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2015年4月 7日 (火)

ファイターズが東京ドームでライオンズに勝った!

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敗戦処理。にとって、年に8回のお祭りが今年も始まった。今日(7日)は東京ドームでのファイターズ主催試合8試合の開幕戦だ。



ファイターズが北海道に移転してからの東京ドームでの主催試合では初めてのライオンズ戦。つまり、ファイターズが東京ドームでライオンズに勝ったのは2003年以来、12年ぶりということになる!


あの当時も土日を中心に年間何試合か東京ドームでのライオンズ戦を生観戦していたが、今日がいつ以来の勝ち星か思い出せないくらい遠い昔という印象だ。


(写真:三回裏、先制のツーランホームランを放つ中田翔)



ファイターズは北海道に移転した
2004年以降も東京ドームで主催試合を開催し続けている。当初は年間12試合だったが減り続け、このところ年間8試合が定着している。ただ、2004年の移転初年度から何故かライオンズ戦だけは組まれなかった。


ライオンズとマリーンズは関東に本拠地があり、おそらくは選手たちの自宅の場所を考えれば、年に一度くらい札幌ドームまで行かないで東京ドームで行った方が楽なのは確か。ファンも札幌まではなかなか行けないが、東京ドームならという人も多いだろう。マリーンズが毎年のように東京ドームでファイターズ戦に付き合ってくれるのと比較するとライオンズは対照的だ。



移転当初にはライオンズ戦が組まれない理由に、主力投手の一人である西口文也が東京ドームのファイターズ戦を苦手にしているからではないかとの憶測が流れたが、西口はジャイアンツとの交流戦で東京ドームでも好投するなど、ジンクスを払拭していた。


ともあれ、12年ぶりの東京ドームでの対ライオンズ主催試合。思えば東京ドームを本拠地にしていたラストイヤーの2003年、最後の本拠地としての試合はライオンズ戦だった。当時のファイターズはBクラスで、せめて勝って最後を飾ってほしかったが、まだクライマックスシリーズのなかった時代、ライオンズはホークスと優勝争いをしていてもしも負けたらホークスの優勝が決まってしまうというシチュエーションで、ライオンズは最終回に逆転して勝った。


だから、個人的に、ファイターズが東京ドームでライオンズに勝った試合を生で観たのがいつ以来か思い出せない。記憶の片隅に、岩本勉から下柳剛につないで僅差の試合に勝った様な記憶がある。ピンチに三塁手の片岡篤史がファインプレーした記憶がある。


今日は今年初めてのファイターズの東京ドームでの試合なので、勤め先を休んで、いわゆるファイターズ休暇で東京ドームに駆け付けた。エキサイトシートで生観戦するようになってもう9年目だ。


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幸いにもエキサイトシートの前にネットが張られているという事態にはなっていなかった <苦笑>


ファイターズは開幕から三カード連続勝ち越し。しかも五連勝中で、72敗と好スタートを切っている。このチームと四十年近く付き合っていると、逆にそろそろ負けるんじゃないかと不安になる。ましてや、かつてこの東京ドームを本拠地にしていた時代に、さんざん強さを見せつけられて、それこそ前半は勝っていても最後にはひっくり返されることの繰り返しだったライオンズ戦。こんな不安な気持ちで東京ドームに駆け付けたファイターズファンは少ないだろうが、周りの席の人と話していると、同じ不安の人が少なくなかった<笑>。


試合前にはファイターズのファンであるらしい、モーニング娘。’15の牧野真莉愛が始球式。
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どうせなら鞘師里保がよかった<笑>。そして試合直前には、この試合のスポンサーである日本ハム株式会社の女性社員による始球式が行われた。


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どういう基準で選ばれたのだろうか?まさか重役の愛…いや、何でもありません。


ファイターズの先発のルイス・メンドーサは、立ち上がりの初回こそ秋山彰吾に左前安打、浅村栄斗に四球と不安を感じさせたが、秋山の後は栗山巧を遊ゴロ併殺打、浅村は二盗失敗とバックが支えた。以後調子を上げる。



ファイターズ打線はライオンズの先発、十亀剣に対して初回、西川遥輝がレフトへの二塁打、田中賢介死球と無死一、二塁でクリーンアップを迎える絶好の先制機をつかむが、大谷翔平が遊ゴロ、中田翔ジェレミー・ハーミッダが連続三振でチャンスを逃がす。


先制
したのはファイターズ。三回裏、安打で出た田中賢が二盗に成功し、四番の中田が豪快に左中間に放り込んだ(冒頭の写真)


ウントは3-1で、次打者のハーミッダとの勝負なのかと思ったが中田と勝負。開幕戦といい、こういう場面で相手が中田との勝負を避けないケースをよく見る様な気がする。


追加点は五回裏。先頭の西川が四球を選び、無死一塁で田中賢。単に送りバントじゃもったいない。出来れば西川を走らせてから田中賢に進塁打を等と考えていたら盗塁警戒のストレートを狙い打ち。
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メンドーサには大きな追加点だ。ヒーローインタビューで田中賢が語った様に東京ドームはデビューした場所。レギュラーをつかむのは札幌ドームに本拠地を移転してからだが、数少ない東京ドームを本拠地にしていた頃にプレーしていた選手が東京ドームでファンの前で一発を打ってくれる。ありがたいことだ。


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メンドーサは三回の安打と送りバント、自らの暴投による一死三塁のピンチと四回の安打と四球による一死一、二塁、その後の二死一、三塁のピンチをそれぞれ無失点に凌ぐとその後はスイスイ。八回まで無失点の好投。



4対0で迎えた九回表、このカードは二連戦、今節は五試合だからセーブが付かない場面でも増井浩俊投入かと思いきや、左打者の栗山巧には今季初登板になる石井裕也をぶつけ、右打者の浅村、中村剛也には谷元圭介をぶつけて三人で抑えた。増井に何かアクシデントかとも心配したが、ベンチ入りしていたし、試合後のサインボール投げ入れでも明るい表情だったので単なる温存ではないか。

石井は開幕第三戦に、予定していた浦野博司の故障で代理先発して勝利投手になったビクター・ガラテが左太股二頭筋筋挫傷で登録抹消になった際の入れ替えで4日に一軍入りを果たしたのだが、心配なガラテは試合前のちびっ子のベースランニングに花を添えていた。チームに帯同しているということは軽傷なのではないか。
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かくして見事、ファイターズは東京ドームで
12年ぶりにライオンズに勝利した!しかも、胸のすく様な快勝だ!


昨年、ファイターズが東京ドーム時代のユニフォームを復刻した試合でライオンズ戦に勝ち越した時にも「奇跡だ!」と思ったが、東京ドームでライオンズに勝つのは快感だ。


ライオンズはファイターズが東京ドームを本拠地にしていた頃の末期には、もう黄金時代は過ぎていたが、それでも毎年優勝争いに顔を出す強豪チーム。ファイターズは何年かに一度、優勝争いをするが尻切れトンボの様にAクラス確保で終わるチームだった。ファイターズが北海道に移転し、四回も優勝して常勝軍団とまで言う人が出たが、敗戦処理。のような東京時代のコンプレックスを負う身には今でもライオンズに勝つと嬉しいものだ。


今年も、東京ドームで年間8試合とはいえ、最高の特等席で野球生観戦を楽しめる。今日は最前列の球団ご招待のご一行がやたらに席の移動を繰り返し、しまいには名刺交換をし出して目の前をうろちょろされて集中力をそがれたが、幸いにも敗戦処理。の両隣は同じく個人契約者。話が弾みながらの生観戦を満喫できる。明日(8)は仕事を終えて駆けつける形になるが、また好ゲームを期待したい。

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コメント

まーく様、お久しぶりです。コメントをありがとうございます。

> ライオンズの札幌準フランチャイズを奪った腹いせに東京ドームでのライオンズ戦が組まれなかったという噂がありましたがどうなんでしょうね

あぁ何かそんな話を聞いたことがありましたね。

> まあ、関東のファンとしては所沢で見られる(遠いけど)ライオンズ戦よりもホークス戦の方が有難いかな。

東京ドームでのホークス戦は凌いで凌いで勝つというイメージがあります。

ヤフオクドームと比べるとホームランテラスが広いなと<笑>。

投稿: 敗戦処理。 | 2015年4月10日 (金) 00時53分

お久しぶりのコメントです。
ライオンズの札幌準フランチャイズを奪った腹いせに東京ドームでのライオンズ戦が組まれなかったという噂がありましたがどうなんでしょうね。
まあ、関東のファンとしては所沢で見られる(遠いけど)ライオンズ戦よりもホークス戦の方が有難いかな。

投稿: まーく | 2015年4月 9日 (木) 00時38分

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