大谷翔平、四年目の来季も「二刀流」継続
◇【日本ハム】大谷タジタジ!張本&有藤両氏が「喝3連発」
(12月12日 スポーツ報知)
まずは大谷翔平の三年間の打撃成績の主要部分を列記する。
2013年 77試合 189打数45安打、 3本塁打、20打点、64三振、打率.238
2014年 87試合 212打数58安打、10本塁打、31打点、48三振、打率.274
2015年 70試合 109打数22安打、 5本塁打、17打点、43三振、打率.202
今年の打者としての成績は自己ワーストと言って差し支えないだろう。
一方、投手としての三年間は
2013年 13試合 3勝0敗 61回2/3 46奪三振 自責点29 防御率4.23
2014年 24試合 11勝4敗 155回1/3 179奪三振 自責点45 防御率2.61
2015年 22試合 15勝5敗 160回2/3 196奪三振 自責点40 防御率2.24
対照的に年々成績をアップさせている。これなら投手に専念せよという声が高まるのも無理もない。
大谷の今季の打者としての成績は70試合の出場から投手として登板した22試合を引いた、実質48試合。48試合での打率.202、5本塁打、17打点という成績は、今季故障に泣いてシーズンの大半を棒に振った新外国人選手、ジェレミー・ハーミッダの50試合、打率.211、1本塁打、18打点とほぼ同レベル。
つまり外国人助っ人なら解雇されるレベルだったことになる。
大谷は「二刀流」を続けるなら、今季の成績では及第点とは言えない。少なくとも昨年の打率.274、10本塁打、31打点並みは残さないとならないだろう。
「二刀流」継続は大谷の願望だけではない。球団も認めているという。ならば投手大谷は登板間隔を今季までより詰めることは考えにくい。そうなると、投手としての大谷には来季以降さらなる上積みは期待しない方が良さそうだ。
「二刀流」を続けてさらに伸びしろを探すとしたら、4試合1勝2敗、26回 自責点19で、防御率6.58と相性が悪かったホークス戦を克服するくらいだろうが、大谷は打撃成績の向上でこそ、チームへの貢献度アップに繋がると思う。
そして何より、大谷が「二刀流」ゆえに負荷の軽減と、怪我のリスクを考えて来年も指名打者での出場を前提とするなら、今季指名打者として70試合に出場し、打率.316、5本塁打、40打点と安定した成績を残した近藤健介の存在が立ちはだかる。
因みに指名打者としての大谷は22試合で打率.190、3本塁打、11打点に過ぎない。それでも大谷を優先するなら、2013年に外野手として12試合出場した近藤の外野での起用も検討されるかもしれないが、栗山英樹監督は来季で二年目の淺間大基や三年目の岡大海を三番に抜擢したい試案を先日披露していた。
いささか先物買い過ぎる発言とは思えるが、それだけ外野のポジション争いも熾烈になるということだ。
外野陣では陽岱鋼だけがレギュラー確実で、両翼は未定というイメージを持つファンも少なくないだろう。しかしその陽岱鋼にしても、今季は故障もあって86試合の出場にとどまり5年ぶりに規定打席に達しなかった。打率.259、7本塁打、36打点という成績もレギュラーになってからでは最低級。安閑とはしていられない。
さらに大谷の前に立ちはだかるのは、まだ発表されていない、四人目の新外国人選手。
現在、ファイターズの来季の外国人選手としては今季から残留のルイス・メンドーサとブランドン・レアードに加え、投手の新外国人、クリス・マーティンが決まっているが一軍外国人枠の4人を満たしていない。その新外国人が外野手の強打者になるか、投手になるかも大谷にとっては大きい。仮に新外国人が投手として、敗戦処理。は例えばこんなオーダーを考える。
(左)西川遥輝
(二)田中賢介
(右)近藤健介
(一)中田翔
(三)レアード
(指)大谷翔平
(中)陽岱鋼
(捕)大野奨太
(遊)中島卓也
ツッコミどころ満載の願望オーダーだが、それはさておき<笑>。近藤が捕手で固定されたら打線としてはかなり強化されるが、捕手としては大野奨太に一日の長があると思える。
こんな想像をしてあれこれ考えるのも、ファンにとってのオフシーズンの一興だが、大谷が「二刀流」を続ける上で来季が正念場になることは確かな様に思える。
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