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2015年11月20日 (金)

どうして「最後は則本」だったのか!?

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結果はご覧の通り。八回を終わって3対
0でリードしていた準決勝の対韓国戦。八回から登板の則本昂大を続投させ、あれよあれよという間に点差を縮められ、慌てて繰り出した松井裕樹、増井浩俊も流れを止められず、4失点で逆転され、そのまま逃げ切られた。WBCに続き、プレミア12でも記念すべき第一回大会の王者の座を狙えた野球日本代表、侍ジャパンだったが、その夢は準決勝敗退という形で消えた。


(写真:侍ジャパンを率いる小久保裕紀監督。 昨年の日米野球、201411月撮影)

 



「最後は則本でいくことは最初から決めていた。私の継投ミスです」



まあそもそも7イニングで被安打1。85球の大谷翔平を降ろしたことに疑問を持つファンは多いだろう。だが、そこはこれほどの大舞台ということで、被安打の少なさや奪三振の多さだけからだと、うかがい知れない疲労感があるのだろう。続投させてピンチを作ってから降板して継投に入るより、残り2イニングなのだから予定した継投に入った判断は必ずしも間違いだとは思わない。


でも、それでも疑問なのが最終回。今回のメンバーには所属チームでクローザーを勤めている投手を4人選んでいる。澤村拓一、増井浩俊、松井裕樹、山崎康晃。予選リーグではまるで先発投手のようにローテーションを組むかのように試合ごとに順に起用していたが、この準決勝でそのいずれでもなく、「最後は則本でいくことは最初から決めていた。」だったとは


確かに上述のクローザー達は今大会で大なり小なり不安な登板結果を残している。だがそれでクローザーとして任せられないと考えたのなら、十回のうち一回の失敗で「炎上」と騒ぐファンと同じレベル。おそらくはそんな事情ではなく、彼らではなく、則本昂大を出すしかない理由が他にあったのだろう、と考えたいところだが、私には浮かばない。


試合で相手に勝つために奪う27個のアウトのうち、最終回の3個のアウトを奪うのが最も難しい。だからどこの球団も、その最後の3個のアウトを取るだけを仕事とするクローザーを育てる。今大会にはその専門職が4人選ばれている。その中から最終回のマウンドを託す最後の1人を選ぶのが極めて自然なはずだ。


だが、思い起こせば2009年のWBCでも、原辰徳監督は準決勝になってクローザーを藤川球児からダルビッシュ有に変えた。ダルビッシュは決勝戦で一度リードをフイにしたものの延長戦で味方が勝ち越し、あらためてその裏を抑え、チームを世界一に導いた。小久保裕紀監督の継投も、結果次第でどう評価されたかはわからない。しかし、普通に考えて、付け焼き刃は失敗がつきもの。原監督が結果オーライで、小久保監督の結果が順当と個人的には思う。


それほどにも、監督を不安にさせるほど、クローザーの出来というものは指揮官を迷わせるものなのか?


敗戦処理。はよく、「三年やって一人前」といういいかたをする。その意味では4人のクローザーのうち、3人はクローザー実績が今年だけ。指揮官もそこに一抹の不安を感じたのかもしれない。


だが、それを言い出したらそもそも小久保監督自体が監督初心者。経験不足は否めない。コーチに青山学院大の先輩、奈良原浩と、不得意と思われる投手部門に鹿取義隆と年上の二人を配したのも小久保監督の不安を補うことを期待したのであろう。鹿取コーチも納得しての則本登用だったのだろうか?



百歩譲って、九回表に無死一、二塁になった時点で本職のクローザーの出番だろう。これが澤村や松井裕を投入しての無死一、二塁ならそこから別のクローザーにスイッチするのはベテランの監督でも判断に迷うところであろうが、本職ではない則本にマウンドを託した以上、にわかにでも不安要素が出たら、次の手を打つべきだったろう。松井裕は左対左とはいえ最悪のタイミングでマウンドに上がることになったし、増井もレギュラーシーズンで4打数4三振に抑えている相手とはいえ、外野フライでも追い付かれる場面でイ・デホと対峙しなければならなくなった。


この試合を途中まで、ラジオで聞いていた。聞きながらtwitterを楽しんでいたが、大谷のあまりの快投ぶりに浮かれ気分のツイートがあまりに多かった<>3点差なんて平気で1イニングでひっくり返ることは、プロ野球ファンなら誰でも知っていることだろうが、そんな初歩的な不安を吹き飛ばす程、大谷は快刀乱麻だったのだろう。ニッポン放送のアキ猪瀬氏も途中から侍ジャパンの勝利を確信したかのような解説になり始めた。


3点差が一イニングでひっくり返ることは全然「奇跡」ではないし、「まさか」でもない。


そんな冷静な判断が出来なくなるのが、360度日本贔屓の国際試合の盲点なのだろうか?


もっとも、試合を行うのはあくまで侍ジャパンのメンバー達。ファンや、試合を伝えるラジオ局がどんなに浮かれていようと、選手達がしっかりしていれば、試合は勝つはずなのだ。それだけに小久保監督の謎の継投が悔やまれる。


「お前こそ結果論で批判しているだけだろ!」という声が聞こえてくる。そう思う人はツイッターの( @haisenshori )19日夜のツイートの履歴を調べて欲しい。勝利を祈りながら、警鐘を鳴らしてきたつもりだ。


試合としてはそれでも、九回裏の攻撃で逆転するか、同点でタイブレークに持ち込めばという期待があったが二死から中田翔が安打で出たものの、切り札、中村剛也が三ゴロに倒れてゲームセット。無念の黒星となった。

 

負けは負け。今となっては仕方ない。だが負けた後になって、「そもそも何故小久保が監督なのか?」とか「『侍ジャパン』にビジョンはあったのか」とかツイートしている輩には閉口した。人選の疑問なら大会開始当初や、いつでも問題提議出来るはず。負けてから言うのはどうなの?


ところで、もしも延長戦に持ち込んでいたら侍ジャパンはどんな守備になっていたのだろうか?


試合終了時点でのオーダーはこうなっていた。


()秋山翔吾
()坂本勇人
()山田哲人
()筒香嘉智
・代走 中島卓也
・代打 中村剛也
(右)中村晃
(左)平田良介
(捕)嶋基宏


ベンチに残っている野手は捕手の炭谷銀仁朗、中村悠平。内野手の川端愼吾、今宮健太。逆に代走、代打を送られたのは一塁手の中田翔と三塁手の松田宣浩


一塁を守れるのは、今季一塁手として55試合に出場した中村晃が真っ先に思い浮かぶが、中村晃を外野から一塁に回すと、外野手の控えがおらず、DHを解除して筒香嘉智に守らせるしかない。その場合、投手が打順に入らざるを得ないが、タイブレークでは任意の打順を選べるので、投手に回らない、かつ走者にならない打順を選ぶということも考えられる。等と考えてツイートしていたら、( @swallowwarehous )さんが山田哲人を一塁に回す可能性をアドバイスしてくれた。確かに言われてみれば、昨年の日米野球で山田は一塁に回っていた。


野球の試合を観ると言うことは、こうして次なる展開を想像するのも楽しみの一つだ。十回表の守備、そしてタイブレークを見てみたかったなあ

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