2009年11月21日 (土)

NPBのU-26

今日(22)は日本球界初の試みとして、NPB十二球団の26歳以下の選手による選抜チームと大学生日本代表チームの試合が行われる。セ・パ誕生60周年の記念行事で、チケットは完売だという。

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2007年4月13日 (金)

「やっぱり!」と「なんで?」が交錯するベイスターズ那須野:契約金5億3000万円だったとのニュース

03_7 12日に発売された週刊文春4月19日号(文芸春秋社刊)に2004年秋のドラフトで横浜ベイスターズが自由獲得枠で獲得した当時日本大の那須野巧投手に球界で標準としている額を遙かに超える契約金と年俸を支払っていたことがスクープされた。ベイスターズはそれに先立ち前日の11日にこの事実を公表したが、渦中のライオンズ球団の「栄養費」問題で調査委員会の調査の中で「他球団に遅れを取る訳にいかない」との供述があったとされたがまさにそれが白日の下に晒された形だ。敗戦処理。を含め、大半のプロ野球ファンは今回のライオンズの件にせよ、かつての一場靖弘の件にせよ、発覚した件が特殊な例ではなく、「他にもあるだろう」との疑念を抱いていただろう。敗戦処理。も那須野の件を聞いて「やっぱり!」と「なんで?」の思いが交錯した。

(写真は2004年7月19日にジャイアンツ球場で行われた大学生日本代表対社会人日本代表の壮行試合に大学生日本代表の二番手として登板した時の那須野。ちなみに先発は一場だった…。)

既にこれらの報道で触れられているので承知の方も多いだろうが、選手の入団時の契約金の上限を「1億円プラス出来高払いで5千万円まで」としているのはあくまで目安に過ぎない「標準」であって野球協約などの規定なり規則ではない。十二球団はプロ野球界の中にあるがそれぞれが独立した法人であり、金銭的条件の上限を一律に定めてしまうと独占禁止法に抵触してしまうおそれがあるから、あくまで目安に過ぎない「標準」なのである。したがってそれを逆手にとってこの標準額を超える金額を払って選手から逆指名を得たり、自由獲得枠や希望枠で指名している球団はきっと存在すると敗戦処理。は思っていた。だから「やっぱり!」なのである。

一方で一人の即戦力が見込める大学生を獲得するのに、いくらその年のドラフトの目玉の一人だと言っても標準の3倍以上、5億を超える金額を動かさないと獲得できないのかという驚きがあり、それが「なんで?」なのである。

確かに2004年のドラフト候補の中で、当時日本大の那須野巧は「和製ランディ・ジョンソン」と例えられる逸材だったと記憶しているがそれにしても…である。契約金が5億3000万円だったということは4億円だったら他球団に獲られていたかもしれないと言うことなのか(相対評価)、それとも那須野の能力、将来性などを評価したらウラ相場として5億3000万円という見積になったのか(絶対評価)気になるところだ。これは那須野が入団してから二年間で一年目1勝、二年目3勝と今のところ、とてもそれほどの大金を注ぎ込んでまで獲得するほどの逸材ぶりを発揮していないから言っている訳ではない。金額が桁外れだから言っているのである。しかし週刊文春と同じ日に発売された週刊新潮4月19日号(新潮社刊)によるとこの金額も驚くほどの金額ではないらしい。

さらにもう一つの「なんで?」は時期的に一場靖弘への「栄養費」が発覚し、当時の砂原幸雄オーナーが辞職していた矢先にこのような掟破りな契約を結んでいたということ。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という諺があるが喉元で忘れている。それこそ「舌の根も乾かぬうちに…」である。ベイスターズでの那須野担当スカウト、元外野手の中塚政幸スカウトは週刊文春とスポーツニッポンの取材に対し標準を超える額での契約に何の後ろめたさも感じていないようだが、さすがに時期が時期だけに感覚が麻痺しているとしか言いようがない。そもそも一場問題では同じ一場に三球団が「栄養費」を払っていたのだが最初に発覚したジャイアンツから、タイガースとベイスターズが発覚するまでに二ヶ月の間隔があり、その間なぜ黙っていたのかというのは当時も問題視されていたが、要はまるで罪の意識がないということである。

そしてしつこくなるので最後の「なんで?」だが、ベイスターズの選手会長である相川亮二が、覚書などを外部へ漏らした人間がいることがむかつくと言っている点(スポーツ報知web版より)。たしかに情報セキュリティという点ではこのような極秘文書が外に漏れてしまう(しかも「週刊文春」だけでなく「週刊新潮」にも流出している)というのはあまりにもお粗末であり、その点では相川の指摘は正鵠を得ている。ただこれはライオンズ球団の「栄養費」が発覚してまだ実名が出ていなかった時期に日本野球連盟の後藤専務理事の「もし社会人から出たとなれば、ちゃんと確定申告をして、きっちり対処する必要がある。」という今一つピントのずれたコメントを彷彿とさせる間抜けな発言と言えよう。スピード違反でつかまったドライバーがスピード違反をしたことを反省するのでなく、ばれて捕まったことを後悔するのと同じで本末転倒である。ベイスターズ球団には相川の言うようにこの種の極秘文書が外部に流出しないよう、セキュリティを厳重にするよう求めたい<苦笑>

ところでこの件をスクープした週刊文春4月19日号では契約金5億3000万円のうちの3000万円は那須野を通じて日本大の鈴木博識監督にわたった可能性を示唆している。(鈴木監督本人は否定)日大の鈴木監督といえば昨年の大学・社会人ドラフトでファイターズが同大学の長野久義外野手を四巡目で指名した時に「日本ハムは十二球団で最も行きたくない球団」であると、長野本人が言ってもいない談話を捏造して話をややこしくした人物である。敗戦処理。としては当然こんな男は大嫌いだが、そのことと今回の件を同じ次元で秤に掛けるべきでないのを承知の上で敢えて言わせてもらう。

「徹底的に膿を出せ!」

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2006年8月 6日 (日)

何を今さら!-巨人桑田引退後に早大受験へ

今季まだ1勝で、長く二軍生活が続いているジャイアンツの桑田真澄が、現役生活に区切りがついたら早稲田大学を受験したい意向があるという。6日のスポーツニッポンが報じた。

巨人・桑田真澄投手(38)が現役引退後、早大への進学を希望していることが5日、分かった。桑田は85年のドラフト会議を前に早大進学志望を表明。しかし巨人から1位指名され、急転入団。物議を醸した経緯がある。今季は現時点で1勝止まり。来季の去就に関しては極めて微妙な立場に立たされている。仮に今季限りで引退を決断すれば来春にも「早大生・桑田」が誕生、22年越しの夢が実現する。

(8月6日付スポーツニッポンより引用)

桑田と早稲田大学と言えば、PL学園三年時に清原和博とともにドラフトの目玉だった桑田がプロ入りの意思はなく、卒業後の希望進路として挙げていた行き先が早稲田大学だったといういきさつがあった。清原と並ぶこの年のドラフトの目玉であった桑田には当時のドラフトで競合覚悟でも指名する球団があったはずだが、各球団は桑田の「早稲田大学進学希望」を信じて指名を回避した。そんななか清原指名と予想されたジャイアンツが1位で桑田を単独指名。交渉権を獲得し、入団にこぎ着けたことで「江川問題」に近い騒ぎとなった。

ジャイアンツへの入団を表明した時の桑田の「巨人から指名されても行かないとは、一度も言ってませんよ」との発言がまた物議を醸したことも印象に残っている。

スポーツニッポンのタイトルは「22年越しの夢が実現する」で結んでいるが、希望すれば当時実現出来た夢なのでこの表現は当たらないだろう。

それはともかく、敗戦処理。が桑田の現役引退後の希望進路(それがこの秋なのか)として早稲田大学の名を挙げていることに「何を今さら!」と批判的なのは、上に書いたドラフト時に早稲田大学をダミーとして名前を出したことが、桑田と早稲田大学との関係だけにとどまらず、その後PL学園野球部から早稲田大学への進学に支障を来したという経緯があったことである。

実は桑田ほど問題にならなかったが、桑田のPL学園の先輩である吉村禎章も、ドラフトの時に法政大学進学をちらつかせておきながらジャイアンツの指名を受けてジャイアンツに入団した実績があり、法政大学との関係も悪化いていたと言われる。PL学園野球部にとっては球児達の憧れの進路の一つである東京六大学に属する大学に進んで野球を続けるという道を狭くしているのである。

このことは在阪を中心にした球児達が、中学から高校に進む際の選択肢にも影響を及ぼし、一時期在阪の有力球児達がPL学園以外の大阪の強豪校に進むケースが増えた時期があった。大阪桐蔭や上宮高校がそれだ。

そしてこの時期、東京六大学の有力校から拒まれたPL学園野球部卒業生の積極的な受け皿になったのは青山学院大学を始めとする東都大学リーグの新興勢力で、結果として桑田や吉村の選択が大学野球界における東京六大学一極集中を崩壊させるということになった。

21年前のドラフトでジャイアンツと桑田の間に密約があったかどうかは定かではない。半数前後の球団が一位指名して競争率が高くなる清原を避けて桑田を指名したのはジャイアンツの戦略の勝利であるとか、ジャイアンツ以外にも外れ1位、ドラフト2位で桑田指名を予定していた球団があったとか報じられていた。そしてジャイアンツがスカウトの息子をPL学園に進学させていて、野球部に所属していたので全寮制で外部からの接続が困難な桑田(や清原)に接触しやすい状況を作っていたとか、様々な憶測が報じられた。しかしいずれにせよPL学園野球部と早稲田大学野球部の関係を悪化させたのは事実のようだ。

桑田が選手生活を終えた後に大学に通って心理学を学びたいと思うのは個人の自由だが、少なくとも早稲田大学を志望するのであれば、桑田が早稲田大学の名を使って希望する進路に進めた代償の大きさを考えて、何らかのケジメが必要なのではないか?

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2006年6月17日 (土)

長嶋茂雄氏を監督の候補にするとかいう以前の問題として-どうする、どうなる、北京五輪・野球日本代表?

15日に全日本野球会議が開催され、北京五輪に向けてのフリーディスカッションなどが行われた模様だ。先日、長船騏郎日本代表編成委員会委員長が私見と断ったものの長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督を北京五輪の野球日本代表チーム監督の筆頭候補と考えていることを表明して話題になっていたが、敗戦処理。に言わせれば監督を誰にするかということももちろん重要な課題のひとつだが、現段階では他に優先順位の高い問題点というか、興味のあることがある。それは…

16日の日刊スポーツによるとこの日のフリーディスカッションでは全日本野球連盟・松田昌士会長は「最強チームをつくるためにプロアマ一緒になって議論する会議を持とう、という話になった。最強チームをつくるために話し合っていく」と語った。フムフムそれはいいことだ。で、前回のアテネ五輪ではオールプロで編成したものの一球団から二名ずつという枠を設けたが次回の北京では監督になった人の意向を反映させて最強メンバーを結成するという話らしい。ナルホド。会議には根来泰周プロ野球コミッショナーも出席していたそうだが、最強メンバー結成って、そんな簡単にコトが進む話なのでしょうか、根来コミッショナー殿?

まだ日程が発表されていないものの、ペナントレースの優勝争いが白熱するであろう8月~9月に五輪の野球大会が開催されるのは確実。アテネ五輪の時にはペナントレースを戦う各球団の選手拠出による影響を公平に保つために各球団二名ずつという、いわば妥協案で「日本代表」を選んだが、それは残念ながら「ドリームチーム」と呼べる陣容ではなかった。オープン戦の時期に開催したWBCでさえ、「何でこの選手が出ていないの?」という顔ぶれだっただけに、8月~9月の時期に「ドリームチーム」を組むということが、いかに困難なことかは、想像に難くない。

北京五輪で真の「ドリームチーム」を組むためにはそれこそ五輪期間中の公式戦中断も視野に入れねばなるまい。ただしそれは即ちプロ野球界にとっては興行数の減少、それもかき入れ時に興行が減るという球団経営上かなりのリスクを負うことになるのだ。来年の日本シリーズがどんな形で行われるかも決まっていない現状で、再来年の夏の五輪と公式戦との調整が簡単に決まるはずもない。

しかしそれを最初に決めておかないと、どのようなレベルのプロが集まるかが決まらない。どんなレベルの選手を率いるかも決まらずに日本代表監督を養成される監督候補者にも失礼な話だ。そしてアマチュア球界の一部には、今なおオリンピックはアマのものという考えがあり、オールプロも結構だが「ドリームチーム」でなく「各球団二名ずつ」というように公平さを重視したチームをつくるくらいならアマチュアに戻して欲しい、あるいはプロアマ混合チームにして欲しいという意見が根強いという。

たしかに五輪と、今年初めて開催されたWBCでプロの一流メンバーが国際大会に参加する機会が増えたといえど、プロが出場する国際大会はこの二つと、せいぜい五輪のアジア予選である。それ以外にもプロが参加可能な国際大会があるにはあるのだが、ペナントレース優先の考えのもと、参加していないのが現状だ。そういう意味では日本の野球界で最も国際化が遅れているのがプロ野球界だという皮肉な見方も出来る。

長船委員長がなまじ長嶋茂雄氏の名前を挙げたばかりに監督人事にばかり注目が集まりそうだが、本質的にはそれ以前の段階でクリアしていなければならない課題が何も決まっていないのが現状だ。監督を決めて監督の意向を聞き、それからそのメンバーを集めるために所属団体の競技日程(プロ野球から最強のメンバーを集めるとしたら、公式戦の中断を実現する)を調整するなどということが可能かどうか、この日の会合に集まったプロやアマの幹部の方達には想像する力はないのか。もちろんその順序でコトを決めることが出来るような組織が整っていればそれが理想的かもしれないが、現実はとてもそうとは言えない。まずどのような体制を取れるかを明確にし、最強のメンバー「ドリームチームが組める」とか「各球団から均等に二名ずつ選びます」なのか「プロとアマの交流の良い機会なのでプロアマ混合チームにします」なのか「最後の五輪なのでオールアマで行きます」なのかメドを立ててから、この条件で監督をお願いしますと監督候補者に要請するのが筋ではないのか?

こんな時こそ山本栄一郎さんがいてくれたらと思わずにいられない。かなり以前からプロとアマの野球組織の一本化を強く訴えて活動していた山本さんは天国でどう野球界を見守ってくれているのか。もっとも監督人事先行だった「長嶋ジャパン」の旗振り役は他ならぬ山本さんだったが。

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