ジャイアンツの背番号「29」、「41」、「63」はどうなる!?
ジャイアンツは近年、毎年11月23日に東京ドームで行われるファンフェスタの場で、ドラフト会議で指名した新入団選手のお披露目を行っている。その恒例に従えば、今年も23日に行われるファンフェスタでドラフト指名の8選手、育成ドラフトで指名した8選手、計16選手が真新しいGIANTSのユニフォームに袖を通し、ファンの前に初お目見えする。
敗戦処理。が注目しているのは新人選手の背番号。既にドラフト1位指名の桜井俊貴には、今季途中入団のホアン・フランシスコが付けていた「背番号21」を与えるとの報道があるが、野球賭博問題で失格処分となった福田聡志の「背番号29」、松本竜也の「背番号41」、笠原将生の「背番号63」を新人選手に与えるのだろうか?
永久欠番が多く、育成選手も多いためかコーチの人数が多いジャイアンツでは今季途中にアレックス・カステヤーノスが入団した時点で支配下登録選手が付ける00、0から99番までの数字で空いているのが「背番号55」と「背番号95」、「背番号96」だけだった。空き番号を作る余裕はあまり無さそうだ。
(写真:ファンフェスタでファンの前に初々しいユニフォーム姿を披露する新人選手達。 2009年11月23日に行われたファンフェスタにて撮影)
特に福田聡志が付けていた「背番号29」は即戦力が見込める選手に付けたい番号だ。だが、期待に胸膨らませて入団する新人選手に、失格処分になった選手の背番号を与えるというのも出来れば避けたいように思える。
まずジャイアンツの、このオフの出入りを整理しよう。
上述した様に、今季のジャイアンツでは00、0から99までの数字で永久欠番を別にすると、空いている番号は「背番号55」と「背番号95」だけ。松井秀喜の退団後、しばらく空き番となった後に大田泰示が付けたが、「背番号44」に変更になってからは再び空き番になっている。
まず、空く番号。
2井端弘和
5セペダ
11久保裕也
21フランシスコ
29福田聡志
33金城龍彦
41松本竜也
43青木高広
46野間口貴彦
51横川史学
52隠善智也
56坂口真規
63笠原将生
69田中大輝
75勝呂壽統
81清水隆行
83岡崎郁
86吉原孝介
88原辰徳
93カステヤーノス
97白坂契
外国人選手に関しては、まだ正式には退団が発表されていないと思われるが、不成績のフレデリク・セペダ、ホアン・フランシスコ、アレックス・カステヤーノスに関しては契約を更新しないとの報道があるので、ここでは彼らの背番号が空くと考える。コーチ陣では吉原孝介育成コーチが、先頃発表された来季のコーチングスタッフに名を連ねていなかったのでコーチングスタッフから外れると見なした。選手で14個、監督、コーチで6個の背番号が空く。これに対し、新たに入団するのがドラフトでは8人(育成ドラフトは含まない)、他にFAでライオンズから脇谷亮太の入団が有力視されている。コーチ陣ではフロントから村田善則、ジョン・ターニー、井上真二、円谷英俊が加わり、球団外からは二岡智宏と田代富雄が加わる。
支配下選手の人数は70人から14人と高橋由伸監督が抜けるから70-15で55人。ドラフトの8人と脇谷を含めて加えると、64人になる。だが野球協約上、育成選手を抱えるには支配下選手が65人以上いなければならない。上述の三人の外国人選手を解雇すると野手の外国人選手が0になるから、まだ見ぬ野手の新外国人選手を加えて65人とすると思われる。
そして、先日発表されたコーチングスタッフは高橋新監督から新設の三軍コーチまで含めて28人いる。一桁と二桁の背番号を付けるのは65+28で93人になる。
実はまだコーチングスタッフの背番号を発表していない。判明しているのは高橋新監督が現役時代の背番号24をそのまま付けることくらいだ。推測だが背番号不足を懸念して対処方法を検討中なのではないか。
00、0から99までの数字から、永久欠番の6つの数字(1、3、4、14、16、34)を引くと、95個の数字が使えることになる。
93人で95個の番号を使うということはギリギリ足りる。既に今季もトレーニングコーチの伊藤博と会田有志は三桁の背番号を付けているから、実質的に91人で95個の背番号を使うことになる。失格処分の三選手の3つの背番号と、松井秀喜の「背番号55」を空けることが計算上は可能だ。
ただし、さらなる外国人選手の獲得や、放出する選手より獲得する選手の方が多い複数トレード、育成選手の支配下登録などが今後も考えられる。今季と同様、支配下登録選手を70人の上限いっぱいまで満たす可能性もある。そうなると70+28で98人の大所帯になるのだから、例えば川相昌弘三軍監督以下三軍のスタッフは背番号を3桁にし、二桁の背番号に余裕を持たせたらどうか…。
単純に考えて、支配下選手70人に00、0から小さい順に番号を埋めていき、永久欠番6個と失格処分の選手3人の背番号3個と松井秀喜の背番号55を避けて与えると、背番号79までが埋まる。80から99までをコーチが使うとなると、背番号24の高橋監督を除いた27人のコーチの内、7人が三桁を背負わなければならない。既に今季も三桁の背番号を付けている背番号101の伊藤トレーニングコーチと背番号103の会田二軍トレーニングコーチには引き続き三桁の背番号を付けてもらうとして、三軍のスタッフ6人に三桁の背番号を背負ってもらえばこの問題は解決する。
この際、90番台の背番号を付けている選手を70番台の背番号を付けているコーチらと入れ替えるのも検討したらどうだろうか?既に今季「背番号91」の堂上剛裕の「背番号51」への変更が報じられている。一軍で先発ローテーション入りした田口麗斗の「背番号90」を含め、背番号を若くしてコーチの背番号を大きくしたらどうか。
先日コメントを下さり、twitterでもお世話になっている みつるぼん さん( @mitsurubon )によると、かつての「黒い霧事件」で西鉄ライオンズで永久追放になった選手の背番号はその後普通に別の選手が付けていたという。ジャイアンツも何事もなかったように(新人選手に限らず)背番号を与えるかもしれない。23日のファンフェスタが注目される。
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