« プロ野球人にとって「監督」はゴールなのか!? | トップページ | 西武プリンスドームにプロ野球界初の野球専門人工芝導入 »

2015年11月 7日 (土)

ゴールデンイーグルスの梨田昌孝新監督が挑む史上二人目の記録

Adsc_0049
ゴールデンイーグルスの新監督に就任した梨田昌孝新監督が、現役時代の恩師、西本幸雄さんに並ぶ、史上二人目となるパ・リーグ三球団での優勝を目指していることは就任当時に報じられたので認識しているファンも多いだろう。だが、梨田新監督はもう一つ、日本のプロ野球史上、おそらく過去に一人しかいない、歴代二人目になる記録を達成する可能性がある。それは



(写真:星野仙一監督とのメンバー交換に臨むファイターズ時代の梨田昌孝監督。 20119月撮影)



日本のプロ野球で、過去に三球団で優勝した監督は三人いるが、同一リーグの三球団で優勝したのは梨田昌孝監督の現役時代の近鉄バファローズを含め、毎日オリオンズ、阪急ブレーブスの三球団で優勝した梨田監督の恩師、西本幸雄さんだけ。



西本監督は日本シリーズではV9時代のジャイアンツとの対戦が多かったこともあって日本一にはなれず「悲運の名将」と呼ばれたが、弟子の梨田監督も大阪近鉄バファローズと北海道日本ハムファイターズでの優勝時には日本シリーズでは敗退している。


個人的な監督観なのだが、複数の球団で優勝した監督は文句なく優秀な監督だと思う。もちろん一つの球団で優勝するのも簡単なことでは無いのだが、一つの球団だけなら、選手が揃っていたからとか、フロントのバックアップが万全だったとか、監督の力のようで他の要因とも思えるケースも考えられるが、今の十二球団が良くも悪くも均一で無く、十人十色ならぬ十二球団十二色であることを考えると、二つ以上の球団で優勝という結果を残したら、それはもう監督の腕と認めざるを得ない。というのが敗戦処理。の考え方。


だから、好きか嫌いかと問われたら好きとは言えない野村克也星野仙一も名監督と認めている(上から目線失礼…)。因みに星野監督は上述した三球団で優勝した監督三人の一人。ドラゴンズ、タイガース、ゴールデンイーグルスで優勝している。もう一人は三原脩さんで、ジャイアンツの他、西鉄ライオンズと大洋ホエールズで優勝している。三原監督は三球団で日本一になった唯一の監督とも言える。


そもそも三球団で監督を務めること自体が珍しい。三球団から声がかかるのは、優勝回数が多いからだろうと思われる。実際、二球団で優勝して、三球団目の監督に就任したケースは前出の三人以外に水原茂さんや野村監督がいる。普通に考えて、そうそうたる成績、実績が無ければ三球団から声がかからない。


だが、三球団で監督を務めながら優勝と縁の無い監督もいる。別当薫さんは毎日オリオンズ、近鉄バファローズ、大洋ホエールズ、広島東洋カープで監督を務めながら優勝経験は無し。ただし監督として通算1237勝を上げ、歴代第9位。優勝経験の無い監督としては最多勝利である。この点と、遠近両用眼鏡HOYAバリラックスを浸透させた功績が認められ、1988年に野球殿堂入りしている。


フロントマンとして西武ライオンズと福岡ダイエーホークスの黄金時代の基盤を作ったとして評価される根本陸夫さんは監督としては広島東洋カープ、西武ライオンズ、福岡ダイエーホークスを率いたが優勝どころか合計10年間でAクラスが一度だけ。根本さんも後に野球殿堂入りを果たした。どうやら三球団(以上)で監督を務めて優勝出来ないと、野球殿堂入り出来るらしい。高田繁マーティ・ブラウンが現在、リーチをかけている。
(たぶんこの二人だけ。他は物故者)


梨田監督も、大阪近鉄バファローズの監督を退任したのはそもそも球団が消滅してしまったから。「みんな胸を張ってプレーしろ。お前たちが付けている背番号は、すべて近鉄バファローズの永久欠番だ」との名台詞を残したらしい。
Cdsc_0099
ファイターズでも3位→優勝→4位→2位という特段申し分の無い成績ながら任期満了に伴い辞任。その後はNHKで解説者を務めるなど評論家として活動。シーズン終盤を迎えるごとに、どこかの球団で「監督候補」と呼ばれる存在に。



このオフにはゴールデンイーグルスを含め、五球団で監督交代があったが、唯一、前監督より新監督の方が年上というケースだ。前エントリープロ野球人にとって「監督」はゴールなのか!?では監督の若返りをテーマに書いたが、それと逆行する動き。大久保博元監督が、今季退任した監督の中で唯一40歳代だったということもあり、年上監督へのシフトチェンジは仕方ないところだが、大久保監督の退任表明に伴い、星野副社長が後任選びに着手した様だが、当初、梨田と共に名前が挙がったのがドラゴンズOBの立浪和義。球団関係者は今頃ホッとしていることだろう。


さて、ようやくながら本題に入る。


梨田監督が今回の監督就任で、西本幸雄さん以来となる、パ・リーグ(同一リーグ)三球団優勝を目指すと共に、もう一つ日本のプロ野球界でおそらく二人目となる記録がある。


梨田監督は大阪近鉄バファローズと北海道日本ハムファイターズでの合計9年間の監督生活で既に1位から6位まで全ての順位を経験している。このこと自体珍しく、他には三原さん、長嶋茂雄、野村克也、古葉竹識、星野監督と五人しかいないと思われる。6つの順位の内、5つまでを経験している監督は王貞治、広岡達朗、金田正一、大沢啓二、中西太ら調べれば出てくるが


梨田監督の大阪近鉄バファローズでの順位は6位優勝2位3位5位。これに上述したファイターズでの順位を合わせると、9年間で優勝2回、2位2回、3位2回、4位1回、5位1回、6位1回となる。梨田監督は今回、ゴールデンイーグルスと三年契約を結んだといわれている。ファンには縁起でも無い話だが、もしも4位、5位、6位という成績になると1位から6位までをすべて2回経験した監督ということになる。これは上述の、1位から6位まで全ての順位を経験した監督の中でも、優勝5回、2位4回、3位3回、4位5回、5位3回、6位4回という野村監督だけ。梨田監督が二人目になるのだ。


梨田監督はバファローズを率いていた時代に2000年に最下位で、翌2001年に優勝と、同一監督による最下位の翌年に優勝というジャイアンツの長嶋監督以来二人目に快挙を成し遂げているが、二つ目の「史上二人目」に輝くとしたら、同一リーグで三球団目の優勝か、それとも、1位から6位まで全ての順位を複数経験の方になるか


P.S.
当エントリーにおける各記録は敗戦処理。が独自に調べたもので、抜けはないように調べたつもりですが、抜けがあれば、コメント欄でご指摘いただければ幸いです。

|

« プロ野球人にとって「監督」はゴールなのか!? | トップページ | 西武プリンスドームにプロ野球界初の野球専門人工芝導入 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/38724/62397372

この記事へのトラックバック一覧です: ゴールデンイーグルスの梨田昌孝新監督が挑む史上二人目の記録:

« プロ野球人にとって「監督」はゴールなのか!? | トップページ | 西武プリンスドームにプロ野球界初の野球専門人工芝導入 »