戦力外通告の流儀。

嫌な季節になってきた。ここに来て、ビッグネームの進退に関する報道が出始めた。
谷繁元信兼任監督になって二年連続、高木守道前監督時代から通算すると三年連続となるBクラスが濃厚のドラゴンズでは、まず川上憲伸と小笠原道大が来季の構想から外れていることが報じられ、次いで今季、通算2000本安打を達成した和田一浩も同様に構想から外れたため現役引退を決めたと報じられた。小笠原も現役引退を決意したと報じられ、今日(13日)は谷繁兼任監督の選手としての引退も報じられた。
ドラゴンズは誰が考えても世代交代が必要な球団であるから、チーム成績も芳しくないが故にこの時期にこういう報道が出るのは致し方ないのかもしれないが、敗戦処理。としては些か納得出来ない面もある…。
(写真:来季の構想から外れる超ベテラン選手の引退報道が出る中、自らの現役引退も表面化したドラゴンズの谷繁元信監督兼捕手。 2013年3月撮影)
◆中日川上と小笠原が来季構想外 世代交代図る方針(9月8日付け日刊スポーツ)
◆中日・和田一浩が引退“遅咲きスラッガー”43歳で決断 (9月12日付けデイリースポーツ)
◆中日の小笠原、現役引退へ (9月13日付けデイリースポーツ)
◆中日・谷繁が今季限り現役引退 腰痛で今季出場27試合のみ(9月13日付けサンケイスポーツ)
川上憲伸、和田一浩、小笠原道大、谷繁元信。いずれも球界に燦然と輝く実績を残したスター選手だ。進退に関しては水面下で選手と球団が話し合っているだろう。ただ、球団の公式発表でなく、多くは「関係者によると…」で始まる報道だから、誰かが話していることになる。
ドラゴンズは誰が考えても世代交代が必要な球団だ。四十歳代の選手が6人もいる。名球会の入会要件を満たしている選手が5人もいるが、こんな例は(4人の時点から)ドラゴンズ以外にない。これで優勝争いにでも加わっていればともかく、それどころかクライマックスシリーズ進出も厳しい状況だから、ドラゴンズファンもこのような連鎖を覚悟していたかもしれない。だが、ドラゴンズファンでない敗戦処理。が口を挟むのもどうかと思うが、敢えて言えば、表面化する順序に配慮して欲しかった。
これは別に、敗戦処理。が大の贔屓にしている小笠原の戦力外報道が真っ先に出たからではない。
チーム成績の不振という事実を踏まえると、まず谷繁兼任監督が、選手としての引退を表明して、それから超ベテラン選手の進退が明らかになっていく形を取れなかったのだろうか?
もちろん選手としての谷繁も、出場試合記録であの野村克也を抜く日本新記録保持者であり、尊重されるべく選手であるが、一方で成績不振の責めを負う監督でもあるのだ。谷繁は2014年から監督兼選手として球団と契約するに当たり、選手としては二年契約、監督としては四年契約を結んだと言われている。監督としても二年連続でファンの期待を裏切った、という形になりそうだが、こちらは続投する模様。監督としての谷繁と選手としての谷繁を別物と割り切って考えることも出来るかもしれないが、けじめとしてまず谷繁監督兼捕手の進退を表明すべきだと敗戦処理。は思う。
‶来季の構想から…″ということは、来季の構想が出来ているということになる。ドラゴンズで言えば、構想を考えるのは落合博満ゼネラルマネージャーであろう。
落合GMが練った構想に外れた超ベテランに構想外である旨を示し、本人の意向を確認するということがおそらく水面下でなされているのだろうが、それが何故外に漏れるのかというのもあるが、まず兼任監督の進退からという形に落合GMの方で持って行けなかったのだろうか?
GMにはチームを強くするための編成上の権限と責任が与えられるが、その編成上の構想から漏れた功労者に礼を尽くすのもGMの責務だと思う。
チームを強くするために、たとえ功労者であろうと非情の宣告をしなければならないというのはあろう。だがそれを、その功労者のプライドが保たれ、ファンが納得する形で表面化されるように配慮することも編成の責任者に求められる義務、流儀だと敗戦処理。は思う。
落合GMにとっても不本意な形での情報流出だったのかもしれない。順番なんて問題じゃない、というファンも多いかもしれない。でも敗戦処理。はそうは思わない。
それにしても、本エントリーの趣旨からは離れるが、在籍二年に過ぎない小笠原に(引退あるいは戦力外報道が出る以前から)あれほどの大声援が送られることが、ルーキーイヤーから小笠原を応援している身には本当に嬉しい。ドラゴンズファンに本当に感謝します。
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