もはや12月の風物…ながさわたかひろ展「プロ野球画報 エピソードVI/最後の聖戦」
今年は日本シリーズの後に「プレミア12」が開催されたので、例年よりオフシーズンが短くなった様に感じるが、さすがに12月となると野球界はオフシーズン。そんな時期に、そのシーズンを一試合ずつ振り返ることが出来るのが、神楽坂の画廊、eitoeiko で開かれるながさわたかひろ展。
ながさわたかひろさんは元々一場靖弘のファンで一場のスワローズへの移籍に伴い、スワローズ球団への愛着を深め、2010年から、スワローズの全試合を1枚に要約してイラストにしている。一場退団後も今日まで続けている。敗戦処理。は2011年の12月に初めて見物して以来、毎冬ごとに神楽坂(新宿区矢来町)の画廊、 eitoeiko を訪ねている。年々、会場を訪れる人数が増えている気がする。会場が狭く感じることで人数の多さを実感する。
今回は12月19日(土)~1月23日(土)までの間、12月21日(月)、28日(月)~1月4日(月)、12日(火)、18日(月)を除いて12:00~19:00 まで展示される。今日(18日)は開催に先立つプレイベント。ながさわさんが今回の展示の意気込みなどを熱く語っていた。
敗戦処理。は仕事の関係でながさわさんの熱弁の途中に到着。その後じっくりと作品を堪能させていただいた。
開幕から一試合ごとに一枚の力作が並ぶ。セ・リーグ六球団の順位の推移もわかりやすく紹介してくれている。例えば、敗戦処理。が生観戦した9月27日のジャイアンツ対スワローズ戦はこんな感じに描かれている。
単なるスワローズファンによる贔屓の引き倒しの作風ではなく、対戦相手の選手にも敬意を持って描いているのがよくわかる。もちろんスワローズの負け試合も丁寧に描いている。今年はながさわさんがスワローズを描き始めてから初の優勝。スワローズは昨年まで二年連続最下位で近年は不本意な成績の年が目立っていたから、ながさわさんは苦渋に満ちながら一試合一試合を丁寧に描いていたことが推測される。こういう地道なことを続けているファンとしてのながさわさんのライフスタイルを考えると、真中満監督の「ファンの皆さん、おめでとうございます」という若松勉監督の2001年優勝時の台詞を繰り返した台詞が、その通りギャグでも何でもなく聞こえてくる。ファンにとってはおめでたいことである。
敗戦処理。は、ながさわさんの作品だけでなくお人柄も含め、応援したくなり、足を運ぶが今日の客層はやはりスワローズファンが多かったようだ。だが、スワローズファンでなくてもプロ野球ファンなら誰でも楽しめると思う。
ところで、今年早々にながさわさんの昨年一年間の力作をまとめた待望の一冊が刊行された。
敗戦処理。も著者サイン本を持っている。この第二弾が肖像権などの壁を越えて、もうすぐ世に出る運びになるという。間に合えば1月23日まで続くこの展示の会場で即売されるかもしれないという。その壁がどんなものか、eitoeiko を訪ねて直接ながさわさんに聞いてみるのも良いだろう。
注.ながさわさんの来廊スケジュールを確認しそびれました。期間中全日に会場にいらっしゃるかどうか確認出来ていません。
【追記】
長沢さんは週末、在廊するそうです。
【参考エントリー】
2012年12月15日付継続は力なり!-ながさわたかひろ展「プロ野球ぬりえ2012~魔球の伝説~」に行ってきた。
2013年12月3日付今年も“ながさわたかひろ展プロ野球ぬりえ2013~新たなる希望~”が始まった。
2015年1月10日付新・プロ野球画報~ながさわたかひろの逆襲~がスタート!!
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ながさわたかひろ様、コメントをありがとうございます。
> 昨日は、お忙しいところ足を運んでいただき、ありがとうございました。
いえいえ、逆にお話の最中にお邪魔し、中断させてしまった様でタイミングが悪く失礼しました。
あ、ご挨拶した時に言いそびれましたが、東京ヤクルトスワローズのリーグ優勝、本当におめでとうございます。
この場を借りてですみません。
> 毎年見ていただいている方の目が頼りです。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。
期間中、またお邪魔させていただきます。
投稿: 敗戦処理。 | 2015年12月20日 (日) 13時10分
昨日は、お忙しいところ足を運んでいただき、ありがとうございました。
そして早速の記事、合わせてありがとうございます!
毎年見ていただいている方の目が頼りです。
今後ともどうぞ宜しくお願いします。
投稿: ながさわたかひろ | 2015年12月19日 (土) 20時59分