中日ドラゴンズ深刻56イニング本塁打を除く適時打無し-ドラゴンズ打線は‶本塁打でしか点が取れない″状態なのか!?
中日 貧打深刻…48イニング本塁打除く適時打なし
(スポニチアネックス2015年6月7日05:30)
ドラゴンズの48イニングを振り返ってみた。
48イニングの前の、タイムリーによる得点は、5月31日の対ファイターズ戦の八回表に二死一、三塁から荒木雅博が二塁打を放ったもの。因みに続く九回表にも得点を挙げているが、これは内野ゴロの間に三塁走者が生還したもので、打者に打点は記録されるが、適時打、いわゆるタイムリーではない。ここから始まる48イニング。全く得点が入らなかった訳ではない。振り返ってみよう。
6月2日、対ライオンズ戦
L 000 000 000 =0
D 000 001 01× =2
六回裏)一死満塁から藤井淳志が犠飛。
八回裏)一死一塁からアンダーソン・エルナンデスの右前打を森友哉が後逸する間に一塁走者が生還。
6月3日、対ライオンズ戦
L 100 110 010 =4
D 100 000 000 =1
一回裏)一死一、三塁。森野将彦三振の投球で二盗を試みた一塁走者が挟まれる間に三塁走者が生還。
6月4日、対ライオンズ戦
L 000 000 001 000 =1
D 010 000 000 000 =1
二回裏)エクトル・ルナがソロ本塁打
6月5日、対バファローズ戦
Bs 020 001 000 =3
D 000 002 000 =2
六回裏)二塁打で出た野本圭を二塁において大島洋平が2点本塁打
6月6日、対バファローズ戦
Bs 000 040 000 =4
D 000 000 000 =0
48イニングの間に7得点しか挙げていない。確かに貧打は深刻だ。そしてその内訳は、内野ゴロの間の得点が1点。犠飛によるものが1点。相手のエラーの間の得点が1点。挟殺プレーの間の得点が1点、本塁打による得点が3点(ソロ1本、2ラン1本)。いわゆるタイムリー欠乏症だ。
一般的に偶発的要素のある本塁打による得点を除き、タイムリーが出ない打線のことを「本塁打でしか点を取れない…」という表現で揶揄する傾向はある。今回のドラゴンズもまさにそれに近いが、こういう表現で揶揄される時に往々にして見逃しがちなのは、走者を得点圏に置いた場面で出る本塁打だ。
今回でいうと、5日のバファローズ戦で大島が無死二塁から本塁打を放っている。スポニチアネックスではわざわざ‶本塁打以外の″と断っているが、敗戦処理。は個人的には走者を得点圏に置いた状況での本塁打はタイムリーに含めて良いと思っている。例えばの話、無死二塁から放った大飛球が外野のフェンスを直撃すればタイムリーとなり。連続‶適時打なし″に終止符を打つが、フェンスを直撃せずフェンスを越えて本塁打になったら連続‶適時打なし″が継続されるというのはどうにも合点がいかないからだ。
犠牲フライも、点差など状況にもよるが、通常は外野に大きめのフライを打つことで打者には及第点が付けられるケースがほとんどだろうから、タイムリー欠乏症の時には有効な一打と位置づけられるはずだが、これはタイムリー安打ではないので連続‶適時打なし″に含まれるのは致し方ないのかもしれないが…。
大島の2ランをタイムリーに含めたところで、ドラゴンズ打線の貧打、つながりの悪さ、深刻さが軽減される訳ではない。ただ、こうした記事であおるものをファンは真に受けることはないと思う。
ドラゴンズは7日、バファローズに4対3で逆転勝ちした。連続‶適時打なし″は止まったのだろうか?
6月7日、対バファローズ戦
Bs 010 020 000 =3
D 000 020 02× =4
五回裏)森野を一塁に置いて和田が2点本塁打。
八回裏)一死三塁から小笠原の犠飛で1点。二死一、三塁から伊藤の捕逸の間に1点。
まだ止まってない<苦笑>。
逆転勝ちで批判的な論調は減るだろうが、スポニチアネックスは「56イニング本塁打除く適時打なし」と書くのだろうか!?
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