灼熱の鎌ヶ谷で新垣勇人が六回2安打無失点の好投。戦列復帰の嶋基宏も3打数0安打に抑える!
本当に暑かった。11:30の開場を待つ間、日陰で避暑を試みたがそれでもうだるような暑さだった。実際の気温が何度だったかはわからないが、とにかく体感が半端ない。DJチャス。こと中原信広さんらスタッフや場内アナウンスで再三再四、水分補給を促していた。
それなら行かなきゃいいじゃないか、と思う人もいるだろうが、ファイターズスタジアムではこの週末は、週末にしては珍しくイベントがないのだ。これは、とにかく試合さえ観戦出来ればいい、と考えるファンには貴重なのだ。
逆に〝イベントを含めて鎌ヶ谷スタジアム〞と思っている人や、こんな暑い日に屋外の球場で野球観戦なんて出来るか!と考える真っ当な人たちが多く、ファンの出足が鈍い感じで競争率が低かったのか、土日恒例の試合前選手サイン会の抽選に当たった。今日は高梨裕稔と瀬川隼郎だった。サイン会に当選した場合に備えて選手を撮影した写真を持ってきているが、瀬川の写真が実はない。急きょサイン用のボールを購入した<笑>。
その頃グラウンドではゴールデンイーグルスが打撃練習中。一塁側のファウルグラウンドでは、今日からファームに合流した嶋基宏がアレハンドロ・セゴビアと横山徹也とともにスローイングの練習をしていた。
前日までは、右内転筋部分断裂で登録を抹消されていた伊志嶺忠が試合に出ていたが、伊志嶺は一軍復帰。入れ替わりで登録を抹消された下妻貴寬の姿はなかった。嶋はこの後、試合直前のシートノックにも加わっていたが、試合では「二番・DH」で出場し、守備に付くことはなく、マスクをかぶったのはセゴビアだった。
スタンドでただ座って観ていて暑いのだから、試合をして身体を動かす選手たちはもっと地獄なのだろうと思うが、一回裏、暑さと関連があるのかないのかわからないが、ゴールデンイーグルスは守備が乱れまくった。
二塁手の柿澤貴裕のエラーで出塁した岸里亮祐を渡邉諒がバントで送ろうとすると、三塁手の内田靖人が一塁に悪送球して無死一、二塁。ここで先発の川井貴志が暴投で二、三塁。ゴールデンイーグルスファンのイライラが三塁側にまで伝わってきそうな感じだが、ファイターズもこの初回にめぐってきた大チャンスで淺間大基のレフトへの犠飛の1点のみだった。
この回、無安打で1点を先制したことで、昨日1安打で勝利した一軍に続き、「今日はノーヒットで勝つぞ~」などと気の早いヤジがスタンドから飛んでいた。
この後、ファイターズは四回に森本龍弥の弾丸ライナーでレフトスタンドに放り込む。
森本は二回裏の第一打席でも左翼線に二塁打を放っており、この日のファイターズ打線の中では谷口雄也とともに二安打を放って気を吐いた。打席に入る時の出囃子を「キン肉マン Go Fight!」にしているが、それにふさわしいパンチ力が備わってきた感じだ。
一方の新垣勇人は四回までゴールデンイーグルス打線をパーフェクトに抑えていたが、五回の先頭、片山博視にファウルで粘られたあげくに中前に初安打を喫した。
片山は今年の2月に投手から野手に転向した。堂々たる体型、構えと空振りした時のスイングが往年のカズ山本を連想させる。この日は三塁側のスタンドにカットしたファウルボールの打球を何球も打ち込んで三塁側のファンをびびらせていた。
新垣はこの後、六回表に二死から島内宏明に右中間の二塁打を打たれて嶋を迎えるが、平凡な中飛に打ち取った。嶋は空振り三振、二ゴロ、中飛と3打数0安打。
第四打席には代打を送られた。
結局、新垣は六回まで投げて104球。被安打2の自責点0という内容。ヒーローインタビューで新垣本人は自分の出来を「95点」と語っていたが、まさに満点に近い投球だった。なにしろ無四球というのがファンにありがたい。ただ最初の3イニングを36球で凌げたのに対し、四回から六回の3イニングでは68球を投じさせられていた。二廻り目で球威が落ちるのか、課題も残った。
この後は1イニングずつの継投。七回は森内壽春、八回には斎藤佑樹が登板。
中継ぎ転向が奏功したかに見えた斎藤だが、結局一軍では滅多打ちを食らって二軍降格。まだまだ自分探しの旅は続くようで、相変わらず外野の声がうるさいようだが、とにかく先発だろうとリリーフだろうと打者を抑えなければならないことに変わりは無い。先頭の内田に三塁線を破られいきなり無死二塁のピンチを招き、セゴビアにも豪快に引っ張られるが内田が反応良くファインプレーの三直。二死から島内に四球を与えたものの何とか無失点に切り抜けた。
22球、今ひとつ打者に対して力強さが感じられない。何が何でも抑えるぞと言う気持ちが乗っている投球に見えなかったのが気になった。上手く文字で表現出来ないけれども…。
最終回は藤岡好明。これまた先頭打者を四球で出すが、片山以下を無難に打ち取ってファイターズが2対0で逃げ切った。
逆に言えばゴールデンイーグルスはファイターズのリリーフ陣から3イニング連続で先頭打者を出しながら1点も返せなかった。
【11日・ファイターズスタジアム】
モ 000 000 000 =0
F 100 100 00× =2
モ)●川井、大塚-セゴビア
F)○新垣、森内、斎藤、S藤岡-佐藤正
本塁打)森本4号ソロ(川井・四回)
試合時間も2時間40分とまとまり、うだるような暑さの中ダラダラとした試合になるという最悪は免れ、それどころか真逆の展開になった。気になる入場者数は1,049人。イベントも無く、クソ暑い中ということを考えるとよく集まったと思う。
新垣と投げ合ったゴールデンイーグルスの川井は39歳、17年目の超ベテラン。新垣より1イニング長い7イニングを投げた。2失点とはいえ自責点は森本の本塁打の1点のみ。こちらも無四球と、観戦しているファンにはありがたい投球だった。
炎天下で力投する39歳に応えられなかった打線は残念。チームがピンチの時に颯爽とマウンドに上がって好投する川井の姿を再び一軍で見る下地は出来てきたのではないか。
早く終わったので、久しぶりに三塁側のファイターズの選手の出口に回ってみた。二軍落ちした谷口にサインを求める長蛇の列が出来ていた。
さすがの人気だ。敗戦処理。は城石憲之コーチに、現役時代の写真にサインをいただいた。2009年の現役引退セレモニーでスワローズナインから胴上げされた時の写真。ちょっと照れていた<笑>。
その後はFAN’s LOUNGEの外から一軍戦の中継を観戦。ちょうど四回裏の逆転劇を観ることが出来、グリーティング中のC☆Bと一緒に観戦した。
しかし暑かった。
今週の関東は平日は連日の雨に悩まされたが、それがウソのような快晴。平均年齢の高いと言われる客層の鎌ケ谷で、熱中症にかかったという話をきかなかったのが不思議なくらいだ。ただ片山のファウルの弾丸ライナーを左腕に受けた伯父さんは試合の終盤までずっとアイシングをしていた…。
炎天下での二日連続の生観戦はきつい。明日12日は身体のクールダウンに成功したら、16時試合開始のジャイアンツ球場にでも行こうかな…今(鎌スタから撤収後約8時間…)もまだ身体はほてったまま…
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