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2015年8月 3日 (月)

夏休みの日曜日なのにジャイアンツ球場には864人…。球団社長肝いりの「GⅡプロジェクト」とは何なのか!?

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ファンの間でも、どうも浸透していないと思われる、ジャイアンツの「G
プロジェクト。新たに球団社長に就任した久保博球団社長肝いりのプロジェクトで、ファームの活性化を目指すプロジェクトだ。地域密着を始めとする様々なイベントを企画してジャイアンツ球場での試合の来場者を増やすことがファームの強化にもつながるという発想だ。「ファーム強化の為には、1000人の観客の中でプレーするより2000人の中でプレーした方が張り合いもある」と久保社長は意気込むが、敗戦処理。が生観戦した今日2日、夏休みの日曜日で、比較的暑さを避けられる午後4時開始の試合だったにもかかわらず、入場者数は864にとどまった。


(写真:ジャイアンツ球場の試合前恒例のイベント「ジャイアンツ拳」。マスコットとのジャンケンに最後まで勝ち抜くと、仁陣の焼きそば…もとい、レアな選手グッズなど豪華賞品が当たる。)



個人的には本当は昨日の1日にジャイアンツ球場で生観戦する予定だったが、都合が付かなくなり、今日に回した。昨日の試合ではドラフト1位ルーキーの岡本和真に待望のプロ入り第1号が出た。それも、相手のゴールデンイーグルスのドラフト1位ルーキー、安樂智大からの一打で、後々まで語り種になりそうだ。他にも大田泰示、和田恋にも本塁打が飛び出し、ジャイアンツのファームの売りの一つである若きクリーンアップの本塁打そろい踏みとなった試合で、本当に観られなくて残念だった。



大器と言われる選手は、一つきっかけをつかむと一気に
と言いたいところだが、実態はここからの一進一退が長い。「今日はまたいつもの岡本なんだろうな」と思って生観戦を取りやめようかなとも思ったが、今日を逃すと、今季あと何回ジャイアンツ球場に行けるかわからないということもあってジャイアンツ球場に足を運んだ。


そんな訳で特に下調べをせずにジャイアンツ球場に行ったのだが、着いたらジャイアンツのファームと専修大学のプロアマ交流戦が行われていた。七回裏、ジャイアンツが15の劣勢から同点に追いついたところだった。この試合は入場無料で観戦出来る(試合後に全員退出して完全入れ替え)ので、せっかくだから観戦した。試合は結局、九回裏二死から岡本と和田が連続四球で一、二塁として坂口真規が打った瞬間にわかるレフトオーバーの3ラン本塁打を放ち、ジャイアンツがサヨナラ勝ちした。
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試合終了後のスコアボードを見て欲しい。ジャイアンツはけっこう苦戦したようだ。しかも4失策とはいただけない。
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また、出場選手にも注目して欲しい。ジャイアンツは事実上のダブルヘッダーとなるが、いくら若い選手が多いとは言え、この炎天下に一日二試合はきついだろう。第二試合となるイースタン・リーグ公式戦、ゴールデンイーグルス戦はほぼ別のメンバーとなった。岡崎郁二軍監督が四番打者として育てることにこだわる和田はイースタンの試合でも四番。岡本は五番で連続出場。但し負荷を考慮してか、和田はゴールデンイーグルス戦ではDHで出場。試合前のシートノックにすら出なかった。逆に岡本は三塁で出場。この二人以外はがらっとメンバーが入れ替わった(筆者注.試合開始から見た訳ではないのでこのメンバー以外の出場は未確認)


ジャイアンツの先発は、今日一軍で先発した田口麗斗と同期の平良拳太郎。田口同様、高校からの入団二年目。この時期ファームで先発ローテーション投手として投げているというのは順調な部類だと思えるが、何せ田口は既に一軍で2勝。少なからず平良は意識しているだろう。


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平良の特徴は、かつての野茂英雄ほどではないが、トルネードっぽい投球フォームからのサイドスロー。威力のあるボールをどんどん投げ込む。



二回表、一時期一軍で四番を打っていた中川大志に四球を与えて盗塁を決められた一死二塁から内田靖人にレフト左への先制タイムリー二塁打を浴びる。

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動きの良い左翼手ならひょっとしたら捕れた打球だったかもしれないが、レスリー・アンダーソンが追いつけなかった。試合開始
30分前、シートノックを終えたあとにスタンドのファンからのサインの求めに気軽に応じていたナイスガイだが、投手の期待には


ゴールデンイーグルスの先発は、サウスポーの川井貴志

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チームの一大事に先発して好投する救世主的キャラで首脳陣だけでなくファンからの信頼も厚いベテランだが、あと一ヶ月半で
39歳になる。午後1時開始の試合よりは楽とは言え、ベテランには厳しい環境での登板。


一、二回は三人で片付けたが、三回裏に先頭の、左対左となる横川史学に右中間二塁打を打たれると、辻東倫の絶妙の送りバントで三塁に進められ、實松一成にライトへの犠飛を打たれ、1対1の同点。

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相川亮二
が左手首を骨折して7月
29日付で登録抹消になって以来、一軍は捕手二人制が続いている。リード面だけでなく、打率.319と打撃好調な相川だったら一人で一試合マスクを任せられるが、小林誠司加藤健では残念ながらそこまでの領域には行っていないと思う。99%ない」と言っていることを二度も繰り返すことにならないためにも、三人目の捕手を一軍にあげることを強く要望する。


このあとは両先発投手が好投。11のまま試合は推移していく。六回表、ゴールデンイーグルスは先頭の西村弥がきれいにライト前に運び、二死から盗塁と四球で一、二塁として、ここまで2打数2安打の内田を打席に迎えると、岡崎監督は平良から久保裕也にスイッチ。
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久保が一球で内田を遊ゴロに仕留めてピンチを切り抜けた。



ゴールデンイーグルスの先発・川井も投球数こそカウントしていなかったがまだ余力を残しているように思えたが、三木谷浩史オーナーの指示があったのか、川井よりも7学年上の斎藤隆にスイッチ。
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内野安打の藤村大介を一塁に置いて大田が右中間を破り、俊足の藤村が一塁から長駆ホームイン。ジャイアンツが2対1と勝ち越した。

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このあと、二試合連続出場の影響か、二打席連続三振と精彩を欠く「四番・DH」の和田に代えてフレデリク・セペダが代打で登場。一気に突き放したい場面だったが浅いライトフライに倒れた。

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一時帰国していたホアン・フランシスコも再来日し、近々戦列に復帰するということだし、大田といい、、このセペダといい、暑さ真っ盛りのこの時期、打線に大型扇風機が揃うのは生観戦する身にはありがたい。



1点を勝ち越したジャイアンツは七回表にはファイターズから移籍の矢貫俊之を投入。相変わらずのダイナミックな投球フォームから伸びのあるボールを投げ分け、下位打線とはいえ二者三振の三者凡退に仕留めた。

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念願の一軍入りを果たしたものの結果を残せずにすぐに二軍落ち。シーズン途中の緊急補強だけに一度は一軍入りのチャンスを与えられるだろうが、二度目を勝ち取るには本当に信頼を得なければならない。それにはこの試合のように結果を積み重ねるしかない。



八回には戸根千明。こちらも一軍復帰を目指してチャンスをうかがっている。一番から始まる打線を三人で抑えた。
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戸根の抹消後、一軍は左のリリーフ投手を補充していない。山口鉄也の負荷を少しでも軽くするためにも、戸根の復調が待たれると思われるが、今日で
10試合、101/3を自責点1で防御率は0.87。そろそろだと思うが


一方のゴールデンイーグルスは斎藤のあと、金刃憲人、梅津智弘とスイッチ。

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登録期限の
731日にぎりぎりで育成選手登録から支配下選手登録となった梅津は公示当日に続く二度目の二桁背番号の披露となった。


2対11点リードで迎えたジャイアンツは九回表にクローザーの土田瑞起を投入。Cdsc_0291
いきなり中川と小斉祐輔に連続四球で同点どころか逆転のピンチを招くが、ここからストレート主体の力勝負で内田から三振を奪うと、後続も断って2対
1で逃げ切った。


2日・ジャイアンツ球場】
モ 010 000 000 =1
G 001 001 00× =2
)川井、斎藤、金刃、梅津-小山桂
)平良、久保、矢貫、戸根、S土田-實松
本塁打)両軍とも無し


八回表終了後に発表される本日の入場者数は、864人だった。冒頭にも書いたように、久保博球団社長の肝いりで「Gプロジェクト」を導入、立ち上げたそうだが、少なくとも今日の生観戦では特に目新しいものを感じられなかった。4月に行われたタイガースとのファーム交流戦で過去最多の入場者数を記録して久保社長もご満悦だったそうだが、敗戦処理。に言わせれば、それはタイガースファンが大挙来場しただけの話で、一過性のものに過ぎない。単発のイベントをいくつか企画してそれぞれ盛況なようだが、そういう時だけお客さんが多く来るようではあまり意味がないと思う。今日に限れば、一軍が東京ドームで午後2時から試合をしているというのもあるが、一軍と重なっても来場してくれるような固定ファンをどうすれば増やせるのか、これが当面の、そして最大の課題だろう。やはり地元だ。稲城市だけでなく、多摩市、調布市、狛江市に向けた企画も実施されるそうだが、それをきっかけに来場したファンをリピーターに出来るようにするイベントであって欲しい。


因みに、冒頭の写真のこの日の「ジャイアンツ拳」では司会者が「この中に稲城市から来られた方はいますか?」と50人前後の参加者に呼びかけたところ、誰も反応しなかった<苦笑>


選手の等身大パネルと記念撮影が出来るコーナーも、いつまでも坂本勇人内海哲也のままなので、最近は撮影しているファンもめっきり少なくなった。

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てっきり、随時他の選手に取り替えていくのかと思ったが
。因みに内海は長時間このポーズを維持していて両足がつったという…<>


ファンサービスは何より継続することが大切だと思う。そして、大きなイベントを単発でいくつか行うのも必要だろうが、いつ行っても等質のファンサービスを得られるようでないと、回数多く球場に足を運んでくれないだろう。単発のイベントと、日常的なサービス。この双方でファンの期待に応えるのは容易でないと思うが、諦めずに時間をかけて欲しい。


過去四年間のジャイアンツ球場の公式戦の平均入場者数は2011年から802人、695人、812人、810人。(「プロ野球イースタン・リーグ観戦ガイド2015」より)もちろんこれらは平日を含んだ平均である。864人という数字をどう評価すべきかはわかるだろう。因みに先月敗戦処理。が生観戦した、特にイベントのないファイターズスタジアムの土曜日、7月11日の入場者数は1,049人だった…。


そして岡本は、案の定、プロ入り初本塁打の翌日は
2三振と1四球という成績だった<>1点勝ち越したあとの、六回裏の斎藤との対決で1本出ていれば、だいぶ違ったのだろうが、この対決は大人と子どもという感じだった。
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この岡本を始め、和田に辻、坂口と、これから一軍を目指す有望な若手も多い。野球場なのだから、選手の魅力でファンが集まるのが理想なのだろうが

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