2009年7月 2日 (木)

江川卓VS小林繁。-【回想】敗戦処理。生観戦録-第8回 1981年(昭和56年)編

これまで当blogで毎月2日に交互に掲載していた 敗戦処理。が生観戦した野球場が50ケ所の観戦球場を出し尽くしたので当面 敗戦処理。が生観戦したプロ野球- my only one game of each year 主体にいくことにし、また新たに初めての球場で観戦したら臨機応変にはさむようにします。

 

1974(昭和49)に初めてプロ野球を生観戦した敗戦処理。はその後毎年、途切れることなく数試合から十数試合を生観戦しています。そこで一年単位にその年の生観戦で最も印象に残っている試合を選び出し、その試合の感想をあらためて書いていきたいと思います。年齢不詳の敗戦処理。ですが同年代の日本の野球ファンの方に「そういえば、あんな試合があったな」と懐かしんでもらえれば幸いです。

 

 

 

【回想】敗戦処理。生観戦録- my only one game of each year 第8回 1981(昭和56)

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2009年6月30日 (火)

来季、松井秀喜が巨人軍に帰ってくる?

Photo 当然、キング・オブ・POPの突然の訃報が一面を飾ると思った27日の日刊スポーツの一面は意外にもヤンキースの松井秀喜だった。今季限りでヤンキースとの契約が切れ、報道によると来季の構想に入っていないとかで早くも来季の去就が話題になっているのであるが、もしも日本球界に戻ってくるのであれば、という仮定の話でタイガース、バファローズに続いて古巣のジャイアンツも名乗りを挙げたようだ。記事では滝鼻卓雄オーナー、清武英利球団代表の本気ぶりを書いている。もちろん現時点ではすべて仮定との前提で。

膝の故障がどうのとか、あるでしょうが松井本人が日本球界復帰を選択肢にするのであれば、ぜひジャイアンツの結衣フォームを再び着て欲しいと敗戦処理。は思う。

(写真:松井が日本球界復帰なら古巣ジャイアンツも名乗りを挙げると報じた27日付の日刊スポーツ)

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2009年3月11日 (水)

カーネル・サンダースの人形が見つかってもタイガースの呪いは解けない

Photo 1985年にタイガースが初の日本一に輝いたときに興奮した一部の常軌を逸したファンによって、胴上げされてその後道頓堀川に放り込まれた、あのカーネル・サンダース人形が約24年ぶりに発見されて話題になっている。風貌が当時の主砲、ランディー・バースに似ているとかの理由で放り込まれてから、しばらくタイガースが低迷したため一部では「カーネル・サンダースの呪い」などとも言われていた。それゆえ今回の発見でいよいよ呪いが解け、今季こそ1985年以来の日本一に輝くのでは等という声も挙がっているが、敗戦処理。はもしも呪いが現実であるなら、まだまだ呪いは解けないと思っている。

 

※写真はイメージです。 

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2009年2月 7日 (土)

追悼 山内一弘さん

01 山内一弘さんが今月2日に亡くなられていたことが判明した。現役時代には「シュート打ちの名人」と言われ、打撃三部門すべてでタイトルを獲得したことのある強打者で、通算2271本安打、396本塁打を記録した。引退後のコーチとしての熱烈指導ぶりは有名で、一度教え始めたらなかなか「やめられない 止まらない」から「かっぱえびせん」とも呼ばれた。

山内一弘さん、謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

 

(写真:オリオンズ時代のユニフォーム姿で始球式に登場した山内一弘さん。2007年3月撮影)

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2009年1月25日 (日)

タイガースが首位返り咲き、上位の顔ぶれ変わらず。日本一ライオンズは意外に低迷!?-2008年観客動員力調査

日本のプロ野球が2005年から観客動員数の実数発表に踏み切ったのを機に敗戦処理。は「観客動員力」を独自の計算式で割り出し、どの球団が球場に最も多くの観客を動員する力があるのかを調べてきた。今回、2008年で四年目。前回2007年には初めて1位と2位が入れ替わり、ジャイアンツが最も観客動員力のある球団となった。それが今年はタイガースが1位に返り咲いた。また昨年3回目の調査で初めて3位から落ちたホークスが3位に返り咲くなど、上位に顔ぶれの変化が少ないという傾向が出た。そして日本一に輝いたライオンズに関しては意外な結果が…。

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2009年1月24日 (土)

リニューアル甲子園球場に歴史館を設立するのなら…

Photo リニューアルする甲子園球場にタイガースや高校野球、アメリカンフットボールの甲子園ボウルなどの歴史を振り返る資料を展示する「甲子園歴史館(仮称)が設立され、外構整備を含めたすべての工事が終了する2010年3月中旬に開館することが21日、発表された。甲子園球場にはこれまでタイガースの歴史を振り返る「阪神タイガース史料館」があったが、リニューアルに伴い昨年7月に閉館していた。

それはそれで意義深いことだと感嘆いたしますが、さらに言わせてもらえば、

(写真:阪神タイガース史料館 2002年8月撮影)

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2008年12月10日 (水)

ファイターズから戦力外通告を受けた選手達の再就職が続々決まる!

ファイターズが今シーズン限りで戦力外通告した選手を発表したのが10月2日。その顔ぶれは歌藤達夫、中村泰広、金沢健人、内山雄介、小山桂司、駒居鉄平の6人。ブルペン捕手に転身する駒居以外の5人のうち、内山以外の4選手は来季、他球団のユニフォームを着ることが決まった。また、2007年のリーグ優勝に多大な貢献をしたライアン・グリンも自由契約として公示されたが、バファローズが獲得を検討しているという。ファイターズが戦力外と判断した選手を他球団が続々と獲得していく。これは喜ぶべきことなのか、フロントの見る目を疑うべきなのか…?

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2008年11月30日 (日)

FA宣言の三浦大輔と中村紀洋の去就が決まる。

このオフ、FA権を行使した選手は7人いたが、ここに来て2選手の去就が決まった。ドラゴンズからFA宣言した中村紀洋はゴールデンイーグルスへの移籍が決まり、ベイスターズの三浦大輔はタイガースから入団交渉を受けて気持ちが揺らいだものの横浜に残留することを決めた。

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2008年9月21日 (日)

32年ぶりのワンツーフィニッシュへ-敗戦処理。の秘かな念願

19日からのジャイアンツ対タイガース三連戦にジャイアンツが三連勝し、ついにジャイアンツが今シーズン初めて首位に立った。最大13ゲーム差からの追いつきは、あの1996年「メークドラマ」の時の11.5ゲーム差を上回る。もちろんまだ最後までどちらに転ぶかわからない状況だが、これで敗戦処理。の秘かな念願にかなり近づいた気がする。

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2008年7月 7日 (月)

「伝統の一戦」でついにあの対決が実現する!?

明日(8日)からの「伝統の一戦」、タイガース対ジャイアンツ戦で敗戦処理。的には超・注目の対決が実現する可能性が出てきました。

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2008年6月30日 (月)

ジャイアンツ「メークドラマ」への朗報

こんな新聞の見出しを見つけました。

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2008年6月22日 (日)

交流戦の優勝は結局ホークス!

22日のセ・パ交流戦。優勝の可能性を残した上位四球団の直接対決は勝てば無条件で優勝となるファイターズがタイガースに3対5で敗れたため、その時点では2対2の同点だったジャイアンツ対ホークス戦に優勝がかかった。勝った方が優勝で、引き分けならタイガースが優勝という条件だったが九回表にホークスがマーク・クルーンから本多雄一の二塁ゴロの間に勝ち越し点を挙げ、3対2でそのまま逃げ切って優勝を決めた。

ホークスは交流戦初優勝。これでセ・パ交流戦は第1回の2005年から四年連続でパ・リーグのチームの優勝となった。

ファイターズかジャイアンツ、どちらかが優勝してくれればと言う敗戦処理。の勝手な希望は実現しなかった。でもホークスおめでとう! とNHKハイビジョンでの放送で表彰式を見ながら素直に勝者を讃えようと思ったが、

ん、あれ、何で?

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2008年6月21日 (土)

いよいよ明日を残すのみ-どうなる?交流戦優勝争い

最終カード突入時に四球団に交流戦優勝の可能性があった今年のセ・パ交流戦。今日(21)はタイガースがファイターズに敗れ、ホークスはジャイアンツに逆転サヨナラ負けを喫した。この結果、明日の各1試合を残し、同率1位で四球団が並ぶというセ・パ交流戦四年目で初めての大混戦となった。

1位 ファイターズ 23試合149敗 勝率.609

1位 ジャイアンツ 23試合149敗 勝率.609

1位 ホークス   23試合149敗 勝率.609

1位 タイガース  23試合149敗 勝率.609

いずれも引き分け無し。

もちろん明日も同じカード。結果次第で四球団いずれにも交流戦優勝の可能性がある。ともにナイトゲームで行われる二試合の結果は可能性としては9通り考えられる。暇なので9通りの可能性を全部考えてみた。

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どうなる?交流戦優勝争い

交流戦も最終1カードを残し、優勝争いは上位4球団に絞られた。そしてその4球団が今日から直接対決する。偶然とはいえ面白い組み合わせになった。

まずは上位4球団の交流戦成績を挙げよう。

1位 ホークス  22試合14勝8敗 勝率.636

1位 タイガース 22試合14勝8敗 勝率.636

3位 ファイターズ22試合13勝9敗 勝率.591

3位 ジャイアンツ22試合13勝9敗 勝率.591

いずれも引き分け無し。

そして今日21日と22日、1位のホークスが3位のジャイアンツと対戦し、タイガースはファイターズと対戦する。どちらも二日間ともナイトゲームで、ともにセ・リーグのチームのホームゲームとなる。この2カードの各2試合の結果は可能性としては36通り考えられる。暇なので36通りの可能性を全部考えてみた。

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2008年6月16日 (月)

一塁コーチ、中田翔

15日、ファイターズのファームが一軍の本拠地、札幌ドームでイースタンの公式戦を行った。1万人を超えるファンがかけつけたが、お目当ての中田翔は前日の試合で痛めた左手首が回復せず欠場し、ファンをガッカリさせた。しかし視察していた梨田昌孝一軍監督の機転で八回裏のファイターズの攻撃時に一塁コーチとして顔見せし、ファンの拍手を浴びていたという。

ということは、一塁コーチって誰がやってもいいってこと?

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2008年5月22日 (木)

マナーから、ルールへ。

今月7日のジャイアンツ対タイガース戦(東京ドーム)でアレックス・ラミレスの放ったレフトのフェンスを超えたかという打球をスタンドの観客が叩き落とした件に関連して12日に行われたプロ野球実行委員会では再発防止のために各球場では電光掲示板や場内放送で観客に注意を促すことを強化するようにした。

実際、その翌日の13日~15日までカードとリーグが異なるものの東京ドームで生観戦した敗戦処理。は場内の係員にしつこいほど拡声器を通してこのことを言われた。要するに妨害したら退場してもらうぞと。

まぁ、それは当然の処分だと思うが。

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2008年5月 8日 (木)

審判(とタイガースファン)に負けたのではない。金本知憲に負けたのだ。

今日(8日)は逆転勝ちしたものの、ジャイアンツはタイガース戦に1勝2敗と負け越し。特に昨夜(7日)の負けはジャイアンツファンには応えたことだろう。アレックス・ラミレスが七回裏に放ったレフトへの打球はフェンスを超えてスタンドに飛び込み、5対4と逆転する起死回生の一発となるはずだったが、審判の判定は「スタンドの観客の妨害がなければ二塁打」ということで本塁打とは認められなかった。VTRで観る限り「誤審」と思えるが、そんなことよりもこの試合の敗因は…。

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2008年4月 2日 (水)

「生」観戦した野球場(43)-阪神鳴尾浜球場

03

 

いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。その数40以上。だからどうしたと言われればそれまでですが。

このコーナーでは敗戦処理。がプロ野球の試合を観戦した野球場について順に書いています。当面、月に1回、毎月2日に書いていこうと思います。なおバックナンバーは左欄のカテゴリー別から敗戦処理。が「生」観戦した野球場を選び、ダブルクリックして下さい。

43回 阪神鳴尾浜球場 観戦球場ファイル-39

  

  

(写真:ネット裏観客席から撮影したグラウンド)

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2008年3月16日 (日)

よそから獲ってくるのは選手だけではなく…。

200801 今日(16)はジャイアンツが今年初めて本拠地・東京ドームで行うオープン戦、対タイガース戦を生観戦しました。今年で東京ドームが開業20周年と言うことで(もうそんなになりますか、しみじみ…)ということで、日本初のドーム球場として1988年に初めて試合を行った時と同じ「伝統の一戦」、ジャイアンツ対タイガース戦が組まれました。

前エントリーで触れた昨日の鎌ヶ谷でも思わぬサプライズがありましたが、今日の東京ドームでもある意味サプライズな出来事が行われました。ジャイアンツにとって今年初の東京ドームでの試合ということで新入団選手の発表が試合前に行われ、ドラフトで獲得したルーキー達に加え、藤田宗一、マーク・クルーン、エイドリアン・バーンサイド、アレックス・ラミレスといった新加入の選手達のお披露目もありましたが、このチームがよそから獲ってくるのは選手だけではないのですね。それは…

(写真:試合前に紹介されたジャイアンツの新入団選手達。この試合の先発でブルペンで調整中のセス・グライシンガーを除く14選手が勢揃い。)

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2007年11月18日 (日)

ジャイアンツとタイガースのOB戦を観てきました。

01 今日は静岡県営草薙野球場まで行ってジャイアンツとタイガースのOB戦を観てきました。11月の草薙というと例年ならパ・リーグの東西対抗が開催されるのですが、選手会の意向もあって昨年限りでひとまず終止符を打ちました。もうわざわざ静岡まで野球を観に行くことも無いかなと思いましたが、一度は観たいと思っていたこの両球団のOB戦が行われるとあって駆けつけました。

(写真:試合前の花束贈呈で登場したジャイアンツOBの川上哲治監督)

ジャイアンツがホームチームということでジャイアンツOBの選手達は(最近の選手を含めて)全員、V9時代のホームユニを着ています。背番号の上にローマ字表記のない、今年の交流戦で球団創立以来通算5000勝を記念して使用された例のユニフォームです。そしてタイガースはクラシックなビジターユニでした。こういうイベント的な試合なので両チームともホーム用のユニフォームにした方がノスタルジックさを醸し出せると思うのですが。

しかしよく見ると、ジャイアンツでは二人だけ違うユニフォームを着ている選手がいます。そう、現役の清水隆行と鈴木尚広が助っ人?として来ているのです。タイガースの方は現役選手の助っ人はいませんでした。一方のチームだけに現役選手が混ざっていることが試合展開に…。

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2007年11月10日 (土)

もしも金村曉が今からFA権を行使したら!?

今週5日、ファイターズの金村曉のタイガースへのトレードが成立したと発表された。相手は中村泰広で1対1の交換トレードだった。そして手続きも終わったようで、11月9日付で以下のような公示が為された。

■セ・リーグ

支配下選手登録  阪神 金村曉投手

支配下選手登録抹消 阪神 中村泰広投手

■パ・リーグ

支配下選手登録 日本ハム 中村泰広投手

支配下選手登録抹消 日本ハム 金村曉投手

(1110日付け日刊スポーツより)

これで正式にタイガースの金村曉とファイターズの中村が誕生したことになる。

で、ふと思ったのですが金村曉は1022日付で公示されたフリーエージェント(以下FAと表記)の有資格者であり、FA権の行使の届けの期限は今年の場合は1112日まで。

金村曉がFA権を行使して移籍を希望したら?

金村曉が大リーグの球団と契約したら補償金も入ってこないタイガースは丸損?

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2007年10月23日 (火)

金村曉はどうなるの?

まったくファイターズというチームはまだこれから日本シリーズと、場合によってはアジアシリーズもあるというのに自分の都合で辞めると言いだした監督は次の仕事が見つかったからと、とっとと帰国してしまうし、だからかどうか次の人も就任の記者会見をしてしまうし、しかもその人も今の仕事の関係でアメリカにすぐ行ってしまうそうだし、その記者会見に同席した人が来年他のチームで監督をするといって今のウチのコーチ陣の何人かを引っ張っていくなんて噂も出ているし、一体何なんだといいたい!

これまで敗戦処理。はトレイ・ヒルマン監督に関してはその功績に感謝する発言をしたが新監督に関しては一切発言していない。ここだけでなく、folomyでも同様だ。

それはもちろん、ファイターズの2007年がまだ終わっていないからだ。

今はクライマックスシリーズと日本シリーズの間で間が出来たとはいえ、これからの大勝負を考えるとまだ来シーズンのことをあまり考えたくないというのが頭の硬い敗戦処理。の本音なのである。

しかし、この男の名前までがスポーツ紙を賑わすようでは書かずにいられない。

そう、元エース、金村曉がトレードで狙われているらしいからだ。

01

(写真:打席で送りバントを決める金村。来季は頻繁にこんなシーンを観ることが出来るのか…? =今年8月14日のシーレックス対ファイターズ戦より。)

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2007年10月22日 (月)

江川卓と小林繁がCM共演!

江川卓と小林繁が黄桜のCMで共演している。CM中のコピーにもあるように、あの「空白の一日」からもう28年も経ったのだ。早いものだ。郷ひろみがかつての恋人であった松田聖子の代表曲を歌うCMにも驚いたが、まさか江川と小林とは…。一体、誰がどんな発想であの因縁の二人をCMで共演させようと考えたのか不思議でたまらない。敗戦処理。的に天の邪鬼にこの共演を邪推していくと…、

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2007年8月 2日 (木)

「生」観戦した野球場(36)-南長野運動公園野球場

02_15 いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。その数40以上。だからどうしたと言われればそれまでですが。

このコーナーでは敗戦処理。がプロ野球の試合を観戦した野球場について順に書いています。これまでは月に2球場、基本的に毎月1日と16日に掲載してきましたが、気がつけば観戦した球場のストックも徐々に底をつき、このペースで書いていけばあと半年しか持たないという状態です。そこで当面、今回から月に1回、毎月2日に書いていこうと思います。ただシーズン中に新たな球場に行ったらその球場を含め月に2回というペースで加筆していこうと思います。

36回 南長野運動公園野球場 観戦球場ファイル-33

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2007年7月 7日 (土)

いつでも波瀾万丈-下柳剛 伝~おめでとう通算100勝到達~

0103101_1 タイガースのベテラン39歳、下柳剛が6日の対ドラゴンズ戦で通算100勝目を挙げた。39歳1ヶ月での通算100勝到達は最年長だそうで、登板538試合目での到達は権藤正利(元タイガース他)の597試合目、山本和行(元タイガース)の575試合目に次ぐ歴代三番目のスロー到達だという。39歳にしてローテーション投手を担っているということ自体が素晴らしいことなのでスロー到達というのも一種のハクがついた感じにすら思える。しかし下柳は決して遅咲きの投手ではない。100勝到達にここまでの歳月を要したのは若い頃にリリーフ投手として重用されていたからである。現在のストッパー、セットアッパーなど足元にも及ばない壮絶なタフガイだった時代を中心に、下柳剛の投手人生を振り返る。(写真:ファイターズ時代の下柳=2001年撮影。すみません、こんな写真しかないのです。)

下柳は社会人の新日鐵君津から1991年にホークスに入団。左のリリーフ投手として頭角を現し、1994年にはチームの130試合中62試合に登板し、11勝を挙げる。これだけでもタフぶりがうかがえるが、下柳のタフぶりはこんなものではない。武田一浩とのトレードで1996年にファイターズに移籍してからが下柳の真骨頂。移籍初年度こそ23試合の登板にとどまったが、二年目の1997年、下柳は開幕から飛ばした。チームの135試合中、半分近くの65試合に登板して9勝を挙げたのだが、驚く無かれ、下柳はこの年、147イニングを投げて年間の規定投球回数に達している。65試合の登板中、先発登板が1試合だけあるが、それを除いても、リリーフ登板だけで規定投球回数に達してしまったのである!

あらためて説明する必要も無いだろうが、規定投球回数とはチームの試合数と同じイニング数である。近年のストッパーのように一試合に1イニング投げるとしたら、年間の全試合に投げなければならない。この年の下柳はチームの試合数の半分弱に登板したのだから、一度の登板で平均して2イニング強も投げていることになる。近年はストッパーだけでなく、セットアッパーも1イニングのみの投球を原則としている起用法が主流だ。2イニング、あるいはそれ以上投げると「イニングまたぎ」は集中力を維持しにくいとやらで結果が芳しくないから1イニング限定の方が好結果が出るからだ。なかには走者を置いた場面での登板はリスクが大きいからといって、とにかくイニングの頭から新しい投手をつぎ込む継投策をとる監督も多い。今投げている投手が危機に立ったからリリーフを送るという発想ではなく、リリーフを送るのだから少しでも投げやすい状況で送り出すという発想なのだ。

そんな中、ほんの十年前にリリーフだけで規定投球回数に到達するという猛者がいるのである。稲尾和久さんが年間42勝を挙げたり、杉浦忠さんが年間に38勝を挙げ、その年の日本シリーズで四連投四連勝を記録した時代にではない。日本のプロ野球に投手の分業制が確立されている時代にだ。

もちろん下柳以降にリリーフ登板だけで年間の規定投球回数に達した投手はいない。年間の登板数の記録は長らく前述の稲尾元投手が1961年に記録した78試合で、これにカープ時代の菊地原毅が2001年に並び、藤川球児が2005年に80試合に登板して新記録を作ったが、下柳の65試合登板、147イニングという記録も近年の記録の中では稲尾元投手の記録と比較されるにふさわしい、近い密度を持った登板内容と言って差し支えなかろう。

この年のファイターズは岩本勉、キップ・グロスら先発投手陣が今一不安定で、エースの西崎幸広とベテランの金石昭人が故障に見舞われててんやわんや。先発投手が序盤で崩れる試合には下柳が早めに投入されてロングリリーフ。その間に打線が反撃し、接戦を拾うというパターンだった。打線では片岡篤史、田中幸雄という主軸がピークで、そこにジャイアンツから落合博満が加わった。落合は衰えが顕著だったが新外国人のナイジェル・ウィルソンとジェリー・ブルックスが活躍した。先発投手が早々に崩れても下柳がロングリリーフしている間に打線が爆発すれば序盤の劣勢を跳ね返せるというチームカラーだったのだ。

下柳はこの年から1999年までの三年間で656662試合と計193試合に登板した。これは三年間のチーム試合数の47.7%にものぼる。

この時期下柳も三十代になり、さすがにきついということだったのか2000年からは先発に転向。先発初年度にプロ入り初完封を挙げるなど適応したように見えたが、成績が安定せず。2002年のシーズン後、3対3の最近では珍しい大型トレードでタイガースに移籍。ファイターズからは下柳の他に捕手の野口寿浩と外野手の中村豊がタイガースに移り、そしてタイガースからは投手の伊達昌司、捕手の山田勝彦、外野手の坪井智哉がファイターズに移った。

タイガースでの下柳は先発一本。今シーズンの7勝を含め、タイガースでの四年半で100勝の半分以上の51勝を挙げているのだ。2005年には24試合の登板で15勝を挙げてセ・リーグの最多勝に輝いているがこの年の下柳は規定投球回数に達していない。24試合の登板はすべて先発だったが完投は僅か1回。この年のタイガースのリーグ優勝の原動力となったJFK、ジェフ・ウィリアムス、藤川、久保田智之のリリーフ陣の協力を得ての最多勝だった。

皮肉なものだ。かつてはリリーフ登板だけで規定投球回数に達した男が今度は一年間先発ローテーションを全うしながら規定投球回数に達しない。しかしそれでも最多勝になってしまう。通算100勝到達の試合がそうだったように下柳は先発して好投してもだいたい6イニング程度しか投げない。週に一日、中六日での登板で6イニング投げるということは、週に六試合あった場合、その週の規定投球回数ぎりぎりということになる。

リリーフ時代には常識を覆すタフさを発揮した男が今度は先発してある程度投げて、あとはリリーフ陣にお任せという、投手分業制の象徴のような形でタイトルを獲った。まさに波瀾万丈な下柳らしいではないか。節目の記録を達成した選手がよく「記録は単なる通過点」と語るが、下柳にも今後、またあっと驚く何かをしでかして欲しいと思うのは敗戦処理。だけではないだろう。

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2007年6月25日 (月)

交流戦の陰の立て役者マスコット-B☆Bが完全アウェーのファンを勇気づける。

23日付本ブログで予告した通り、今日は甲子園まで出向き、タイガース対ファイターズの交流戦最終戦を生観戦してきました。

行きの新幹線で名古屋や京都あたりでは雨が強かったのでこれは無理かなと思いましたが、新大阪の駅では小降りになっていたので何とかなるかなという感じでした。そして大阪駅から梅田駅に回って阪神電車の切符を買っているところに駅員さんが「甲子園は先程開門しました。2番線の電車が一番先に甲子園に着きます」とアナウンスしていたのでほっとしました。

ただ敗戦処理。はよく見ればファイターズファンとわかる格好をしていたので阪神電車に乗った時に何とも言えぬ圧迫感を感じました。

例えば、福岡や札幌は圧倒的にホームのファンが多いと言っても、以前からジャイアンツなどセ・リーグのチームが試合を行っているので潜在的なファンの数がそこそこいるのですが、パ・リーグのチームが名古屋や広島に行くと、そこにファンはほとんどいません。普段行かないところにはファンが根付かないからでしょう。その点甲子園はパ・リーグ同士の試合ではバファローズ戦でこちらに遠征してきますから、この地域にファンは潜在的にいるのですが、タイガースファンの前には多勢に無勢。完全アウェーの雰囲気になってしまうようです。

しかもそれが球場の中だけでなく(親会社ということもあるのかもしれませんが)球場に向かう電車の中から圧迫感と孤独感を味わうはめになりました。

01_32 レフトスタンドを見渡しても、ファイターズファンはほんの一角のみに存在するというのがわかります。(写真は試合終了後に勝ちどきを上げるファイターズファン。周囲のタイガースファンが去ったためにこの一角のみファイターズファンだと一目瞭然の図)

敗戦処理。は三塁側オレンジシートという、一応はファイターズ側の席を事前に確保しておいたのですが周囲のどこを見渡してもファイターズファンらしき姿はありません。少しはいるのでしょうが、それとわかる格好をしていないのでしょう<>

そんな完全アウェーの中でひっそりと応援する敗戦処理。の様なファンにとって心強いのがマスコットの存在です。交流戦ではビジターチームのマスコットが登場することがしばしばあるのですが、この日もB☆Bが北海道から登場。ファウルエリアを走るB☆Bの姿に敗戦処理。は勇気づけられました。

試合の方は、ライアン・グリンが粘り強い投球でタイガース打線を翻弄し、打線も試合前半の少ないチャンスを確実に点に結びつけ、ファイターズが3対1で制しました。幸雄さんの打席を観ることも出来ましたし、JFKそろい踏みも堪能出来ました。最終回には背筋を痛めていたMICHEALが久々にイニングの頭から登板してぴしゃりと抑えるという、周囲を気にしなければこの上ない快勝でした。

敗戦処理。お気に入りの工藤隆人も連日のスタメン出場。タイガースの赤星憲広のJR東日本の後輩で同じ俊足好守の外野手ということで同じ背番号53をもらい、同じ赤色のリストバンドをしている選手なのですが「赤星さんの見ている前で盗塁を決めたい」という目標こそ逃したものの、二回表の攻撃では自らの安打で出塁し、三塁に進んだ後、稲田直人のさほど深くないセンターフライで赤星先輩の返球よりずっと早くホームイン出来たのは自信になったことでしょう。

なお工藤はこの試合で久保田智之から安打を放った。昨日の同カードでは藤川球児から安打を放っており、ジェフ・ウィリアムスからも打てばタイガース自慢のJFK総なめと言うところでしたが、八回表のウィリアムスとの対決では三振。残念!ちなみにこの三振で打率が七割を切った。

工藤が社会人時代の先輩である赤星を目標にするのは大いに結構だが、まずその前にチーム内で紺田敏正を超えなければならないのが実状だ。同じ左打ちの外野手で、俊足と強肩というところもそっくりかぶる。紺田の方が先にチャンスをつかみ、昨年から一軍に定着しているが泣き所は打撃。工藤がイースタン・リーグ打率二位の実績を売りに一軍昇格を成し遂げ、初打席から安打連続と言うことでかなり強烈なアピールになっているだろう。「チーム1のイケメン」といわれる紺田はピンチかもしれない。肩で紺田がやや上か。

01_33 ところで話は飛ぶが、他球団のマスコットとの競演では女性キャラのマスコットに手を出したり、いたずらし放題のB☆Bだが、この日は強面でなるトラッキーの目が気になったか、ラッキーに対して露骨なアピールはしていなかったようだ。五回終了時のハーフタイムでもトラッキー、ラッキーと仲良く?パフォーマンス。何をしているのかと目を凝らすと、どうやら今話題のエクササイズ、ビリーズ・ブート・キャンプのCMのパロディーをしているようだ。かなりわかりにくいギャグだが、理解したスタンドのファンには大受けしていたようだ。旬なネタを早速取り入れるとは、この熊はやはり只者、いや只物じゃない!

B☆Bの芸は相変わらず細かい。恒例のスタメン発表時の形態模写では前日のヒーロー、小谷野栄一の真似では鼻の下に指を立てて死球を受けた後の小谷野の様子を真似していた。また田中賢介の真似では何故かバント失敗のポーズをしていた<>。四番打者がコールされる時にフェルナンド・セギノールの真似をしようとして慌てて高橋信二の真似に代えていた。

B☆Bの物まねは相手チームのスタメン発表でもやっているが、今季初スタメンのタイガース坂克彦の時には「知らない」というポーズをしてタイガースファンに頭を下げていた。昨年、横浜スタジアムで観戦した時もB☆Bはベイスターズのスタメン選手の真似を必死でやっていた。同一リーグならまだしも、異なるリーグの選手で、それなりに特徴をとらえているのは凄いと思う。ただベイスターズ戦の時に種田仁が不出場だったことはB☆Bにとって気の毒だった。

試合終了後、前日は交流戦優勝決定とあってナインがレフトスタンドに挨拶に行ったが、今日はそれもなし。ヒーローインタビューを受けたグリンは応援団に向かって帽子を取って深々と頭を下げていたが、スタンドの方には歩み寄らなかった。それでもB☆Bはいつものように応援席の前まで全力疾走し、ファンの前で最後のパフォーマンスに務めていた。偉いぞB☆B!!

そして敗戦処理。は試合終了後に合流した知人のU氏とともに勝利の余韻に浸るべく隣のスーパー、ダイエー甲子園店へ。ここでもタイガースファンに囲まれながら二人だけでひっそりと祝杯を挙げた。

帰りに乗った新幹線の同じ車両にもタイガースファンとわかる格好の人がけっこういました。名古屋駅からはダイエーや南海時代のホークスのユニフォームを着た人が乗ってきました(さらにいえば京王線には東京ドームのジャイアンツ戦を観たと思われるジャイアンツファンの姿も)。

Photo_20 週末となると、ファンも遠征するのですね。高校野球なら三年前に観戦していますが、甲子園でのプロ野球観戦は9年ぶり二回目。グラウンドは綺麗だし、場内アナウンスも生で聞くと素敵ですね。このオフには模様替えするとのことで、既に蔦が見られませんでしたが、やはりここは聖地ですね。

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2007年5月12日 (土)

あまりに重い大ストッパー江夏豊氏の箴言

10日のジャイアンツ戦で連敗を止めたタイガースだったが、最後の9連敗目の試合はリリーフ陣のJFKを投入しての逆転負けでショックがとてつもなく大きい負け方だった。その試合を報じた翌10日のデイリースポーツの江夏豊氏のコーナー「野球道」を読んでタイガースファンでない(もちろんジャイアンツファン)敗戦処理。は唸った。「岡田さい配は間違っていない」と題された江夏氏の分析-岡田彰布監督に言及した部分にでなく、まさかの逆転負けを喫した藤川球児とジャイアンツのストッパー上原浩治について言及した部分だ。さすが江夏氏。箴言です。

まず江夏氏は藤川についてこう触れている。

「藤川は八回途中からイニングをまたいでの登板となったことは酷であったと思う。八回だけでも14球を投げている上にわずか1点リードを守る最終回は肉体的だけでなく精神的にもきつい登板であったと想像できる。」

最初から長いイニングを投げることを前提としている先発投手と違い、試合終盤の1イニングに全神経を集中して投げるストッパーにとっていわゆるイニングまたぎは、集中力の持続、スタミナの面で容易なことではないらしい。チームが連敗中で二週間近く実戦のマウンドに立つ機会すら得られなかった藤川にはなおのことだったのだろう。それは敗戦処理。にも想像が付く。だが、江夏氏が言うと、また説得力が違う。

江夏氏の晩年、いやプロでの投手生活の後半はストッパーだった。ホークス時代に野村克也監督(兼捕手)からストッパー転向を命ぜられ、カープ、ファイターズでリリーフエース(当時は「ストッパー」より「リリーフエース」という呼び方が一般的だった。)として優勝請負人と呼ばれるにふさわしい活躍をした。

ただ江夏氏がリリーフエースだった頃にはこの「イニングまたぎ」は別に不思議なことではなかった。そもそもそんな言葉はなかった。

これに関しては昨年8月5日付本ブログ マンガ版「江夏の21球」を読んだ方へ で書いたことを再掲載しよう。

江夏が抑えの切り札として活躍していた頃は、リリーフエースと呼ばれる投手達は試合終盤にチームがピンチになった場合にマウンドに向かう。この試合の江夏のように七回の途中からリリーフエースが登板するというのは極めてレアなケースだが、八回の途中とか、八回の頭から出てくることもあった。逆に九回の頭からの登板でなく、九回に同点の走者が出てからの登板も珍しいことではなかった。

つまり、チームの一大事に出ていくのがリリーフエースで、リリーフエースを抱える監督の仕事は、いつ、どの場面でリリーフエースを投入するかがポイントであった。最近は逆で、リリーフエース(という呼び方自体が死語になってしまったが)は最終回1イニングをきちんと抑えるのが仕事であり、監督の仕事はその最終回まで、どうやってリードを保って迎えるか、そのための継投をすることに変わっている。

以前は「チームの一大事」があってそこに出ていくのがリリーフエースであったが、最近ではストッパーがいて、いかにしてその登板までたどりつくかが試合のポイントになっている。主役が代わったのである。

例えばの話、昨年25セーブ以上を挙げたストッパーは両リーグで7人いたが、それぞれの投手の登板数とイニング数を比べてみるとほとんど差がないと言うことがわかる。両リーグ最多セーブの岩瀬に至っては登板数よりイニング数の方が少ない。

2006年 25セーブ以上の投手の投球回数と登板試合数

岩瀬仁紀 40S  55・1/3回 56登板
MICHEAL  39S  65・2/3回 64登板
小林雅英 34S  53・2/3回 53試合
馬原孝浩 29S  54・2/3回 51登板
永川勝浩 27S  70・2/3回 65登板
クルーン 27S  48回   47登板
小野寺力  25S  60・2/3回 59登板

これに対し、江夏氏がリリーフエースとして活躍した絶頂期で所属チームを三年連続して優勝に導いた1979年から1981年を含む5年間の同じデータを調べると、

1979年C 22S 104・2/3回  55試合
1980年C 21S  86回     53試合
1981年F 25S  83回      45試合
1982年F 29S  91回     55試合
1983年F 34S  77・1/3回  51試合

1979年、1980年の所属はカープ。1981年~1983年の所属はファイターズ)

現在のストッパーとの違いは一目瞭然である。それが当たり前だった時代に君臨していた江夏氏が「藤川は八回途中からイニングをまたいでの登板となったことは酷であったと思う」と言っているから重いのである。箴言なのである。

そして江夏氏はこの試合で藤川が大逆転をくらった後の九回裏にジャイアンツのストッパーとしてマウンドに上がった上原に対してはこう触れている。

「ところで最終回にストッパーとして登場した上原に感じたのは『抑え投手』ではないなというものである。投げ急ぐし、四球を出すことを嫌がる。抑えは計算された四球というものが絶対に必要なポジションなのである。5試合で3セーブと結果は出ているが本当の抑えではないというのが私の感想である」

上原は江夏氏の言葉を肝に銘じるべきだと思う。「計算された四球」に関しては、ときに味方のファンにまでも「コバマサ劇場」と揶揄される小林雅もマジメにその必要性をかつて強調していた。

本当の抑えでない抑え投手と、クリーンアップからあぶれた一、二番打者が牽引する打線で快走しているジャイアンツが真の姿でないと言うことはジャイアンツファンである敗戦処理。でもわかっている。天敵とも言える藤川を攻略して有頂天になって読んだスポーツ紙にあまりに重い文章が書いてあったのでわれに帰った。そして翌日の試合で藤川はいつものようにジャイアンツの反撃を断ってチームの連敗を止めた。そしてそのまた翌日ジャイアンツの原辰徳監督はドラゴンズ相手に8対1とリードした最終回に慎重を期して上原をマウンドに送った…。

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2007年4月23日 (月)

【伝統の一戦】悪夢の逆転サヨナラ負けから二連勝!-今年のジャイアンツはひょっとしたらと思わせる四年前のあのこととの相似

今年初めて甲子園で行われた20日からのタイガース対ジャイアンツの三連戦。20日の第一戦、延長戦でジャイアンツが十二回表に3点を奪って4対1とリードしたものの満を持して投入した豊田清がその裏に4点を奪われて悪夢の逆転サヨナラ負け。開幕からここまでまずまずの好スタートが吹っ飛んでしまうかのような大どんでん返しだったが、その後二日間、ジャイアンツが連勝。先の東京ドームでの三連戦に続き、またまた二勝一敗でジャイアンツの勝ち越しとなった。

下手をすれば三連敗を喫しそうな、尾を引きそうな逆転サヨナラ負けからの巻き返し。敗戦処理。は四年前のあのことを思い出し、今年は行けそうな予感がしてきました。

今から四年前、2003年のジャイアンツとタイガースの初対決は壮絶な対戦となった。七回まで2対1でタイガースがリードという投手戦が終盤崩れていく。タイガースが八回表に2点、九回表に3点を加え7対1とリード。もう勝ちは決まったものと思われた。

ところが九回裏、ジャイアンツが怒濤の反撃。2点を返され4点差に。なおも二死二塁で阿部慎之助という場面で四番手吉野誠が登板。阿部が四球。続く仁志敏久を吉野がツーナッシングと追い込んだところで星野仙一監督が何故か吉野から五番手の藤川球児にスイッチ。ジャイアンツは仁志がタイムリーで3点差とし、続く代打の後藤孝志が3ラン本塁打を放って7対7の同点に。まさかの延長戦突入。

十二回表にタイガースがジョージ・アリアスの犠飛で8対7と勝ち越し、今度こそ勝利を手にしたかと思ったがその裏、六番手の谷中真二が一死から高橋由伸にソロ本塁打を浴びて結局8対8の引き分け。しかもこの時、高橋由を迎えて星野監督自らマウンドに上がり、谷中に檄を飛ばした直後の一発だった。

ツーナッシングからの投手交代、自らマウンドに上って檄を飛ばした直後の同点弾と、星野監督の一人相撲とも思える采配でタイガースは勝てる試合を引き分けにしてしまった。後味が悪く、残る二試合に尾を引きそうなドローゲームだった。

試合後のミーティングで星野監督はナインの前で自らの非を認め、頭を下げたという。それが奏功したのかどうか、タイガースは残る二戦に連勝し、この年最初のジャイアンツ三連戦を二勝一分けで終えることが出来た。

そしてこの年、タイガースは1985年以来、18年ぶりのリーグ優勝を果たした。

【1回戦・4/11 東京ドーム】

T 000 110 023 001 =8

G 000 001 006 001 =8

T)伊良部、ウィリアムス、ポート、吉野、藤川、谷中-矢野

G)木佐貫、ベイリー、柏田、久保、河原-阿部

本塁打)金本1号2ラン(木佐貫・8回)、アリアス4号(ベイリー・9回)、片岡2号2ラン(ベイリー・9回)、後藤2号3ラン(藤川・9回)、高橋由1号(谷中・12回)

【2回戦・4/12 東京ドーム】

T 008 000 001 =9

G 000 020 000 =2

T)○ムーア、ウィリアムス、吉野、金澤-矢野

G)●工藤、木村、前田、ベイリー、岡島、久保-阿部

本塁打)今岡1号2ラン(工藤・3回)、アリアス5号(久保・9回)

【3回戦・4/13 東京ドーム】

T 001 101 013 =7

G 011 100 000 =3

T)下柳、○吉野、藤川、Sウィリアムス-野口、矢野

G)上原、岡島、●真田-阿部

本塁打)ペタジーニ5号(下柳・1回)、二岡4号(下柳・3回)、アリアス6号2ラン(真田・9回)

そして今年、20日からの三連戦で逆にジャイアンツが第一戦で確実に勝たなければならない試合をまさかの逆転負けで落としたにもかかわらず翌21日、22日と連勝。初戦の「まさか」が引き分け止まりと、逆転サヨナラ負けという違いこそあるものの、この三連戦は四年前の三連戦とパターンがそっくりではないか。

これはジャイアンツにとって吉兆と思えるがどうだろうか。

重ねてタイガースはこの2003年には同じく前回優勝の1985年以来、18年ぶりにジャイアンツ戦の対戦成績を1710敗1引き分けと勝ち越した。17年連続で負け越した宿命のライバルにようやく勝ち越したタイガースはその後2005年まで三年連続でジャイアンツに勝ち越し。昨年は拮抗し、全くの五分に終わった。ジャイアンツとしては敵地甲子園で勝ち越したことをきっかけにこのカードの連続負け越しもストップしたいところだ。

タイガースは2003年、圧倒的な強さでリーグ優勝を果たした。マスコミは前年までのタイガースとの違いをこのジャイアンツとの三連戦をモデルにして語ることが多かった。しかしその報道の多くは、その年以前の低迷期のタイガースならば引き分けどころか逆転負けを喫していてもおかしくないところを引き分けにとどめたことを評価するものであった。つまり、初戦の8対8で終わった試合を「負けなくてよかった…。」、「負けなかったことが昨年までとの大きな違い」と評していたのだ。

これは敗戦処理。的にはとんでもない曲解で、今ならそれこそ「捏造報道」だと本ブログで吠えていただろう。

何故なら九回表を終わって6点をリードしている試合を勝てないチームなんておかしいとしか思えなかったからだ。そりゃあ、負けるよりは引き分けの方がベターだが、勝てなかったと言うだけで大きな汚点なのである。ましてや冒頭で触れたように指揮官、星野監督の一人相撲なのに星野批判が出ないのはおかしい。星野監督独特のマスコミを利用したセルフ・プロデュースに他ならないというのが当時の敗戦処理。の意見だった。

ただしこの三連戦の結果と、この年のリーグ優勝という結果に相関関係がないと思っている訳ではない。

敗戦処理。流の解釈では、最終回に6点差を追いつかれた試合で引き分けにとどめたのが大きいのではなく、絶対に勝てたはずの試合を引き分けにしてしまったにもかかわらず残る二試合にその結果を引きずらず、二連勝したことが大きいのであり、その前年までの長期低迷中のタイガースとの明らかな違いなのである。

もちろんそのようにチームを変貌させたのは星野監督の手腕による所が大きいのだろうが、初戦の引き分けは明らかに星野監督のミスである。当時のマスコミはそのような分析をせず、総論で星野野球を持ち上げ、各論で部分的に批判すると言うことをしなかった(もちろん今も星野監督に対する評価に限らず一般論としてこの傾向は続いている)。

今年のジャイアンツに戻ろう。

原辰徳監督が復活にかけている豊田の大失態を今後どのようにリカバリーするかという課題は残っている。昨年も今の時期は絶好調だったが、怪我人の続出とともに急降下した前科があるから手放しに喜べないという側面もあるが、上々のスタートであることには間違いない。

今シーズンの原監督にも細かく観ていけばツッコミどころは満載であるし、まだまだ予断は許さない状況だが、騙されたつもりで「好調ジャイアンツ」を信じてみようと思う。

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2006年11月19日 (日)

松坂ポスティング争奪戦はレッドソックスが制す!-で思い出した十年前のこと。

松坂大輔をポスティングの入札で落札するのは当初、ニューヨーク・ヤンキースと見られていた。ヤンキースがこのところワールドチャンピオンの座から遠ざかっていることから資金力にモノを言わせてどこにも負けない入札額を出すものだろうと予想していた。しかし入札が締め切られてから、やれレンジャースの名前が急浮上してみたり、結局ヤンキースの宿敵であるレッドソックスが日本円にして60億円という途方もない金額を提示して交渉権を獲得した。松坂大輔は大リーグで対戦したい打者にマリナーズのイチローの名を挙げていたが、レッドソックスとヤンキースとのライバル関係を考えれば、松井秀喜との対決にも本人の意識の如何を問わず注目が集まるのは間違いない。…などということを敗戦処理。も勝手に考えていたら十年前のことを思い出した。

今から十年前、1996年のオフシーズン、ストーブリーグは一人の男の去就が話題になっていた。この年FA宣言した当時ライオンズの清原和博が獲得に名乗りをあげたタイガースに入団するのか、ジャイアンツに入団するのか。

敗戦処理。は当時も今もジャイアンツを応援しているが実はこの時「清原はジャイアンツよりタイガースに入った方がよいのでは」と考えていた。当時のタイガースはあの1985年の日本一以降の長期低迷の真っ只中で、その打開の救世主として大阪出身の清原はうってつけだと感じていた。もちろん当時のジャイアンツも1994年から1996年までの三年間、四番を張っていた落合博満に年齢的な衰えが顕著になり出していたのでそろそろ代わりの四番を考えなければならない時期にさしかかっており、それを見越して獲得したと思われる広沢克己も期待外れ。いずれ松井秀喜が不動の四番打者になるにせよまだ早いという感じで、清原のFA宣言はいわば渡りに船であったが、ジャイアンツファンである敗戦処理。が考えてもFAで獲得した落合の三年契約が終わったからまた次にFA宣言する選手を獲得して四番に据えて落合を控えに回すか放出するのはえげつないと感じたのだ。それならばジャイアンツの永遠のライバルであるタイガースに清原に入ってもらい、翌1997年に肘の故障から復帰するであろう桑田真澄と清原のライバル対決を新たな伝統の一戦の看板対決にした方が両球団だけでなく球界全体の活性化につながるのではないかと考えたのだ。

結果はご承知の通り。このオフにタイガースに復帰した吉田義男監督の「ユニフォームの縦縞を横縞に変えてでも来て欲しい」との一世一代の誠意も虚しく清原は長嶋茂雄監督の元に飛び込んでいきました。清原のジャイアンツでの活躍が今一つだったから結果論で今になってこう考えているのではなく、当時の敗戦処理。は本当にこんなことを考えていました。

敗戦処理。は大リーグに日本のプロ野球ほどの関心を持っている訳ではないので今回の松坂のポスティングに関してレッドソックスが落札という事態を予測したり期待した訳ではありませんが、一つのチームに過度に好選手が集中するよりも、適度に分散して「ライバル対決」などで盛り上がる方がリーグ全体の活性化につながると思うのは敗戦処理。だけではないでしょう。あの時、清原がタイガースに入っていたら…。勝負の世界に「れば・たら」は禁物ですから、今それを言っても意味がないのですが松坂大輔の落札球団がレッドソックスであったこと(ヤンキースではなかったこと)は大リーグの好勝負を期待するファンにとっては良い結果なのかなと思っています。

もちろん前回の発言で書いたようにポスティイングシステムそのものは要らないという立場に変わりありませんが。

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2006年11月18日 (土)

ポスティングシステムなんて要らない!

松坂大輔をレッドソックスが60億円で落札したとか、岩村明憲を落札したのはデビルレイズだとか、このところポスティングシステムの話題が飛び交っていますが、このポスティングシステム、何とかならないものですかね?

10月18日付で松坂を大リーグに渡して本当にいいのか?との書き込みをしましたが、日本球界から有力選手が次々と流出してしまうこの制度、長い目で見て日本プロ野球界の空洞化を推進しているだけのような気がするのですがね。

FA宣言した選手が日本の他球団に移籍すれば補償金が入ってくるけれど大リーグの球団に移籍したら補償金は入ってこない。それならばポスティングシステムで大リーグの球団から落札金額をもらった方がマシ。-という意見をよく聞く。どうせ大リーグに行かれるなら、金が入ってくる制度を活用したいというのが本音なのだろう。しかし本当にこれでいいのだろうか?

詳しい方がいたらご教示いただけるとありがたいところですが、そもそも日米球界間で締結されているポスティングシステムの起源は何なのでしょうか?誰が言い出しっぺで成立したものなのか?

大リーグの側にしても、FAで大リーグに移籍してくる選手に日本の球団並みに補償金を払って獲得するシステムにした方が選手獲得に何十億円という費用がかからずにすむし、ポスティングシステムなんて無い方が日本人選手を獲得しやすいと思っている球団が多いように思えるのだが、違うのだろうか?

「日本のプロ野球は大リーグのファームと化す」という譬えを警鐘のような意味で用いることがある。ポスティングシステムにおける大リーグと日本球界の関係を、日本のドラフト制度におけるプロ球界とアマチュアチーム(大学・高校)におきかえて考えてみて欲しい。プロを志望する選手に対し、オークションを実施して最も高い金額を入札した球団に交渉権が与えられるドラフト制度が採用されたら、日本のプロ野球はどうなってしまいます?

そんなものはドラフト制度じゃないでしょう?自由競争と一緒でしょう。

もちろん日本のドラフト制度でも逆指名制度、自由獲得枠、希望枠と名称が変われどもそれに近い獲得システムがあり、それはそれで「戦力の均衡化」というドラフト制度の大前提を覆すという点で問題点を孕んでいるのだが、だからといってそれと同じことを大リーグに対して行い、「日本の球団には売りませんけど大リーグの皆さんで高く買ってくれるところには話に乗りますよ!」と言っているようなポスティングシステムは、どうも日本球界衰退の道をたどるものにしか思えない。

ここはやはり、大リーグの球団にも、日本国内の球団と同じ条件でフリーエージェントという制度での移籍に一本化してもらうべきではないのか。大リーグ側が人的補償という制度を嫌がるのなら、大リーグ球団への移籍に限り金銭での補償に限定しても良かろう。

ただそれでも、ポスティングシステムが無くても、例えばレッドソックスという球団がライオンズ球団に対して60億円という金額での金銭トレードを申し込むという可能性は残る。ポスティングシステムの廃止だけでは有力選手のFA前流出を防ぎきれない懸念は残るのでさらなるルール作りが必要になるだろうが。

日本の十二球団の大半が球団単体では赤字経営という現状では巨額のトレードマネーが見込めるポスティングシステムは起死回生の財テク術なのかもしれない。しかし球団に大金が入ろうと、失った選手の代わりが務まる選手が補償される訳ではない。選手という資産が抜けたチームは魅力のないチームに落ちていくだけだと敗戦処理。は思う。それならば、同じ大リーグに流出するのであっても、FA権獲得まで一年でも長く球団の資産として拘束することで、少しでも長くその選手のプレーをファンに提供出来るのである。

球団よ、目先の金に目がくらんで選手を売ってはいかん!

大リーグ球団がいくら払ってくれようがその選手が与えた感動をそのトレードマネーでファンに与えることは出来ないのだ。

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2006年11月 3日 (金)

【前代未聞?】タイガース鳥谷のスーパーパッチカードはニセモノ?

野球ファン、トレーディングカードのコレクターにとっては垂涎の的である、選手使用のユニフォームが、実は他の選手のモノだった!?-ファン、消費者、コレクターを愚弄するようなサギとも思える行為が球団とメーカーによって行われたと、ネットで騒ぎになっている。

株式会社ベースボール・マガジン社(以下BBM)が発売しているトレーディングカード、その中でも高級版とうたっている「2006タッチ・ザ・ゲーム」の売りの一つが人気主力選手が試合で使用している道具の一部を断裁、加工してカードに一体化する通称メモラビリア・カード。そしてその中でも製造枚数が極めて少ない、ユニフォームの背中に刺繍されているネーム表記の文字部分を使用したカードが、その選手の名前に使われていない文字を使っていたため、大騒ぎになっている。

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スポーツカード・ミント 池袋店から出た鳥谷敬スーパーパッチカードの写真。TORITANIなのに何故Eなのか?

同店のHP  http://www.onyx.dti.ne.jp/mint05/index.html より。

鳥谷敬スーパーパッチカードは、タイガース鳥谷が使用しているユニフォームの文字部分を使用してカード化したもので、限定3枚しかない、超お宝品。しかしその写真を見ると、使用された文字は大文字のE。「TORITANI」の中にEの文字はなく、誰か他の選手のユニフォームを使用したモノであることは明らかだ。ユニフォームの袖には「Tigers」という表記がありEの文字が使用されているが小文字のeであり、鳥谷のユニフォームにはEの文字は存在しないのだ。

事の発端は、この全体で3枚しか製造されていないカードが当たったという大手カードショップチェーンのスポーツカード・ミント 池袋店が自店のHPに「当店から出ました!」と写真を掲載したことに始まる(上記の写真。 http://www.onyx.dti.ne.jp/mint05/index.html )。この写真が2ちゃんねるのカードコレクター向けの掲示板に転載されたところ、不審点に気付いた2ちゃねらーが怒りをあらわにするとともに、様々な真相が憶測で語られ出した。先月の15日頃の動き。

鳥谷のユニフォームにEの文字が存在しないことから、この製品が間違いであることは明らかなのに、発覚後半月を経過したにもかかわらず、製造元のBBMからは何ら公式のコメントは発せられていない。実は今回の「2006タッチ・ザ・ゲーム」ではタイガースからはユニフォームの提供は鳥谷のみ。貼り間違い、作り間違いということは考えにくく、タイガース球団とBBMが何らかの理由で本人のユニフォームを使用せず、ばれないようにやろうとしたのが手違いでばれるような文字で製造してしまったというのが2ちゃねらーの間では定説になってしまった。ちなみに問題のスレッド[NPB]日本の野球カード・トレカ総合スレ[37BOX]   は発言数が1000.を超えてしまったため、閲覧するには面倒な手順が必要な状態になってしまった。 ( http://hobby8.2ch.net/test/read.cgi/collect/1146669135/l50 ) 2ちゃねらーの中にはBBMに直接抗議のアクションを起こした者も少なくないようだが、いつまでたっても「調整中」とのことで、対応もお粗末な模様。

また2ちゃねらーの間では、実際に使用されたのが誰のユニフォームだったかも特定されている。もちろんEの文字が使用されている別のタイガースの選手なのだが、敗戦処理。は個人的にはこの選手特定には疑問を感じている。

彼らが特定したのはシェーン・スペンサー。SPENCERで、Eが存在している。スペンサーのユニフォームの後ろ姿の写真まで掲載し、ストライプの位置などからスペンサーで間違いないと特定している。Rを使えばばれなかったのに、何らかの手違いでEを使ってしまったのか?

この商品は9月末に発売されたそうだが、カードを実際に製造したのはもっと早い時期であろう。スペンサーが今シーズン限りで戦力外になるような選手であろうと、製造時期にはまだタイガースの戦力だった訳で、ユニフォームはスペンサー本人が所持していたと考えられる。ユニフォームがあくまで球団が所有するもので、建前は選手に貸与しているものであっても、こうした事情でスペンサーに「一着ユニフォームを提出してくれ」と言って業務命令を出しても、スペンサーが簡単に応じるものなのかどうかという疑問が敗戦処理。にはわいてくるのだ。

それというのも、野球のトレーディングカードの発祥はアメリカ大リーグ。それがためか、日本でも来日外国人選手の中にはカードに採用されることに特別なステータスを感じている選手が少なくないらしい。余談だが大リーグの大物選手が日本球界に飛ばされて日米の習慣の違いに戸惑いながら奮闘するシーンを描いた映画「ミスター・ベースボール」では来日早々に球団代表ら、球団のお偉方に日本語の名刺で自己紹介されて戸惑う外国人選手役のトム・セレックが名刺の代わりに自分の野球カードを手渡すシーンで、このジャンルの存在を敗戦処理。は知った程だ。

それでは誰のユニフォームなのか?状況証拠からスペンサーが堅いと思えるが、球団に残っている過去の選手のユニオームを使用したのではないか。敗戦処理。はいわゆるレプリカ・ユニフォームの類を所有していないし、カードコレクターでもないので超・貴重品なカードを所有している訳でもないのでユニフォームの背中の文字の大きさというものも把握していないが、例えばEの文字の長辺を使用してIの文字に似せるつもりだったとか…。

日本以上にファンサービスという考えが先進的であり、トレーディングカードというジャンルも先に確立しているアメリカ。プロフィールによると、スペンサーは米大リーグ三球団での所属を経て日本のタイガースに入団している。そんな選手に冒頭で書いたようなファン、消費者、コレクターを愚弄するようなサギとも思える行為の片棒を担いで欲しくないという敗戦処理。個人の願望もあり、敢えて「定説」とは異なる可能性を模索してみたのだ。

今年の8月にはジャイアンツの球団職員が選手使用済みのバットなどに、職員自身が選手のサインに似せたサインを偽造してネット・オークションに出品していた事件が発覚。当該職員は懲戒解雇になるという事件があった。また10月にはホークスの本拠地でボールボーイを務めていた男性がホークスの選手のユニフォームなどを盗んでこれまたネットオークションに出品されるという事件が発覚。この男性も逮捕された。さらには9月には横浜スタジアムでの試合中に落合博満監督の鞄が監督室から盗まれるという事件が発生したが、場所と状況から推測する限りでは犯行可能な人物はきわめて限定できそうな感じだ。これらの事件は、いわば組織の末端の一人が役得を悪質に利用したという見方が成り立つだろうが、今回取り上げたケースはいまだ全貌、真相が明らかにされていないが、最悪の場合、組織ぐるみでファン、消費者、コレクターを愚弄するようなサギとも思える行為が為された可能性がある訳である。対応を誤れば、日本のトレーディングカード市場そのものに大きな転換期を招いてしまうおそれすら、あろう。

もはやこのカード1枚(3枚?)の問題ではないのだ。

先に挙げた2ちゃんねるのスレッドでは、残り2枚の鳥谷敬スーパーパッチカードはもとより、「2006タッチ・ザ・ゲーム」で商品化されている鳥谷敬ジャージーカード300枚、鳥谷敬パッチカード50枚、鳥谷とドラゴンズの福留孝介のそれぞれのユニフォームのボタンを使用した鳥谷&福留ダブルボタンカード5枚もすべてニセモノなのではないかと推測されている。疑いだしたらきりがないが、BBMがはっきりとした対応をしない限り、こうした疑惑の波及はどこまでも拡がりかねない。そしてタイガース球団としても何らかの表明をすべきだろう。

BBMが発行している週刊ベースボール誌には CULTURAL REVIEW about BASEBALL という連載があり、トレーディングカードのみならず、野球に関係する書籍、CDなどを紹介している。二年前の球界再編騒動の際に盛んに「野球は文化だ」という議論が為されたが、その周辺に渦巻くこれらの産業も、いわば文化を形成しているのだ。日本において野球のトレーディングカード市場を率いてきたのは紛れもなくBBMだが、文化を大切にするのであれば、今回の結末を誰もが納得の行く方向に導いてもらいたいものである。

筆者注.敗戦処理。Blog.あい ウオッチ baseballでは敗戦処理。自らが撮影した写真のみを掲載することを旨としておりますが、今回ではことの重大さを明確にしたいため、リンクでなく、画像をそのまま使用させていただきました。また本文中の各カードの製造枚数はベースボール・マガジン社が発行する隔月刊誌スポーツカード・マガジンNo.59(200611月号)を参照しました。

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2006年10月 3日 (火)

戦力外通告の季節がやってきた -そして鎌ヶ谷で最後の姿を観たのは…

パ・リーグは1日のゴールデンイーグルス対マリーンズ戦で公式戦の日程が終わりました。毎年のことですが、この時期になるとスポーツ新聞の片隅に「○○らに戦力外通告」という記事が載ります。セ・リーグを含め、既に多くの球団が発表しています。球団によっては一次、二次と分けて通告するケースもあるようで、まだまだ予断を許しません。

敗戦処理。の贔屓チームのひとつ、ファイターズは先月29日に6人の選手に戦力外通告をしたと発表しました。

横山道哉投手、岩下修壱投手、井場友和投手、矢野諭投手、佐々木貴賀投手、森章剛外野手。

また外国人選手ではフェリックス・ディアス、コリー・リーの両投手が戦力外通告を受けており、ディアスは既に自由契約選手として公示されています。

横山はファイターズの移転元年、2004年にストッパーとして大活躍。最優秀救援投手にも輝きましたが、翌2005年には失敗続き。今季はついに一度も一軍入りを果たせませんでした。

2004年パ・リーグプレーオフ第1ステージ最終戦、九回裏にライオンズの和田一浩にサヨナラ本塁打を浴び、呆然と立ちつくした姿を現地で敗戦処理。は観ました。「この悔しさを、来季のマウンドにぶつけてくれ」と期待しましたが、これ以降さっぱりでしたね。

急性骨髄性白血病を克服して今季テスト入団した岩下のファイターズでの一軍初登板(復帰登板というべきか?)もたまたま生で観ました。7月30日。今季のファイターズにとって最後の東京ドームでの主催試合。九回表、完投勝利目前の八木智哉に代えて岩下の名前がコールされた時の大観衆の驚き、そして拍手。今も忘れません。一軍在籍期間は短かったのですが、防御率は0でした。再びの一軍昇格もあるかと思ったのですが。

球団は打撃投手として契約したい意向とのこと。チームが左の好投手に弱い傾向があるので一肌脱いでもらいたいものです。

井場は本格派のストッパー候補として期待しました。重そうなストレートは威力充分だったのですが、肝心なところで一本調子になって失敗するという印象が強いです。

まだ東京ドームが本拠地だった頃のライオンズ戦。同点の延長戦で井場が投げていてピンチになって敬遠策をとってライオンズの打者は主に代走や守備要員として起用される清水雅治。「何とか抑えてくれるだろう」との期待も虚しく、粘りに粘られた末に左中間のど真ん中を破られる2点タイムリー。失礼ながら決してパンチ力があるとは思えない清水に、技あり!という感じのタイムリーならまだしも左中間を深々と破られ、この時敗戦処理。としてはこのままでは通用しないなと悟ったものでした。今シーズンはスリムになった井場を鎌ヶ谷で見かけましたが、かつての威圧感もなければ、かといって制球力がついた訳でなし。もったいないなと感じました。

矢野の入団は1997年。ということはファイターズタウン鎌ヶ谷の出来た年。ルーキーイヤーに初登板初勝利を挙げ、二試合目に二勝目を挙げた時には将来有望な投手が入ったと期待させましたが、結局その二勝が十年間のプロ生活で挙げた一軍公式戦での勝ち星のすべてでした。

昨年は中継ぎとして一軍の戦力となり、矢野同様に初登板以来二試合連続勝利の快挙を成し遂げたダルビッシュ有とどちらが先にプロ三勝目を挙げるか注目したが<苦笑>、ダルビッシュにあっさりと先を越されました。選手生命の大半を鎌ヶ谷で過ごしたであろう矢野。岩下同様球団からは打撃投手への点心を勧められているとか、その場合は二軍担当か?

佐々木は貴重なショートリリーフとして一時は重宝したのですが、大島康徳監督時代の無計画な酷使で燃え尽きてしまったのでしょうか?昨秋の鴨川キャンプを観に行った時、ブルペンでかなり左腕を下げたフォームで投げていたので起死回生の策となるかと思ったのですが…。今季生で新しいフォームの佐々木を観ることが出来なかったのが残念でした。

には期待しました。ドラゴンズ時代の2004年終盤、優勝目前のチームに彗星のごとく現れて快打連発。そのV戦士がわずか一年で戦力外通告になり、金銭トレードの形でファイターズに入団。春先こそ鎌ヶ谷で勝負強さを何度か見せてくれましたが、いつしか出番が減っていきました。

29歳の横山、27歳の森には他球団から声がかかるかもしれません。新天地での活躍を祈りたいです。

ところで冒頭でパ・リーグは1日で公式戦を終えたと書きましたが、ファイターズに関してはまだ闘いは終わっていません。そのファイターズが先月29日というタイミングで戦力外通告を発表したのは翌30日にイースタン・リーグ最終戦を本拠地鎌ヶ谷で行うのに合わせたのではないかと、敗戦処理。は推測し、鎌ヶ谷に足を運びました。実際昨年のイースタン最終戦では阿久根鋼吉、石本努、池田剛基の三人がお別れ出場を果たしていましたので、見納めにと思った訳です。

ここで10月2日現在で敗戦処理。が把握している戦力外通告選手(ファイターズ以外)を球団別にリストアップしてみます。

カープ 
福井敬治内野手、天野浩一投手、玉山健太投手、苫米地鉄人投手、飯田宏行投手

ライオンズ 
張誌家、後藤光貴投手、田崎昌弘投手、小野剛投手、杉山春樹投手、高波文一外野手、宮崎一彰内野手、椎木匠捕手

ベイスターズ
村西哲幸投手、森大輔投手、福本誠内野手、田中一徳外野手

ゴールデンイーグルス
金田政彦投手、矢野英司投手、戸叶尚投手、玉木重雄投手、佐藤和宏投手、酒井忠晴内野手、益田大介外野手、カツノリ捕手、飯田外野手、佐竹学外野手、永池恭男内野手

スワローズ
土橋勝征内野手、山部太投手

マリーンズ
垣内哲也外野手、井上純外野手、喜多隆志外野手、杉原洋投手、瑞季内野手

タイガース
町田公二郎外野手

ジャイアンツ
佐藤宏志投手、伊達昌司投手、南和彰投手、原俊介捕手、黒田哲史内野手、大須賀允内野手、十川雄二外野手、育成選手の平岡政樹投手、同じく横川雄介捕手

ところで30日の鎌ヶ谷最終戦ですが、前年のような惜別出場は一切ありませんでした。一軍の闘いがまだ終わっていないからでしょうか?結局この日、敗戦処理。にとって見納めとなったのは

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今シーズン限りでネーミングライツ契約が切れるこのユニフォーム姿だけでした。

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2006年8月16日 (水)

「生」観戦した野球場(14)-阪神甲子園球場

Photo_3 いろいろな野球場で日本のプロ野球を観てきました。その数40以上。だからどうしたと言われればそれまでですが。

このコーナーでは敗戦処理。がプロ野球の試合を観戦した野球場について順に書いていこうと思います。月に1~2球場の割合で書いていこうと思います。また、シーズン中に新たな球場に行ったら加筆していこうと思います。

14回 阪神甲子園球場 観戦球場ファイル-14

今回はタイガースの本拠地にして高校野球の聖地、阪神甲子園球場を取り上げる。

しかしこの球場、はっきり言って誰でも知っている。敢えて書くことがありません<苦笑>

敗戦処理。は夏の全国高校野球選手権大会を1990年代初期に観に行ったことがあるが、プロ野球の試合を初めて観たのは1998年4月25()のタイガース対ジャイアンツ戦、いわゆる「伝統の一戦」。因みに現時点(2006816日現在)で同球場でのプロ野球観戦はこの一回のみ。

クレジットカード会社経由であらかじめ内野指定席を購入し、球場と目と鼻の先にある甲子園都ホテル(現ノボテル甲子園)に宿泊の予約を入れておいた。東京に在住するプロ野球ファンにとって、この球場には特別の思いがある。得体の知れぬ荘厳さ、ジャイアンツの終生のライバルであるタイガースの本拠地であるということで、ある意味怖さのようなものも感じていた。

* ちなみに甲子園球場と目と鼻の先にあるホテルを手放した都ホテルは近鉄グループ。何ともはや<苦笑>

購入したチケットが一塁側内野指定席。今ではスタンド下に移されたブルペンがあったすぐ近くで、タイガース投手陣の投球練習を間近に体感出来る素晴らしい席だった。一塁側ということで、周りに少しはジャイアンツファンがいるのかと思ったら大間違いだったが<苦笑>

試合は何と、一回表にジャイアンツが大量9点を奪うという、ジャイアンツファンには答えられない試合展開だったが、ストレートに喜びを表せないのが残念だった。

その後21世紀に入り、2002年と2004年に夏の全国高校野球選手権大会を観戦。2002年には後にドラゴンズ入りし、既に退団した瀬間仲ノルベルト(当時日章学園3年・プロ入り後登録名を ホッシャ に変更)の超豪快な本塁打をまのあたりにする幸運にも恵まれた。とても高校生とは思えない弾丸のような打球で、スタンドがシーンと静まりかえってから沸き始めたことが印象的だった。あのような素晴らしい本塁打を放つ選手でもプロで大成出来ないと思うと、プロ野球のレベルの高さを痛感した。

Photo_7 ところで外野席側の入口脇に阪神タイガース史料館がある。球団史を飾る様々な品物が展示されている。東のプロ野球のメッカ、東京ドームに野球体育博物館があることを意識しているのか。

展示品で目を引いたのは、タイガース対ジャイアンツ戦で語り継がれているタイガースのジーン・バッキー投手と、ジャイアンツの荒川博打撃コーチによる乱闘シーンの写真。説明文によると「バッキー投手のビーンボールをきっかけに…」とある。タイガース球団はあの一投をビーンボール(故意に打者の王選手に狙って投げた)と認めていることになるが<>

大がかりな改修も予定されているそうだ。先の村上ファンドによる阪神電鉄株の騒動では、球界再編騒動の時と同様に「野球は文化だ」という言葉が大安売りされたが、阪神甲子園球場を観る限り、「野球は文化だ」と言っても恥ずかしくないのだが…。


関西特有のえげつないヤジ、奇麗な夜空、ウグイス嬢のアナウンス。すべてが想像していた以上で、まさに夢の空間だった。

ジャイアンツが一回表に9点を奪ったことを示すスコアボード。近年はこの逆ならよく見かけるのだが。

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2006年6月25日 (日)

もはや全国区ではない巨人戦放映権でパ・リーグ各球団は潤うのか?

マリーンズのV2で幕を閉じた二年目の日本生命セ・パ交流戦。球界改革の一環として、野球ファンに目新しい対戦カードを提供する名目の元にスタートしたが、本音ではパ・リーグ各球団がかつては1試合放映権料1億円といわれた対ジャイアンツ戦に代表されるセ・リーグの人気チーム相手との主催試合を分けてもらい、球界内部で所得の再分配を行ってセ・リーグとパ・リーグの間の人気の格差を少しでも埋めようという方策であるのは実は多くの野球ファンの間では周知の事実なのである。

そして一方、パ・リーグにとっての頼みの綱であるジャイアンツは人気の凋落ぶりが露呈し、テレビ視聴率は年々低下。原辰徳監督の元、近年にない好スタートを切った今年の4月、5月でさえ、堀内恒夫監督の元、最悪のスタートを切った前年に対しても視聴率が下がっているのだ。パ・リーグ各球団はそんなジャイアンツに頼っていて大丈夫なのか?敗戦処理。なりに考えてみた。

まずほとんどの方には釈迦に説法であることを承知の上で、現行の日本プロ野球界における興行収入の配分方法を説明しておきます。基本的に観客のチケット代による収入は全て主催球団の収入となり、ビジターチームには一銭も入らない。テレビ等の放映権料も同様だ。これにより、リーグに全国規模の人気球団が一つ存在すれば、それ以外の球団もその球団を相手に主催試合を行うことにより、たとえ客席の八割以上がビジターのファンで埋まって選手がやりにくくなろうとも、興行収入を考えれば万々歳なのである。

まず昨年の交流戦の観客動員の実績を振り返ってみると、パ・リーグの全ての球団はジャイアンツ相手の主催三試合の平均観客動員数が、パ・リーグ同士での公式戦の一試合あたりの平均観客動員を上回っている。(条件を極力等しくするため、キャパシティの異なる地方球場での開催を除いた平均を出しています。以下同じ。)最大がファイターズ。対ジャイアンツ主催試合の平均動員31,590人はファイターズの昨年一年間のパ・リーグ相手の札幌ドームでの主催試合の平均動員数20,498人に対し54.1%増である。最少のホークスでも、対ジャイアンツ戦平均33,890人はパ・リーグ同士の31,254人に対し、8.4%増。パ・リーグ全体では35.5%増となった。もちろん、目新しさに満ちて、年に三回しかない試合と、半年間ほぼ日常的に繰り返されている試合の平均を比較するのはフェアでないということは承知している。ところがこれをジャイアンツ戦以外のカードの交流戦と、パ・リーグ同士の対戦で比較するとジャイアンツ戦の際立ちぶりがクローズアップされる。ジャイアンツを除くセの5球団との計15試合(ファイターズはスワローズ戦1試合を札幌円山で開催しているため14試合)の1試合平均動員は、実はパ・リーグ同士の対戦での平均動員より少ない。リーグ全体では1.3%減となってしまう。ジャイアンツ戦以外のカードの平均動員の方が、同一リーグの対戦での平均動員より多いのはライオンズの12.0%増、バファローズの4.3%増のみで他4球団はジャイアンツ以外のセ・リーグ球団との対戦にありがたみを得られなかったことになる。しかし6カードトータルの平均で見ると、交流戦のパ・リーグ主催試合の平均動員21,239人はパ・リーグ同士の公式戦での20,245人より4.9%増だったのだ。

長くなったので要約すると、昨年の第1回の交流戦では対ジャイアンツ戦以外はパ・リーグ主催球団にとって観客動員では劇的にメリットをもたらしているとは言い難いのではないかということである。

↓詳しくはコチラ↓

「interleague2005douin.xls」をダウンロード

では今年はどうだったか。当然ながらまだ同一リーグ同士の対戦は大半が未消化なので、交流戦に限定して調べてみる。パ・リーグ各球団は今年の交流戦において対ジャイアンツ戦の動員を昨年より増やしたのか?減らしたのか?

1カードしかないため、対ジャイアンツ戦主催試合が火曜~木曜に組まれるか、金曜~日曜に組まれるかで条件が異なるといえる。昨年と同条件なのは共に週末に組まれたライオンズとゴールデンイーグルス、共に平日に組まれたホークスとファイターズ。この四球団で対ジャイアンツ主催試合の1試合平均動員が昨年より上回っているのはファイターズの9.6%増とゴールデンイーグルスの9.5%増。逆に下回ったのはホークスの1.3%減と、ライオンズの12.3%減。球団によって前売り券の発売開始時期は異なるだろうが、4月にジャイアンツが好スタートを切ったことを考えると、前売り開始時期にはジャイアンツは好調だったと推測されるだけにファンのジャイアンツ離れは深刻と観ることも出来てしまう。

ちなみに開催曜日にこだわらず、パ・リーグ全体での対ジャイアンツ戦主催試合の平均動員は26,969人で、昨年の27,072人に比べ、0.4%の微減である。

なおジャイアンツに代わる、オイシイ興行相手として注目されるタイガースを相手とするパ・リーグ各球団の主催試合を同様に調べると、パ・リーグ全体での対タイガース戦主催試合の平均動員はジャイアンツ戦を上回る29,007人!昨年はジャイアンツ戦より約2割も少ない22,570人だったので大逆転だが、こちらは28.5%増。ちなみに今年の交流戦における、この両球団を相手にした主催試合に占める土日開催は同数の六試合。以前に書き込んだ「真の観客動員力がある球団はどこか?」 に

次いで敗戦処理。流の調査ではまたしてもタイガースがジャイアンツを動員力の面で凌駕しているという結果に至った。

↓詳しくはコチラ↓

「interleague2005-2006douinhikaku.xls」をダウンロード

観客動員と並ぶ興行収入の柱となる、テレビ放映権に関してはどうか。敗戦処理。が生活する東京ではいまだにジャイアンツ戦(ホーム、ビジターを問わず)中心の放映であり、変わったのは局によっては放送延長時間が短くなったことくらいか。そこで、今年の交流戦期間に地上波のテレビ局はどんなカードを放送したのか調べてみた。昨今はBS放送、CS放送でほとんどすべてのプロ野球の試合が中継されているが、いかんせん、まだまだ大半の野球ファンがBS放送、CS放送という放送形態での視聴習慣をとっていないという話もあり、野球ファンのみならず圧倒多数の国民が接することの出来る地上波で調べてみた。対象はプロ野球チームの本拠地がある地域-北海道、宮城、東京(神奈川、埼玉、千葉を含む)、愛知、兵庫(大阪含む)、広島、福岡と、逆にプロ野球チームを持たない地域の代表として新潟、長野、愛媛をピックアップした。

まずジャイアンツのお膝元東京で、ジャイアンツ戦が地上波で放送されなかったのが5/11のバファローズ対ジャイアンツ戦、5/12のライオンズ対ジャイアンツ戦、5/195/21のゴールデンイーグルス戦の四試合もあった。これ自体アンビリーバブルな現象である。特に5/21のゴールデンイーグルス対ジャイアンツ戦は主催球団の地元、宮城でも地上波では放送されていない。今年になってジャイアンツ戦の放映権料は価格が下落したと報道されているが、かつては1試合1億円と推定されていた。これはテレビ局が放映権獲得に対して主催球団に支払う金額であり、テレビ局はその分を回収し、利益を上げるため、試合にCMを流してくれるスポンサーを探す。そしてそれは各テレビ局にとってオイシイ放送ソフト-即ちキラーコンテンツであった。ジャイアンツの人気はジャイアンツが本拠地を置く東京、関東と対戦する主催球団の本拠地だけでなく、全国区であるため、そのテレビ局の全国にある系列局に生中継され、そのスケールメリットを考えれば、トータルで1億円という放映権料は決して高くなかったのである。数年前までは。

しかしもはや、ジャイアンツ戦は全国中継されない。ジャイアンツ主催試合の大半を放送する日本テレビ系列はほとんどの場合、今回調査対象とした地域に関しては全国中継のスタイルをとってはいるが、それでも福岡の系列局がその時間帯にホークスの主催試合を流したり、大阪の系列局がタイガース戦を放送したケースもあった。また6/136/15のジャイアンツ対バファローズ三連戦はすべて日本テレビ系列が放映権を獲得したが、広島県では日本テレビ系列局が三日間ともカープ対ホークス戦を中継している。またセ・リーグ同士のカードでの対ジャイアンツ戦は頻繁に中継しているTBS系列が交流戦期間、ジャイアンツ戦を放送したのは宮城の系列局が5/19のゴールデンイーグルス対ジャイアンツ戦の1試合のみ。しかもこの時同局以外のTBS系列局は東京のTBSを含め(敗戦処理。調査地域では)どこもこの試合を中継していない。ちなみに同地区以外でこの試合をテレビ視聴するためにはBSデジタルで視聴するしかなかったのだが、全国エリアではTBS系ではなく、テレビ朝日系のBS朝日が生放送していた。

結局今年のパ・リーグ球団主催による対ジャイアンツ戦18試合で、敗戦処理。が調査した10地域すべてにジャイアンツ戦が地上波で中継されたのは5/14のライオンズ対ジャイアンツ戦、5/20のゴールデンイーグルス対ジャイアンツ戦、5/30のファイターズ対ジャイアンツ戦、6/10のマリーンズ対ジャイアンツ戦の4試合にしかならない。ちなみにこの4試合はすべてテレビ朝日系列の放送である。

テレビ朝日系列の場合、大阪の朝日放送(ABCテレビ)がタイガース戦を放送しない限り、ほぼ全域にジャイアンツ戦を放送しているようだ。

↓詳しくはコチラ↓

「interleague2006TV.xls」をダウンロード

ジャイアンツは近年、それまで日本テレビ系列に独占中継させていたジャイアンツ戦を一部NHKにも放映権を売り始めたが、昨年からテレビ朝日系列にも一部の試合を売っている。「讀賣vs朝日」の構図を考えると何とも皮肉な現象だが、全国の系列地区で放送されるというメリットを考えているのかもしれない。

今回各地域の放送の実態を調べて驚いたのは、観客動員力ではジャイアンツを凌駕したタイガースもテレビ放送においてはまだまだジャイアンツのような全国展開には至っていないということ。敗戦処理。の調査が全て正確で当を得たものとは言わないが、テレビ各局や、パ・リーグ各球団は「タイガース」をジャイアンツに代わるドル箱ソフト予備軍と見なした方がよいのではないか。企業と企業の長年の付き合いで、おいそれと人気の落ちた球団を見捨てられないジレンマもあるだろう。また視聴率という大テーマがありながらも、野球はスポーツであり、文化であるという認識があっては他のジャンルより長いスパンでの見極めが必要になるなどの様々な理由があるのだろう。簡単には「ジャイアンツ」というソフトを切れないだろうから、それならば「タイガース」を代替としてではなく新規追加と見なして育ててくれればよい。

ただパ・リーグ各球団に言っておきたいのは、ジャイアンツであるにせよ、タイガースであるにせよ、特定の人気球団を目当てにした交流戦の運営ではたかが知れているということ。ファンは常に新しいことを求め、慣れてしまうと飽きる。別発言で提案した分割開催など、次々とファンの興味をそそる新機軸を展開しなければ、所得の再分配どころかセ・パ共倒れにすらなりかねないということだ。

最後に、ジャイアンツ球団は故障者が続出し、お粗末な試合を続けている現在の視聴率低迷を嘆く前に、絶好調だった4月、そして5月の視聴率が前年を下回ったということの原因を徹底追究し、その対策を講じてクリアしなければならない。おそらくこれまでジャイアンツ球団のお偉方は人気凋落、視聴率低迷などのマイナステーゼはチームを強くすることで克服出来ると思っていただろう。もはやそれだけではないということに、もっと早く気付くべきだったのだ。

  • 本発言内で発表した各試合の観客動員数やその平均値、テレビ中継実績などのデータは敗戦処理。が各新聞等を見て調べたものを計算したり編集したものです。校正には充分注意したつもりですが、謝りがありましたらご了承下さい。またお気付きの方はその旨をコメントで指摘して下されば幸いです。

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2006年5月18日 (木)

ちょっと違うんじゃないの?-カープとSHINJO

7日のカープ対ドラゴンズ戦で一塁塁上でのプレイに関して審判員に対し暴言を吐いたとしてカープのマイク・ロマノ投手が退場処分を受け、そのことに抗議したマーティー・ブラウン監督が、抗議が受け入れられないと観るや一塁ベースを外して投げ飛ばし、退場処分となったが。カープは何とこの侮蔑行為をネタにしたTシャツを作成。張本人のブラウン監督と同日に代理監督を務めたジェフ・リブジー打撃コーチには別バージョンを作成する念の入りようだったが、ちょっと悪ふざけが過ぎてはいないか?

ブラウン監督大笑い(スポーツ報知より)

http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20060516-OHT1T00607.htm

「ベース投げTシャツ」が大反響(スポーツニッポンより)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060518-00000004-spn-spo

ブラウン監督がこの件で退場処分になったのは抗議そのものではなく、抗議の後にベースを投げた行為が原因である。退場処分を受けた原因をギャグにしてしまうのは行き過ぎではないのか?

個人的にはグラウンドでベースを外して投げるなどという行為は審判員への暴力行為に次ぐくらいの、野球に対する冒涜であると考えている。

自分たちの仕事場であるグラウンド。野球という競技の勝敗の基準となる得点は選手がベースを踏むことによって認められ、選手をアウトにするには守備側は走ってくる選手より先にボールを持ってベースを踏む。野球という競技におけるベースという道具の意味合いは敢えて語る必要もあるまい。

話は横道にそれるが、野球選手ほど、道具を粗末に扱うことを許されているスポーツ選手は他にいないのではないか。バットを投げ飛ばす。足でバットを折る。ヘルメットやグラブを投げつける。敗戦処理。は野球以外のスポーツで野球ほどに関心を持っているものが無いのだが、他のスポーツで、今挙げた例のように単なる憂さ晴らしの対象として道具が粗末に扱われるケースがあるのだろうか。そういえば選手のマナー、社会人としての振る舞いにうるさい野村克也監督も、あまりこのような風潮には触れていないような気がする。

カープのTシャツで驚いていたら、Tシャツどころか仕事着であるユニフォームで度肝を抜く悪ふざけをした男がいる。SHINJOだ。

今日(18)のタイガース対ファイターズ戦は前日の雨天中止がなければ、「引退宣言」をしているSHINJOにとってはかつての本拠地での最終戦となる可能性が高い試合だ。何か仰天パフォーマンスを企んでいるのではないかと勝手に想像をめぐらしていたが、何と試合前の守備練習にタイガース時代の「背番号5」のユニフォームを着て登場した。

【日本ハム】新庄は阪神ユニホームで登場(日刊スポーツより)

http://www.nikkansports.com/baseball/f-bb-tp0-20060518-33700.html

これもカエルやスパイダーマンやゴレンジャーやダース・ベイダーなどのかぶり物と同義と考えればいいのか、いくら何でも相手球団のユニフォームで登場とはやり過ぎと考えるのか、やったのがSHINJOだけに賛否両論となりそうだが、敗戦処理。的には「ちょっと、度が過ぎているんじゃないの?」と感じる。

先のアンダーシャツの襟騒動にしてもそうだが、SHINJOだからどうこう…なのではなく、ルールやマナーというものには基準があるはずで、その範囲内にとどまっているのか、逸脱しているのかを判断するべきであって、稀代のパフォーマーであるSHINJOがその行為の主であるということは本来判断の基準ではないのである。これまた話が横道にそれるが、清原和博による死球への報復発言にせよ、何故リーグなり機構なりがその真意を確認し、注意するなりの行動をしないのか?

カープのTシャツにはファンからの反響が大きいという。SHINJOは何をやっても許される特異で希有なキャラクターである。(さらに言えば清原はファンの間ではカリスマ性があるという。)そう考えると、今上げたそれぞれの行為に眉を顰める敗戦処理。は極めて少数派で、大半のファンは拍手喝采しているか、あるいは「別に目くじらを立てるほどのことじゃないよ」と思っているのだろう。しかし敢えて言わせてもらったのは、こうしたことの是々非々が問われることもなく、何となく見過ごされてしまうような野球界の体質というか風潮が、二年前には先の展望が見えなくなる合併騒動が起き、多くのファンが怒って立ち上がって(とりあえずは)最大の危機は免れた(というか、先送りにした)にもかかわらず、その後これといって球界改革がなかなか進まないという現状に結びついているのでないかと言うことだ。

おかしいと思ったら、声を挙げよう。

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2006年4月25日 (火)

濱中治はもっと早く復活出来たのではないか?-濱中復活を遅らせた二人

開幕から強いのか弱いのか今一つはっきりしないタイガースにあって、気を吐いているのが濱中治。ここ数年ずっと悩まされていた右肩の不安からほぼ解放され、「六番・右翼」に座り好打を連発している。

しかしこの濱中の復活。うまくすればもっと早く実現出来たのではないか?

濱中のアクシデントは2003年にまでさかのぼる。5月20日のカープ戦で走者として牽制で帰塁した際に右肩を負傷。「右肩捻挫」と診断された。肩の負傷ということでその後代打で試合に出ていたが6月13日のジャイアンツ戦でライトの守備につきスローイングした際にまた右肩を負傷。今度は「右肩脱臼、右肩関節唇損傷」と診断され、残りのシーズンを棒に振った。

ジャイアンツ戦でのスタメン復帰(ライト)はまだ肩が完治しない状態での見切り発車だった。星野監督ら首脳陣の意向で、打球が行ったらセンターの赤星憲広やセカンドの今岡誠をすぐそばまで行かせるからスローイングは無理をしなくていいという配慮をしての起用だったが、地元甲子園での伝統の一戦で無理をしなくていい等というのは無理な相談で、一塁線を抜かれた打球の処理で返球の際にやってしまったのである。

これは敗戦処理。に言わせれば人災であった。監督公認で「無理をしなくてもいい」と言われていても、あの超満員の伝統の一戦でそういうプレイは出来ないだろう。星野監督以下コーチ陣のミス、過失である。

7月に右肩の修復手術を受けた濱中は日本シリーズでこそDHで出場し、活躍の場があったが翌年は代打要員としてスタート。しかし5月に肩の張りを訴えて登録抹消。「右上腕二頭筋長頭の炎症」と診断され、以後一軍出場無し。7月には右肩の関節内クリーニングと腱板の縫合手術を受けた。昨年は交流戦のビジターゲームでDHでスタメン出場の機会が増え、7月には二軍戦でライトを守る実戦テストをこなし、一軍のジャイアンツ戦でも試合途中からライトの守備についた。そして8月4日のベイスターズ戦(横浜)ではライトでのスタメン出場を果たした。岡田監督は濱中の起用にはかなり慎重な姿勢だった。ようやく今季、開幕三連戦こそスタメン落ちしていたが、その後ライトに定着。打棒爆発はご存じの通りである。

悔やまれるのは星野監督による焦った復帰である。あれがなければこんなに遠回りしなかっただろう。

それと昨年の後半からテスト的にライトの守備位置についた濱中だったが、肩に不安があるのならライトに入れるよりレフトに入れるのが定石。肩に不安のある選手がライトにいると相手走者は一塁からライト前の安打で容易に三塁まで行けるが、レフトを守らせておけばレフトから一塁へ遠投するケースはほとんど無く、また走者二塁の場面でもレフト前の打球だと無死または一死だと二塁走者は安打になるのを確認してからスタートを切るので三塁に止まるケースが殆どというようにレフトの方がライトより明らかに肩に不安のある選手を守らせるには好都合なのだ。

ところがタイガースのレフトには連続フルイニング出場を続ける金本知憲がいる。この金本、実は守備範囲が広くなく、肩もそれほど強くない。おそらくは記録がかかっていなければ(年齢的な要素も絡み)守備要員との交代が頻繁になされてもおかしくない選手だ。金本をライトに回して濱中をレフトに回すという発想があればもっと早く濱中の打棒を活かす方法もあったのだろうが岡田監督はそれをしなかった。ヘタをすれば外野に二つ穴が出来ることになるからだろう。

昨季37歳にして自己最高の打撃成績を残した金本だが、「三番・金本、四番・濱中」の打線が実現した時に現状での最強打線が組めると敗戦処理。は思っている。ジャイアンツを応援している敗戦処理。にとっては厄介なことだが、当面、今岡と濱中の打順が入れ替わる程度のことはあっても三番・金本、四番濱中という打順は実現しないだろう。ジャイアンツはそれまでに貯金を稼いでおいた方が無難だろう。

敗戦処理。の観る限りでは濱中のスタメン復活を遅らせたのは上記の二人の存在が絡んでいると思う。二人ともタイガースファンやマスコミにとってはおいそれと批判出来ないカリスマ的存在である。後者は本人の問題ではないが前者には過去にも酷使によって若い投手の芽を潰してきた疑いがある。濱中復活を素直に喜ぶだけでなく、(他の選手を含め)再発防止の意味でも何故ここまで時間がかかったかをきちんと検証すべきではないか。

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2006年3月24日 (金)

タイガース金本、横綱に昇進!

今年の2月のキャンプの時期、テレビ朝日系「報道ステーション」のスポーツコーナーでは現役選手を年齢の順に番付で表していましたが、個人成績をもとに真面目にプロ野球選手の番付を作成している人達がいます。大阪にある「野球界番付社」が年一回発行している「日本野球界番付」のことです。

2005年ペナントレースの成績をもとに番付の昇降がなされ(もちろん、これまで過去何年間もの成績の蓄積で番付が決められている。)、2006年版日本野球界番付にてタイガースの金本知憲が新横綱に昇格したというものです。ちなみに東の横綱は2005年度に新横綱になった古田敦也。

ちなみに横綱としては古田が7代目で金本が8代目。1993年度から発行されているこの番付での歴代横綱を挙げていくと、落合博満、大野豊、斎藤雅樹、イチロー、佐々木主浩、松井秀喜と来て現役の二人。

また大関が小笠原道大と松中信彦、関脇が松坂大輔と今岡誠、小結が西口文也と工藤公康。12球団の全選手を大相撲と同様に横綱から序ノ口までに見事に格付けしている。年度によって日本人大リーガーの扱いが異なるなど、何年も続けて揃えると制作者側の苦悩ぶりを窺うことも出来る。新人選手は大相撲の新弟子同様に序ノ口からの初土俵となるため、昨年大ブレークしたマリーンズ勢や、200本安打の青木宣親がいきなり幕内に昇進するなどということはない。

大相撲の番付そっくりのデザインで選手名の書体もそっくりで遠目に見れば大相撲の番付と区別がつかない。( http://www.kaibundo.co.jp/arekore/arekore.htm )部屋に飾ればちょっとしたインテリアになるし、全選手の星取が掲載された2005年日本野球界星取表」と一緒に、酒でも飲みながら野球談義を交わせば盛り上がること間違い無し。(それなりにツッコミどころがあります<笑>。)私も早速注文しました。

2006年版日本野球界番付2005年日本野球界星取表とも1枚200円。野球界番付社宛に金額分の切手を送って申し込む形となる。なお過去のバックナンバーも何年か分は残っているらしい。お問い合わせは野球界番付社まで。

野球界番付社

TEL 06-6351-5146

FAX 06-6351-7119

〒530-0043大阪市北区天満3-6-19

「2006.xls」をダウンロード

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2006年2月 9日 (木)

片岡篤史、あれから四年…。

8日夜のスポーツ報知のWEB版を観ていたらこんな記

事があった。

非力痛感の片岡」

スワローズの古田敦也プレイングマネージャーがキャン

プで初めて捕手としてブルペン入りしたというニュース

を抑えてトップ記事となっている。片岡がキャンプ中の

昼休みに特打をしたら、94スイングで柵越えゼロという

結果だったという。また昨年は3月にケガをして出場数

が激減したというので今年は気をつけるという。その程

度の記事だ。しかしファイターズ時代の片岡篤史を応援

していた敗戦処理。にとっては、久々に片岡報道に接し

た感じがした。

ファイターズの片岡がFA権を行使してタイガースに移

籍したのは2001年のオフ。悩みに悩み、迷いに迷った末

の決意という感じであった。ファイターズファンである

敗戦処理。にとっては非常に寂しい思いとともに、チー

ムの主軸がFA宣言したにもかかわらず手を挙げたのが

タイガース一球団だけだったことに若干の物足りなさを

感じたモノだった。当時の報道では片岡にタイガースは

「五年契約、総額十二億円」という破格の待遇を用意

したといわれた。それがせめてもの救いだったか。あれ

から四年、早いもので片岡はもう契約最終年を迎えた。

タイガースでの片岡ははっきりいって役に立っていない。

タイガースファンでない敗戦処理。が断言してしまうの

はおかしいかもしれないが、大金をかけて獲得した球団

の期待に応えているとはとても言い難く、タイガースフ

ァンの思いは察するに難くない。いくつかの故障に見舞

われたり、セ・リーグの野球に順応できていなかったり、

タイガースという、ファイターズとは全く環境の異なる

人気球団でのプレッシャーに負けたなど複数の要因がか

らみあっての悪循環なのだろう。今季も三塁に今岡誠が

いて、一塁にアンディ・シーツがいることを考えれば活

躍の場が限られていることは明らか。

片岡の抜けたファイターズはその後小笠原道大を中心と

したチームに生まれ変わった。かつて片岡が守っていた

ホットコーナーには新リーダーの小笠原がどっしりと構

え、片岡がいたことなど忘れ去られているかのようだ。

北海道
移転後にファンになった人の中には片岡がファイ

ターズの選手だったことを知らない人もいるのではない

か。

敗戦処理。はセ・リーグではジャイアンツを応援してい

るのでタイガースに今年もがんがん走りまくられては困

る身だが、片岡には何とかがんばって欲しいものだ。前

述のようにレギュラー復帰はかなり困難だが、せめて体

調を万全にして代打の切り札とか、存在感を示して欲し

いものだ。たとえ特打をして94スイングで柵越えゼロで

あろうと片岡の魅力は長打力ではない。粘り強く左右に

打ち分ける安打製造機が片岡の本来の姿だったはずだ。

過去四年間苦しみもがき、今年37歳になる片岡に今さら

モデルチェンジは望めまい。片岡らしさをもう一度呼び

起こすことが再起への早道だろう。いや、早道というよ

り、唯一の命綱であろう。

甦ってくれ、片岡篤史!!

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