していた。つい二日前の一軍オープン戦、ジャイアンツ戦にも登板したが、今ここにいるというのは


今日の試合はライオンズがドラフト1位ルーキー、高橋光成を先発させた。
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高橋光成は二度目の登板ながら初先発。敗戦処理。のすぐ後ろの席で、テレ玉の「
LIONS CHANNEL」が高橋光成の投球を収録していた。


一方のファイターズも右肘の故障で調整途上のドラフト1位、有原航平の登板が予定されており、多くのメディアが取材に来ていた様だ。だが残念ながら、斎藤佑樹の登板とは異なり女子アナの姿は見当たらなかった。ただ文化放送がスタンドの観客に取材をしており、敗戦処理。の知人も何人かインタビューを受けていた。普段ラジオを聴かないのでよくわからないが、24日の午前730分からの番組で披露されるらしい。


ファイターズの先発は有原でなく武田勝
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ファイターズの先発ローテーションは開幕カードのゴールデンイーグルス戦が大谷翔平ルイス・メンドーサ上沢直之と報じられている。だとすると2カード目のマリーンズとの三連戦の先発の座を武田勝は吉川光夫浦野博司中村勝、今日一軍で2イニングをパーフェクトに抑えたらしい斎藤と争うことになるだろう。



新外国人のアンソニー・セラテリを一番、二年目の大器、森友哉を二番と、少しでも打席に多く立たせたい選手を一、二番に置く打線を組んだライオンズ打線に対し、武田勝はそのセラテリと森を討ち取った後、三番のドラフト3位ルーキー、外崎修汰にレフト線に運ばれる二塁打を浴びると、続く四番、梅田尚通にライト前に運ばれて幸先悪く先制点を失った。

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武田勝は三回まで投げたが、この後は打者7人をパーフェクトに抑えていた。良いのか悪いのか


そして武田勝に代わって四回表のマウンドに上がったのがファイターズのドラフト1位、有原航平


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1イニング限定の登板だったが、最速145kmのストレートを含む10球でライオンズのクリーンアップを三者凡退に抑えた。投げた後、帽子が飛びそうになるのが気になったが「堀内か」と突っ込みを入れたくなった<>
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おそらくは今日は試運転。潜在能力の高さは確かな様だから、早く万全のコンディションに持って行って欲しい。



ライオンズのドラフト1位ルーキー、高橋光成は先輩に同姓の高橋朋己がいるので「高橋光」と表記されるのかと思ったらスコアボードの表記は「高橋光成」。どうやらフルネームが登録名の様だ。


高橋光成は打順一回りを問題なく抑えていた。二年前の甲子園を再現するかの様な力投。だが、四回裏につかまる。先頭の二番、昨日まで一軍にいた渡邉諒にレフト前に運ばれ、バントで送られた一死二塁から自らの牽制悪送球で三塁に進まれ、四球もあって一死一、三塁のピンチを招いた。だがこのピンチを佐藤賢治の内野ゴロ併殺崩れの間の1失点にしのいだ。


この後は継投合戦。ファイターズは有原に代わって五回表から高梨裕稔を投入。実は冒頭の写真は高梨なのだが、この高梨が凄かった。ストレートがびしびし低めに集まり、バッタバッタと奪三振の山。八回まで4イニングを投げ、12個のアウトのうち、10を三振で奪う快刀乱麻。前に打球が飛んだのは唯一の被安打となった外崎の投手返しのセンター前と、熊代聖人の中飛、林崎遼の遊ゴロだけだった。


冒頭にも書いたが、高梨はルーキーイヤーの昨年、ファイターズの8人のルーキーの中で唯一、一軍に上がれなかった。先発で7勝を挙げた浦野、シーズン終盤に接戦の終盤を託される様になった白村明弘、開幕一軍入りを果たした金平将至岡大海以外は新人研修という感じも無きにしもあらずだったが、唯一人経験出来なかったのは本人も忸怩たる思いだったろう。イースタンで17試合に登板。181セーブ、822/3を投げて防御率4.90と言う成績は高校卒入団ならともかく山梨学院大学からの入団。焦りはあっただろう。


しかも、高梨はルーキーで唯一一軍に上がれなかったことを、昨年12月のファイターズのOB会懇親会と今年の新入団選手歓迎式典でファンの前で球団幹部からチクリと言われていた。今季はリベンジに期待したい。昨年、彗星のごとく一軍の先発ローテーションを担った上沢も急激に変化した。その再来を期待したい。列記した様に昨年のイースタンでの成績は芳しくなかったが、投球回数がチームで四番目だったにもかかわらず奪三振はチーム最多の65。奪三振率は7.08とその片鱗を見せていた。


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ライオンズも高橋光成が
4イニング1失点の後、ドラフト2位の佐野泰雄が2イニングを、小石博孝が3イニングをぴしゃりと抑えた。


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特に小石は一昨年のイースタンの最多勝利投手ながら、昨年でファームを卒業とは行かなかった。今季に期するところは強いだろう。



どちらも出る投手、出る投手、きちんと抑える、特にファイターズはとても昨日、1点リードの最終回に8失点したチームとは思えない安定感で1対1のまま延長戦にもつれ込んだ。


イースタン・リーグ規定の延長最終回、十一回表にファイターズは増渕竜義を投入した。個人的には昨年、一軍とファームを通じてファイターズの選手で試合で生で観ることが出来なかったのが斎藤とこの増渕だけだったので、ファイターズの増渕を観るのは今日が初めて。
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この増渕が、一つ間違えればそれまでの投手戦を台無しにしかねない制球難を見せた。対戦したすべての打者に初球はボール。3つの四球で一死満塁。ライオンズの3安打のうち2安打を放っていた外崎に対してもフルカウントにという究極の状況に追い込まれ、前日の九回表の悪夢がよぎったファンも少なくなかったと思うが何とか空振り三振に仕留めると、続く梅田も平凡な左飛に打ち取って絶体絶命のピンチを何とか切り抜けた。


その裏、ファイターズもライオンズの五番手、サイドスローの松下建太を二死満塁と追い詰めたが佐藤賢がワンバウンドするフォークを空振り三振。佐藤賢は一塁に走り出すも、捕手の星孝典がホームベースを踏んで試合終了。11の引き分けに終わった。
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22日・ファイターズスタジアム】
L 100 000 000 00 =1
F 000 100 000 00 =1
L)高橋光成、佐野、小石、田中、松下-中田、藤澤、星
F)武田勝、有原、高梨、大塚、齊藤、増渕-清水
本塁打)両軍とも無し


ここまで出た投手の他には十回表を三人で抑えた齊藤勝も光った。やや左腕を下げたスリークオーター気味のフォームからの切れ味の良い投球がライオンズの三人の打者を圧倒していた。
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斎藤佑樹と同じ2011年入団組で、2013年に最後に一軍入りを果たしたサウスポーももう五年目。危機感という点では高梨の比ではないだろう。昨年までと違う齊藤を今季は期待したい。


終始マスクをかぶっていたドラフト2位の清水優心が貧打のファイターズ打線で唯一2安打を放ったのが目を引いた。
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伊達にドラフト2位、伊達に新人で背番号10をもらっているのではないと感じさせる打撃センスを見せたが、ファウルフライの追い方が今一で、ライオンズベンチ前に落ちるファウルフライに追いつけなかったり、バックネット近くに上がったフライを落球して失策を記録されるなど課題もはっきりした。


そして十一回裏にその清水の代打で出場したドラフト8位の太田賢吾が見事にセンター前にはじき返したのも「あっぱれ!」だった。



課題と逆に得意の打撃で一軍にも帯同した大嶋匠が精彩を欠いていたのが残念だった。
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第一打席の二直こそ芯で捉えた感じだったがその後は三振ばかり。特に勝負所と思えた八回裏の無死一塁ではスリーボールナッシングと完全に打者有利のカウントに持ち込みながら見逃し三振に倒れたのは試合のポイントとも言えるシーンだった。


大嶋はせっかく昨日一軍に帯同していたのだから、松井秀喜デレク・ジーターに打撃を教われば良かったのに



大嶋と渡邉は昨日は東京ドームで一軍のオープン戦に出場していた。今日鎌ケ谷にいるのは、単純にファームに落ちたか、開幕一軍入りが内定したので、試合に出る機会を得るためにファームで出場させる二通りが考えられる。果たして…



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ライオンズでは二年目の大器、森が鋭いフルスイングを繰り返す割には打球が前に飛ばす、最終打席の四球以外は
4打数0安打。得意のはずの打撃が不振での二軍落ちと聞いているが、何か大きい壁にぶち当たっているのだろうか


ところで上述したまったり感だが、八回終了後に発表された入場者数は1,289人と前日の土曜日の1,318人を下回った。
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今日購入した「プロ野球イースタン・リーグ観戦ガイド
2015によると、昨年のファイターズの本拠地ファイターズスタジアムでの一試合平均入場者数1,316人とほぼ一致する。平日を含んだ平均と変わらないのはいささか寂しいが、東京都多摩市から通う身にとっては適正値だったかもしれない。ただ試合の途中、話題のFAN’S LOUNGE を観に行ったら、もぬけの殻だったのは気になったが


今季から始めた試合のネット配信映像をモニターで見ながらくつろげる、今季のファンサービスリニューアルの目玉の一つのはずなのだが、試合前はともかく試合中はスタンドからグラウンドの空気を吸いながら観る方が楽しいと思う人が多いのだろう。


ジャイアンツが球団社長の肝いりでファーム改革に取り組む中、先駆者としてのファイターズの今季のファンサービスリニューアルにも注目していきたい。

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